五島沖を漂う物体。長さは約25メートル
物体の直径は3〜4メートル=いずれも長崎海上保安部提供
29日午後6時20分ごろ、長崎県・五島列島福江島の西40キロの海上で「白い円筒状の物体が浮いている」と、付近を通過した漁船から海上保安庁に通報があった。
長崎海上保安部によると、円筒形の物体は直径3〜4メートル、長さ約25メートルで、表面に中国語と英語で「警告」「20キロパスカル窒素充填(じゅうてん)」などと表示されており、「ボンベのように見える」という。海保は位置を識別するため、物体にはロープで点滅する灯火をつけた浮標を取りつけている。
物体は30日も福江島沖を漂流しており、海保は「危険物の可能性も捨てきれない」として付近を航行する船に注意を呼びかけ、巡視艇2隻が監視・警戒を続けている。また、長崎の中国総領事館や対馬、長崎両市などに情報提供を求め、物体の正体を調べている。