このところ供給そのものが減少した新築マンション市場は、低迷振りが際立ちました。今回はそんな2008年上半期マンショントレンドを振り返ります。
ピーク時の半分に激減した首都圏の供給
新築マンション市場はこのところ低迷ぶりが際立っています。なにより明白なのは、供給が減少していることです。不動産経済研究所の調査によると、2008年上半期(1〜6月)に首都圏で販売されたマンションは2万1547戸で、前年同期比23.8%の減少となっています。過去最も多かった2000年同期には4万6416戸の供給がありましたから、ピークの半分以下にダウンしてしまったことになるわけです。
地域別に見ても東京都区部が12.4%減、東京都下が35.9%減、神奈川県が28.4%減、埼玉県が23.6%減、千葉県が27.2%減と、前年同期比で軒並み大幅なマイナスとなっています。ここ数年の上半期供給数の推移を見ると、特に都区部での減少の度合いが大きくなっている状況です。