痴漢でっちあげ “中年のオッサンを狙え”
交際相手の男と共謀し、痴漢事件をでっちあげたとされる女に対し、検察側は懲役4年を求刑しました。裁判で女は、共犯の男から犯行を持ちかけられた経緯などを詳しく述べました。
起訴状によりますと、阪田真紀子被告(31)は今年2月、交際していた当時大学生の蒔田文幸被告(24)に誘われ、大阪の地下鉄御堂筋線の車内で示談金目当てに痴漢被害を装い、ウソの被害届を警察に出しました。
また、その2日前には蒔田被告と共謀し、出会い系サイトで誘い出した男性に暴行を加え、金を取ろうとした罪にも問われています。
30日の被告人質問で阪田被告は、蒔田被告から、次のように犯行を持ちかけられたと述べました。
【阪田被告の被告人質問より】
「効率よく金を稼ぐ方法がある。痴漢でっち上げは目撃者と被害者が組めば99.9%金を取れる。お前はスカートをはいて、中年のオッサンに近づいて狙え」(蒔田被告)
蒔田被告との別れを恐れていたという阪田被告は「やりたくないと思ったが、引き止める勇気がなかった」と動機を語り、また最後には「これから痴漢の被害にあう女性がいても、”これもでっちあげだろう”と言われてしまう。女性として申し訳ない」と述べました。
一方、検察側は「痴漢容疑をかけられ、22時間も拘束された男性に重大な被害を生じさせた」として、阪田被告に懲役4年を求刑しました。