2008年7月29日 18時56分更新
市議会議員が副市長などを脅したなどとして相次いで逮捕された美作市で、再発防止を図るための特別委員会が開かれ、参考人として出席した2人の副市長が、市の公共事業の入札や人事をめぐってほかにも議員から不当な要求があったことを明らかにしました。
この特別委員会は、美作市議会の議員が副市長や市の職員を脅したなどとして相次いで逮捕されたことを受けて、市議会が再発防止を図ろうと地方自治法100条に基づいて設けたものです。
29日は、参考人として安東美孝副市長と皆木照夫副市長が招かれ、今回の事件以外にも議員から不当な要求を受けたケースがなかったかについて答えました。
このうち、安東副市長は、平成17年から19年までの間に、小学校の耐震工事など、市が発注する6件の公共工事と人事をめぐって議員から不当な要求があったことを明らかにしました。
そして不当な要求に対処するための要綱が制定されていたにも関わらず、担当の職員に報告がなかったことについては、「だれが報告したかわかるとさらに圧力が加えられるため、報告が上げられなかった」などと述べました。
特別委員会では、来月下旬ごろに次の委員会を開いて、不当な要求の実態についてさらに明らかにしたいとしています。