岡山放送局

2008年7月30日 18時57分更新

伊豫商事 元取締役2人に判決

岡山市の伊豫商事をめぐる事件で、うその書類などを使って大手都市銀行などからあわせて146億円余りの融資をだまし取ったとして詐欺などの罪に問われている会社の2人の元役員に対して、岡山地方裁判所は、それぞれ懲役13年と懲役11年の判決を言い渡しました。

判決を受けたのは、伊豫商事の元役員、大島敏昭被告(60)と西田嘉幸被告(48)です。

起訴状などによりますと、2人は、ほかの元役員の男らと共謀して、伊豫商事の取引先の全農の債務保証書などを偽造し、大手都市銀行など4つの銀行から合わせて146億円余りの融資をだまし取った詐欺などの罪に問われています。

30日の判決で岡山地方裁判所の磯貝祐一裁判長は「被害が非常に多額に上っており、結果は重大だ。

銀行の被害は回復されておらず、今後も完全に回復される見込みもない」と指摘しました。

そのうえで、「会社の経営努力よりも銀行をだますことに力を注いだ犯行で自己中心的に利益を追求しようとする動機に酌量の余地はない」として、大島被告に対しては懲役13年を、西田被告に対しては懲役11年の判決をそれぞれ言い渡しました。