読売新聞 |
今春の入試で、定員割れを起こした4年制の私立大学は昨年比7・4ポイント増の47・1%に上り、過去最悪になったことが、日本私立学校振興・共済事業団の調査でわかった。
東京の有名私大など大規模大学では、志願者が増えていることも判明した。少子化による「大学全入時代」を目前に控え、小中規模の私立大を中心に、大学も淘汰(とうた)の時代を迎えている実態が浮き彫りになった。
同事業団は通信制大学などを除く私立大565校と私立短大360校を対象に、今年5月1日時点の入学者の状況を調べた。
定員割れの私立大は、昨年より44校多い266校。入学者が定員の半数に満たない大学も12校増の29校と過去最多だった。
志願者数は、一度の入試で複数学部を受験できる制度を各大学が導入するようになったことなどから、昨年比1・3%増の306万3000人。特に、入学生定員3000人以上の大規模校23校の志願者は151万2500人と昨年を5・2%上回ったが、定員800人未満の小中規模校409校は41万8800人で、6・3%も減少した。
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