ワシントン(AP) 中毒性が高いとして米麻薬取締局(DEA)が取り締まる薬物が、インターネットでは容易に購入できる状態になっている。米コロンビア大学が9日に発表した調査結果で判明した。規制されている薬物を販売しているサイトのうち、4分の3以上で医師の処方箋(せん)を求めていなかったという。
コロンビア大学の全米薬物中毒・乱用センターによると、モルヒネやオキシコドン、アンフェタミンといった規制されている薬物を販売するサイトは365あり、このうち85%以上で医師の処方箋を求めていなかったという。
また、規制薬物の販売サイトは、当局の厳しい指導のもの、昨年から37%減少している。
米上院は今年初め、処方箋のない規制薬物のネット販売を禁止する法案を可決しているが、下院が保留している。
DEAは今年6月、医師らが「オンライン処方箋」を発行できる方針を打ち出しているが、多くの医師は初期導入の費用が大きな負担になるとして拒否しており、ネット上の薬物売買については、多くの課題がある状態だ。