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男は短く、女は長く 夏スタイルは長短相反

2008年7月28日

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写真「ビームス」の千木良学さん=東京・神宮前、品田裕美氏撮影

写真「ユナイテッドアローズ」の田中利栄さん=東京・神宮前、堀英治撮影

写真ジバンシィの09年春夏コレクションから=大原広和氏撮影

写真マキシ丈のドレスの女性=東京・表参道、品田裕美氏撮影

写真マキシ丈のスカートの女性=東京・原宿、品田裕美氏撮影

写真マキシ丈のスカートの女性=東京・表参道、品田裕美氏撮影

 男性のショートパンツといえばリゾートウエアの定番。ところがこの夏は、ジャケットを合わせてオフィスでも活用する着こなしが見られる。レディースではマキシ丈のスカートやドレスが久々に復活している。この、長短相反する08年夏のスタイルの周辺を取材した。(西岡一正)

 セレクトショップ「ビームス」の広報、千木良学さん(30)は、夏は週2、3回ショートパンツで出勤する。「Tシャツではラフ過ぎるので、長袖のシャツやジャケットと合わせる」という。取材の日は共地のウールジャケットと合わせてスーツ風に。シャツはボタンダウンで、足元は素足にローファーだ。

 田中利栄さん(31)はセレクトショップ「ユナイテッドアローズ」メンズ商品部に勤める。ショートパンツはポロシャツなどと合わせることが多い。この日はネイビーのジャケット、ストライプのシャツにニットタイを結んだ。

 「大人の半ズボン」に眉をひそめる向きもありそうだが、セレクトショップのようにトレンドへの関心が高く服装も比較的自由な職場では、ショートパンツは珍しくないという。実際、取材で訪ねたオフィスではショートパンツ姿の男性を何人も目にした。

 関心を持つ顧客は少なくないようで、「この夏ショートパンツの仕入れは昨年の倍近くに増やした」(田中さん)。「コットンよりウールなどの素材のものの売れ行きが伸びている」(千木良さん)

 百貨店でも「メンズウエアの売り上げが厳しい中、ショートパンツは健闘している」と東武百貨店池袋店の鈴木康久さん。同百貨店エグゼクティブアドバイザーの小島正美さんは「高温多湿の日本では快適なスタイル。仕事の場で服装規定にとらわれない人には確実に広がっていく」とみる。

 09年春夏のメンズ・コレクションにもショートパンツはあった。ジバンシィではショールカラーのジャケットにスパッツという優美なスタイリングも。当分、目を離せないアイテムになりそうだ。

     ◇

 レディースのマキシ丈はこの夏、一気に広がった。東京・表参道の街頭ではミニスカートやマイクロパンツと並ぶ人気アイテム。

 グラフィックなプリントのマキシドレスを選んだのは東京都目黒区の料理研究家(31)。「ホルターネックだけどビーチ風にならないよう、白いニットのベストを合わせた」

 東京都世田谷区の大学生(21)は、エスニックなオレンジのスカートに落ち着いた色調のトップス。「着ていて楽だし、それだけでおしゃれな感じがする」

 「色がきれいなので買った」という東京都世田谷区の大学生(18)は、ピンクのスカートに白のTシャツとベストで。ミニに親しんだ世代らしく「着てみるとちょっと暑いかも」。

 最近のトレンドは「リラックス&ナチュラル」。マキシ丈は、ゆったりしたシルエットで開放感を演出してくれる。しかもコットン素材などが多く、価格も手ごろ。エコ意識にも応えてくれるアイテムとして人気を呼んでいるようだ。

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