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HSBCの外換銀買収、ローンスターが韓国政府に書簡

 米投資ファンドのローンスターが、外換銀行株売却承認審査に遅れが出た場合、韓国政府に対して巨額の損害賠償請求訴訟を行う、という内容の書簡を送付していたことが明らかになった。

 この問題について金融委員会は今月25日、ローンスターが英大手銀行HSBCと締結した外換銀行売買契約の期限である7月31日を目前とした時期に、承認についての審査に着手する方向へと態度を変えたのは、ローンスターによる訴訟の動きに影響を受けたのではないかとの見方もある。

 30日に金融当局が明らかにしたところによると、金融委員会で外換銀行売却承認手続きが行われなければ訴訟を起こすという内容の書簡は今月中旬ごろに送られたとのことだ。ローンスターが送付したこの書簡には、韓国政府が売却審査に着手しないことでHSBCと締結した契約が破棄された場合、経営権売却の機会損失分を含む20億ドル(約2161億円)規模の訴訟を起こす考えである、という内容が含まれているという。

 金融委の関係者は「政府がローンスターとHSBCとの間で行われる外換銀行売買契約の承認審査に着手したのは、ローンスターが書簡を送ったからというよりも、ローンスターはもちろん、HSBCからの訴訟の可能性や韓国政府に対する海外投資家からの信頼など、複数の要因を総合的に考慮したからだ」と説明した。

全洙竜(チョン・スヨン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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