2008年 7月 29日
来年1月以降電気料金値上げの可能性も
中国電力と四国電力は29日、電気料金の見直しを経済産業省に届け出ました。原油価格高騰の影響で現在の価格が反映される来年1月以降、値上げとなる可能性が出ています。来年1月以降の電気料金については燃料価格の算定期間が今年7月からとなっていて、現在の原油価格高騰を受け値上げとなる可能性が出ています。中国電力は、仮にこれまでの燃料価格が続いた場合、1月以降、1カ月あたり300キロワットアワーの電力を使う、標準家庭の電気料金は350円以上値上がりするとみられています。四国電力は具体的な見通しを明らかにしていません。その一方で、電力会社2社は9月1日以降、年内の電気料金引き下げを発表しました。燃料価格の算定期間となる今年1月から3月までの動向や会社の経営効率化の成果を反映させた事を理由に挙げています。標準家庭で、中国電力は76円、四国電力は66円、引き下げられます。

香川用水、来月2日にも取水制限入りか
四国の水がめ高知県の早明浦ダムの貯水率が低下しています。このまままとまった雨が降らなければ来月2日から、香川用水の取水量を35%カットする第2次取水制限に入る見通しとなりました。これは、四国4県などで作る吉野川水系水利用連絡協議会の幹事会で29日、提案されたものです。早明浦ダムの貯水率が、45パーセントになった時点で、第2次取水制限に入る方針です。カット率は、今月25日から実施されている20%カットの第一次取水制限より更に厳しく、35パーセントに強化される見込みです。早明浦ダムの午後5時現在の貯水率は、54・1パーセントと、平年を約28ポイント下回っています。このまままとまった雨が降らなければ来月2日にも、貯水率は45パーセントになる見通しです。気象台によりますと、今後1ヵ月は、晴れの日が多く、まとまった雨が期待できないということです。

岡山市でガス漏れ、住民が避難
29日未明、岡山市の住宅地で老朽化した都市ガスのガス管からガスが漏れ、住民が一時避難しました。ケガをした人はいませんでした。29日、午前0時50分ごろ岡山市奥田西町の住民から「ガスのにおいがする」と110番通報がありました。警察や岡山ガスなどが周辺住民を避難させて地中に埋めていた都市ガスのガス管を調べたところ、2ヵ所から直径5ミリほどの穴が見つかりました。岡山ガスによりますとこのガス管は約40年前に埋められたもので、老朽化による腐食が、ガス漏れの原因ということです。岡山市によりますとこのガス漏れで、住民53人が、近くの公会堂に避難しましたが、現在は全員帰宅しています。今のところ体調不良を訴える人はいないということです。

池田家の貴重な衣装見つかる
岡山市の林原美術館で歴代岡山藩主を務めた池田家にまつわる貴重な衣装が見つかり、29日、その一部が報道公開されました。公開されたのは桃山時代、姫路城主だった池田輝政が鎧の下に着た下着や岡山藩8代藩主、慶政の正室の打ち掛けなど7点です。このうち、幕末の陣羽織は家紋の変遷や当時の流行を知る上で貴重な資料だということです。今回の発見は林原美術館が、所蔵する約1万件の美術品を分野や年代ごとにデータベース化する過程で見つかったものです。大名の衣装で年代や持ち主が特定できるのは珍しいということです。林原美術館では3年後をめどに1万点に及ぶ所蔵品のベータベース化を終え、展覧会などで一般に公開することにしています。

岡山市の子供海外派遣事業、韓国に出発
日本と韓国が領有権を主張している竹島問題の影響が心配された岡山市の子供海外派遣事業で29日朝、中学生たちが予定通り、韓国へ出発しました。子供海外派遣事業は国際交流の一環として、岡山市が行っているものです。今回は市内の中学生10人が岡山市の国際友好交流都市、韓国の富川市に向けて出発しました。竹島問題を受けて、今月17日、富川市から岡山への訪問団が派遣をキャンセルしましたが、今回の派遣は予定通り実現しました。一行は富川市の家庭に8日間ホームステイし、現地の子供たちと交流を深める予定です。

桃太郎ぶどうの収穫始まる
岡山県の夏の味覚で、皮ごと食べられるぶどう、「桃太郎ぶどう」の収穫作業が29日から、岡山市で始まりました。皮が薄く、そのまま食べることができる桃太郎ぶどう。甘みが強く、弾力のある歯ごたえが特徴です。岡山市の上松美智夫さんのハウスでは、今朝から収穫作業が始まりました。原油価格高騰の影響で、今年は加温の時期を1ヵ月ほど遅らせましたが、3月以降の日照時間が長く、天候に恵まれたことから粒の大きさは例年並みで、糖度も十分だということです。桃太郎ぶどうの販売価格は1`8000円前後で、1粒に換算すると約100円ということです。収穫されたぶどうは岡山市内のデパートを中心に全国で販売されます。

岡山市の高速道PAにコンビニオープン
岡山市にある山陽自動車道のパーキングエリアに29日、コンビニエンスストアがオープンしました。山陽道下り線、瀬戸パーキングエリアにオープンしたのは「ファミリーマート・リ・スポット」です。岡山県内の高速道路にコンビニが出店するのは初めてで、24時間営業します。店には、お弁当やドリンクなど一般のコンビニでも販売されている商品の他に、岡山と兵庫のお土産物など、約200種類の商品を販売しています。また、24時間利用が可能な銀行のATMも設置されています。また、マッサージチェアは24時間無料で利用する事ができ、ドライバーの疲れを癒してくれそうです。パーキングエリアを運営する会社によりますと、他県ではパーキングエリアの売店をコンビニに変えたところ、3割ほど売り上げが伸びていて、今後、出店を加速させる事にしています。

美作市議会百条委2人の副市長が実態明かす
行政への不当要求の実態を調査する美作市議会の百条委員会が29日開かれ、2人の副市長が入札や人事を巡り、複数の議員などから不当な介入を受けたことを明らかにしました。百条委員会は美作市で相次いだ議員の職務強要事件を受け、設置されたもので、29日は2人の副市長が参考人として出席しました。そして、議員の1人がおととし、職員の名前を挙げて、幹部職員20人程度の人事異動を指示したことなど、人事や入札を巡る6件の不当介入についてその実態を明らかにしました。次回の百条委員会は来月下旬に開かれる予定です。

備前焼作家、藤原和さんの作陶展
備前焼作家、藤原和さんの新作を集めた個展が、29日から、高松市で始まりました。藤原和さんは、人間国宝の祖父・藤原啓さん父・藤原雄さんに師事し、28年間、作陶活動を続けてきました。今回は、50歳を迎え、備前焼の原点に戻ろうと「単純・明快」をテーマに制作した花器や壺などの新作約100点が展示されています。こちらの大皿は、鮮やかな色が目を引く作品で、窯の火の流れの真ん中に皿を置き、緻密な計算のもと発色させました。また、こちらの壷は、半世紀以上前から藤原家に伝わる土を使ったということで、生活に密着した素朴な味わいが表現されています。藤原和さんの個展は、来月4日まで、高松天満屋で開かれています。

丸亀強盗殺人事件、控訴審初公判
おととし11月、丸亀市で新聞配達員の秋山正三さんが殺害され、現金などを奪われた事件で強盗殺人などの罪に問われている元少年の控訴審の初公判が29日、開かれました。一審の高松地裁による無期懲役の判決を不服として弁護側が控訴していたものです。29日の裁判で弁護側は元少年に殺意はなく、犯行当時、多量に酒を飲んでいて心神喪失またはこう弱状態だったと主張しました。判決は来月11日に言い渡されます。