社会
増水前の警報整備へ 六甲山系の15河川 兵庫県
神戸市灘区の都賀川で子どもら五人が亡くなった事故を受け、河川管理者の兵庫県は三十日、「親水施設」がある六甲山系南側の生田川、住吉川、夙川など十五河川について、急激な増水の前に利用者に避難を促す警報システムの整備を検討する、と発表した。気象庁が大雨警報を発令した時点で回転灯やサイレンが作動する-などのシステムで、県は「具体的な検討はこれからだが、できる限り早急に整備したい」としている。
六甲山系南側には「表六甲河川」と呼ばれる二十四水系五十一河川がある。河川敷に遊歩道などの親水施設があるのは、都賀川を含め神戸、西宮、芦屋三市の十五河川。県はこの河川を対象に、河川敷への進入路の間隔▽散策路の位置や構造▽危険周知看板の内容-などの緊急点検を八月にも始め、必要な改善を進めていくことも決めた。
六甲山系を背にするため急こう配が多い「表六甲河川」は、雨天時に急に増水する危険性があり、今回の事故では都賀川の水位が十分間で一・三四メートル上昇。水位計を基にする通常の警戒体制では、避難が間に合わないケースがこれまでも複数の河川で起きていた。県が今回検討する気象情報と直結した「事前」警報システムは全国でも珍しいという。
県河川整備課は「利用者に自己防衛してもらうのが自由使用の河川の原則だが、今回の事故を教訓に利用者が判断しやすい材料の提供に力点を置きたい」と説明。また、六甲山系河川の持つ危険性を周知するため、地元の防災活動や小学校への出前講座などで啓発活動を展開していく考えも示した。(小森準平)
(7/30 20:09)
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