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2006年8月29日 (火)

櫻井翔君のパパと群馬県知事選

今日の新聞を広げると、5選を目指す現職の小寺弘之群馬県知事が、来年の知事選を睨んで早々に連絡事務所を前橋市小相木町に開設した由。過去4度の知事選では直前に選挙事務所を開く程度だったので、今回は異例だそうです。

Img_1095 群馬県知事選に向けて念には念を入れて、といった手堅さが窺えますね。

先週には、小寺知事と対立している自民党群馬県連が、旧自治省出身で、現在総務省官房審議官(税務担当)の職にある岡崎浩巳氏(53歳、伊勢崎市出身)に出馬要請を行うとの報道がありました。

前県会議員の山本龍氏も県会議員を辞職して来年の選挙に向けての活動を本格化させているようです。なかなか熱の入った前哨戦が繰り広げられています。

しかし自民党県連が、小寺知事と同じ旧自治省出身者を担ぎ出そうとしていることで、すでに「勝負あった」のような気がします。

岡崎浩巳氏は三位一体改革で地方への税源移譲に伴う税制改正をまとめるなどした優秀な方で、将来の総務事務次官候補の一人に数えられるそうですが、そういったことに有権者が反応するとは思えません。

Img_1101 「旧自治省出身者が旧自治省出身者に替わって、いったい何が変わるの?」というのが素直な有権者の気持ちなのではないでしょうか?

財界の方たちも、知事が替わったら、また一から関係を築き直さなければなりません。今のところさしたる争点もないのですから、そんな面倒くさいことをするより、前々から仲のいい現職知事とこれからも一緒にやっていくことを選ぶでしょう(今まで小寺知事の仲間に入れてもらえなかった人は当然それぞれの道を選ぶでしょうが)。

孤軍奮闘の前県議山本龍氏もそれなりに票を獲得するでしょう。このまま行けば反小寺知事陣営の票が割れて、小寺弘之知事の優位はいよいよ揺るがぬものとなります。

票とカネを財界人に握られた反小寺陣営の県議さんたちが、自民党群馬県連の旗の下、こころをひとつにして結集するのかどうかも見ものです。来年の地方統一選では県議の改選が知事選の前にありますから、ここでどんな結果がでるかを見れば、知事選の大勢は決まったようなものでしょう。

岡崎浩巳氏が自民党県連の出馬要請を受諾すれば、きっと小寺知事は小躍りしてお慶びになるものと思います。先ほどいったような理由で、その時点で5選は確実になったと言ってもいいのですから。

あとは、高崎地区侵攻作戦を本格展開し、統一地方選、参議院選と選挙疲れした有権者の方たちが、知事選はもうどうでもいいよ、と投票所に行かなければ、より状況は有利になるように思います。

いくらなんでも小寺6選はないでしょうから、すでに関心は、2011年の「小寺後」の観点から、誰がどう来年の知事選に向けて動くかになってしまいそうです。

ところで、同じ官僚なら、何故、自民党群馬県連は桜井俊氏に出馬要請しなかったのか不思議でなりません。

桜井俊氏は岡崎浩巳氏と高校で同学年(因みに8月1日のエントリー記事で登場願った立川談之助師匠も同じ学年)。同じく東京大学法学部に進んでいます。卒業後は桜井氏が旧郵政省、岡崎氏は旧自治省と分かれましたが、200年の省庁再編で同じ総務省勤務となっています。

※桜井俊氏については下記参照
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/event/30244.html

http://www.keizaishinpo.jp/news/040810/040810a.htm

長く通信行政に携わり、平成16年6月に大臣官房審議官(IT戦略担当)になっています(今は何を担当しているのか調べておりません。関心の向きは検索してみてください)。平成15年1月から1年間大臣官房秘書課長の職を経験していますから、岡崎浩巳氏に負けず劣らず優秀な方なのでしょう。

若い方にはこういった硬い肩書きを並べるよりも、ジャニーズ事務所所属の人気グループ「嵐」のメンバーである櫻井翔君のパパ、と言った方が分かり易いでしょう(櫻井翔君については適当にYAHOO!やグーグルで検索してください。最近では彼が出演した「ハチミツとクローバー」が話題になっています)。

これからの時代、IT(情報技術)に明るい人がトップに立つことは意義深いことですし、なんといっても櫻井翔君のパパです。少しは「嵐」のメンバー並びにジャニーズ事務所所属のタレント連の応援も期待できるのではないでしょうか?

石原慎太郎における「石原軍団」の存在までの期待はできないでしょうが、もし桜井俊氏が群馬県知事選に出馬すれば、櫻井翔君が一回ぐらい選挙応援に来県して、「お父さんをよろしく!」くらいのことを言うのではないでしょうか?

集まってくるのは選挙権のない人たちが多いでしょうから、きっと櫻井翔君も「お母さん、お父さん、じいちゃん、ばあちゃんに宜しくね!」の一言は忘れないでしょうね。

櫻井翔君のパパが群馬県知事選に出馬となれば、スポーツ紙、テレビのワイドショーが放っておくわけがありません。

甲子園で優勝した早実のエース斉藤祐樹君が太田市(旧新田町)出身だったことから、太田在住の斉藤君縁故者は猛烈な取材攻勢あっていましたが、あの騒ぎのレベルでは済まないように思います。

(生品中学校の皆さんよかったね。斉藤君のおかげで、これからは皆が生品を正しくイクシナと読んでくれますよ。生品神社で挙兵した新田義貞だって、そのことでは斉藤祐樹君に脱帽でしょう。いつまでも生中(生チュー)じゃビールじゃあるまいし、あんまりだよね。)

まして、「嵐」のメンバーが勢ぞろいして応援したり、「少年隊」の錦織君、植草君、東山君、「SMAP」の中居君、キムタク、ゴロー君、草彅君、慎吾、「TOKIO」、「V6」、

「KinKiKids」、「KAT-TUN」の全員といわず一部でも群馬県に来ることになったら、そりゃあもう大騒ぎでしょう。

わざわざ埼玉を始め東京、千葉などから群馬県にやって来る、群馬県知事選に全然関係ない人達の数も半端じゃないでしょうけど。

争点がない来年の群馬県知事選ですから、どのくらい人気のある人を現職の対抗馬としてぶつけられるかに勝敗が掛かっているわけです。自民党県連はそれを理解しないと、勝ち目はないでしょう。

しかしもう手遅れですね。いくらなんでも桜井氏は岡崎氏が断ったあとに受諾するとは考えられません。プライドが許さないでしょう。

あとは館林市出身で、初の女性宇宙飛行士である向井千秋さんでも引っ張り出すしかないかな。「宇宙から地球を見た知事候補、向井千秋でございます」なんて、ウグイス嬢はアナウンスするのかなあ。

それから小寺知事のキャッチ「子供を育てるなら群馬県」は知事の優しい性格が滲み出ていていいんですが、ちと長いような気がします。血液型Bでせっかちの小生なら「子供を生むなら群馬県」にして、これをさらに縮め「生むなら群馬!」にしちまいますけどね。

(写真は2枚とも通称南部環状線沿いにある早朝の小寺知事の連絡所事務所の様子。クリックして見て下さい。)

【小寺知事の連絡事務所がある前橋市から軽井沢町までの直線距離≒26マイル≒42km】

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