徳島県阿南市の阿南東部土地改良区で事業資金約6億円が使途不明になる事件があり、県警は30日、元職員の母親が着服した現金を着服金と知りながら受け取ったとして、長男で無職の大川悦史(よしふみ)容疑者(31)を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の収受)の疑いで逮捕した。
母親のひとみ容疑者(60)は今月22日、業務上横領容疑で逮捕されている。
発表によると、大川容疑者は昨年11月27日ごろ、阿南市内で、ひとみ容疑者が土地改良区名義の貯金を引き出した着服金500万円を受け取った疑い。
ひとみ容疑者はこれまでの調べに「横領した金は、多額の借金を抱えた長男に渡していた」と供述しており、県警は大川容疑者が受け取った総額や使途について追及する。
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