2008年7月30日 18時57分更新
日銀岡山支店は、県内の景気についてロシアや中東への自動車などの輸出が増加していることから、「緩やかに回復している」という判断を示しましたが、物価の高騰で先行きについては慎重に見ていく必要があるとしています。
日銀岡山支店によりますと県内ではロシアや中東向けの自動車など製造業の輸出が引き続き堅調で、ことし5月は、去年の同じ月に比べて9.1%増加しました。
また、鉄鋼や食料品を中心に地元企業の設備投資が引き続き堅調なことから日銀岡山支店は県内の景気について「緩やかに回復している」という判断を示しました。
一方、個人消費は北京オリンピックを前にテレビなどの家電製品の売れ行きが堅調なものの最近の物価高の影響で生活必需品以外の商品の売れ行きはおおむね低調で、百貨店の売り上げは5か月ぶりに前年を下回りました。
日銀岡山支店の鵜飼博史支店長は「物価高によって消費者の生活防衛の意識が高まっているので買い控えが起きていないか注意し、今後の物価の動向を慎重に見ていく必要がある」と話しています。