広島放送局

2008年7月30日 19時4分更新

県立病院研修医の残業代未払い


広島市にある県立広島病院で、ことし1月までの2年近くにわたって、研修医の残業代、1億3000万円余りが支払われていなかったことがわかりました。

広島県によりますと、県立広島病院は、ことし2月、研修医の残業の管理が適切に行われていないとして、労働基準監督署から是正勧告を受けたことから、研修医約100人を対象におととし4月からことし1月までの勤務実態を調査してきました。
その結果、79人に対して、合わせて1億3000万円余りの残業代が支払われていなかったことが分かりました。

研修医は週30時間を超えて勤務する場合には、上司からの指示が必要なほか、残業時間を勤務簿に記入することになっていますが、こうしたルールが上司と研修医との間で徹底されていなかったということです。
これについて広島県では研修医の残業は勉強を兼ねているという意識が強く、時間外労働として扱わないことが慣例になっていたと説明しています。

病院は、未払いの残業代をすべて支払うことにしているということです。

大濱紘三院長は「研修医の労働時間の管理を徹底していきたい」とコメントしています。