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2008/07/29 15:53 KST
韓昇洙首相が独島訪問、「独島はわれわれの息子」


【ソウル29日聯合】韓昇洙(ハン・スンス)首相が29日、歴代首相として初めて独島を訪問した。米地名委員会(BGN)が独島の帰属先を「韓国」から「主権未指定地域」に変更したなか、韓国政府の領土主権守護の意思を示すため、韓国政府樹立以来初めて現職首相が直接独島の地を踏んだ。国務総理室は韓首相の訪問について、「独島が紛争対象ではなく確実な韓国領であるとの点を国内外にアピールする狙いがある」と話している。

 韓首相はこの日午前、文化体育観光部の柳仁村(ユ・インチョン)長官、国土海洋部の鄭鍾煥(チョン・ジョンファン)長官らとともに独島入りした。慶尚北道知事や独島警備隊長から独島守護総合対策や警備現況について報告を受けた後、独島住民や警備隊員を激励。また、「東海のわが地、独島」と刻まれた縦22センチメートル、横32センチメートル大の石碑を設置した。

 独島警備隊とともに昼食を取った席で、韓首相は「独島は歴史的、地理的、国際法的にわれわれの地であり領土」だと強く述べた。独島は鬱陵島の子島であり、誰が何と言おうとわれわれの息子だと強調し「最近は隣国が独島を自分の領土だと言っているが、戸籍を調べれば独島はわれわれの子だということが分かる。他国が独島の血縁についてあれこれ言うことがないようにする必要がある」と主張した。

 韓首相は、今回のことを機に独島が韓国領土であることを世界万国に刻印する必要があると強調した。その上で、主権守護の次元で断固として対処するが、長期的な視点から理性的・戦略的に対応すべきとの考えを示した。何より全国民の協力が必要だとし、国論を分裂させてはならないと呼びかけた。

 韓首相は続いて鬱陵島を訪問し、「首相として初めて独島と鬱陵島を訪問し感慨深い」と述べ、独島を守るための鬱陵島民の努力に謝意を示した。

石碑を設置した韓首相=29日、独島(聯合)