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2008-07-31

高学歴就職難民問題をワイン学校で解決する

女。京大生さんの没落エリートの出現―ビジネス社会から疎外される高学歴就職難民たちーエントリは、高学歴=エリートという定義が反感を呼び、「高学歴就職難民問題は自己責任の問題ではなく社会問題なのだ」という結論がさまざまな議論を呼び起こしました。

それに対して弾さんが学校ってバカを治療してくれんのかエントリ

弾言したわけだ。

弾さんの言ってるのは正しいと思うけど、どうやって解決したらいいかがわからないんだよね。きっと、それも自分で考えろ甘えんなということだと思うけど、世の中みんなマッチョなわけじゃない。


就職するときに、会社がどういう人材を求めているかから考えてみよう。これはあくまでも、自分の経験によるものなので、一般的かどうかはわからないけど、自分の経験にもとづいて書いてみる。

最も大事だと思う能力は、次の二つ。

  • 自分の頭で考え、自分の意見が言えること
  • 社交性があること

女。京大生さんは、コミュニケーション能力という言い方をしてたけど、単にコミュニケーションするだけだとそこに付加価値が生まれない。例えば、人から言われたかとを別の人に伝えるだけの伝書鳩みたいな人がいたとする。ユーザに言われたらそれを下請けに丸投げするような。そういう人は、確かにコミュニケーションはそれなりにできているけど、単なるオーバーヘッドにしかなっていない。

ユーザに無茶なことを言われたら、それは無茶ですよと理由を説明してユーザを説得する。コミュニケーションの中に自分の頭で考えたことを反映させて、付加価値をつけなければいけないのです。


じゃ、高学歴無駄かというとそんなことはありません。「自分の意見が言え、社交性がある」という人の中で、次にどういう基準で人を選ぶかというと、それはきっと「学歴」でしょう。同じ条件なら、学歴のある人のほうが、勉強することになれているはずだから。


おいらの大学は、東工大という大学で、理系の中では頭のいい人が集まってくる大学だったけど、就職は、結構苦労した人もいましたよ。メーカーだと大学の成績がよければ採ってもらえるんだけど、一般の企業だと、「自分の意見が言えること」と「社交性があること」が重視されるからかもしれない。

これは、東工大に問題があるということではないですよ。これは、偏見かもしれないけど、頭のいい人のほうがそうでない人に比べて社交性に劣る気がするんだよね。


私がどうかというと、大学時代、ずっとワイン学校に通っていたし、月に2,3回はワイン会(ワインを飲む合コンみたいなもの)に行っていたし、ワイン代を稼ぐためとサービスの経験をつむために、ビストロ(気軽なフレンチ)でバイトしてたりしていたので、社交性はそれなりに鍛えられた気がします。


バブルの前がどうだったかは経験がないから良くわからないんだけど、たぶん、学歴就職に直結しやすかったんでしょう。それが、バブル崩壊後、「自分で考える力」や「社交性」が求められるようになったから、高学歴就職難民が生まれるようになった。

これは、確かに社会の変化がもたらしたものだけど、社会のせいにするのではなく、自分たちで解決して欲しい。「自分で考える力」や「社交性」は、訓練によって身につけられるから。


社交性を身につけるためにワイン学校お勧めですよ。男性なら女性を大切にすることを繰り返し学ぶことになる。教えてもらった言葉記憶に残っているのは、

レストラン女性を輝かせる場所。
食事や会話はその香辛料

という言葉です。

女性ももちろんお勧め女性を大切にしてくれる男性がいるからね。


ワイン学校以外でも、いろんな人と出会えるところならいいと思うよ。

またお前か、帰れ!またお前か、帰れ! 2008/07/31 16:54 と言われそうですが、
ひがさんこんにちは〜〜!!!!!!

高学歴就職難民問題、興味深いですね。
SI業界でも、
「東大京大他、旧帝、東工一橋、早慶・・・」みたいな、
日能研のパンフレットかお前は!といいたくなるような(日本の)いわゆる高学歴大卒で、
データとかT芝とかF通系とか、あと、社名だけきくと、
とりあえず独身女たちが、勝手にキャーとかいって、合コンに期待して来そうな、
有名外資コンサルとかの、もちろん正社員で、
大規模なSIの管理チームのメンバーで、
そこそこいいポジションと給料もらってるんだろうけど、
全然、人生充実してなさそうな人っていますよね。
仕事中、頻繁にメッセンジャーやってんのソイツ。
でも内容は「メシどこいく?」「合コンない?」とか、そんな程度で。

で、こういう人が妙にイラついてて、外注の実力だけで叩きあげられてきた、
中小企業のオ父ッツァンとか、単に学歴という話でいえば、
無名の地方大学とか、専門学校や高校卒の人ばっかで構成されてはいるんだけど、
いいノリの会社の若いのを子飼いにして、はべらせてたり、はむかったらイジったり
イジめたり、パワハラしてじっくりと精神的に追い込みながら、
彼らを、偽装請負の多階層地獄に追い込んでいくんだよね。

怖〜っ 日の丸ニッポンのSI、マジ恐るべしw

ところで、
     有名外資IT勤務を鬱でやめて、ハローワークにいくのだが、
     妙にイラついて、ハローワークの職員に噛みつく高学歴女

という、とても興味深い主人公が描かれた小説があります。

 憂鬱なハスビーン (単行本)
 朝比奈 あすか (著)
 出版社: 講談社 (2006/9/1)
 ISBN-10: 4062135205

一昨年の第49回群像新人文学賞受賞作ですので、文藝の世界では、
すでに、<高学歴なのに浮かばれない鬱屈>が、文学賞受賞作という
形で世に提示されていた、といえるかもしれませんね。
しかも、その鬱屈した主人公の職場として、我らがSI業界が
選ばれたことは、とても興味深いものです。

まだまだお暑い日々が続いております。
くれぐれもご自愛くださいますよう。

ゲスト


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