岡山放送局

2008年7月30日 18時57分更新

色落ちのりで新商品開発を


岡山市の児島湾沖などでのりが黒くならない色落ちの被害が出ている問題をめぐって、これまで処分されてきた色落ちしたのりを使って、新しい商品を開発しようという研究会が岡山市で設立されました。

岡山市南部の児島湾沖などでは、3年前から、養殖ののりが、栄養不足などによって黒く色づかない色落ちの被害が出ています。

岡山県漁業協同組合連合会などでは、色落ちを防ぐ対策に取り組むとともに、これまで出荷されず、処分されていた色落ちしたのりを使って新しい商品の開発を目指すことになり、30日研究会を発足させました。

研究会の初会合には、食品メーカーの担当者や大学の研究者など20人が出席し、ことしの冬に収穫されるのりを使って商品の開発に取り組むことなど今後の活動計画を決めました。

色落ちしたのりは見た目の印象は悪いものの、味は、色のついたのりと大きくは変わらないということで研究会では、のりを使った健康食品や飲み物などの開発に取り組むことにしています。

研究会の代表を務めるくらしき作陽大学の木戸啓仁教授は「全国でのりの色落ちの被害が相次ぐ中モデルケースになる取り組みだとおもうのでぜひ成果をあげたい」と話しています。