日本の大学や大学院などを卒業後、国内で就職した外国人の留学生は昨年、前年より24%増え、過去最多の1万262人に上ったことが29日、法務省入国管理局の集計で分かった。国内就職者は2000年までは3000人に満たなかったが、初めて1万人を超えた。入管局は「IT関連などで採用枠が拡大したのが一因」とみている。
入管局によると、留学生が就職するには在留資格の変更が必要で、許可した人数を毎年集計してきた。昨年は大学などの卒業者の30%前後が国内で就職したとみられる。
国・地域別で最も多いのは中国の7539人(前年比26%増)。次いで韓国1109人(同18%増)、台湾282人(同41%増)、バングラデシュ138人(同16%増)、ベトナム131人(同42%増)の順。アジアが全体の97%を占めている。