県産ネギといえば「深谷ねぎ」が全国的に有名だが、越谷、吉川市でも明治期から栽培され、その歴史は古い。冬場に鍋などで食される深谷産と比べ、そばなどの薬味で重宝される「夏ネギ」として区別される。とりわけ吉川産は巻きが強く煮崩れしにくいため煮炊きにも適している。
通年栽培だが、出荷のピークは6~8月。越谷、吉川両市合わせた夏ネギの生産は▽作付面積72ヘクタール▽収穫量1618トン--と、県全体の約5分の1を占める。主に首都圏で流通し、県内では南東部の契約スーパーや大型ショッピングモールなどで販売されている。
吉川市のネギ農家、飯箸三寿さん(62)の妻とき子さん(57)は「かき揚げにはお好みでイカやホタテを入れてもおいしいですよ」。ネギと桜エビだけでも、ネギ本来の甘さとシャキッとした食感が堪能できる。【和田憲二】
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<材料・4人分>
▽ネギ 3本
▽干し桜エビ 100グラム
▽小麦粉 カップ2
▽水 カップ1
▽卵 1個
▽油 適量
<作り方>
(1)ネギは小口切りに
(2)ボールで小麦粉、水、卵、ネギ、干し桜エビを混ぜる
(3)油は180度。木べらに乗せ滑らせるように片面1分ずつ揚げる
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農作物情報は県農業支援課(電話048・830・4041)へ
毎日新聞 2008年7月29日 地方版