病気が理由で髪の毛が抜けていた女性が免許更新手続きの際県運転免許センターで被っていた帽子を脱がされたとして県警に謝罪などを求めていた問題で、家族は県警の対応が不十分だとして県公安委員会に苦情申出書を送っていたことが判りました。
この問題は、05年4月、当時47歳の女性が免許の更新手続きの際、抗がん剤治療で髪の毛が抜けているため帽子をかぶって撮影できるか相談したのに対し、担当者が女性の帽子を脱がせたとしてこの女性の家族が今年3月、県知事あてに抗議文を送っていたものです。
これに対し、県警運転免許管理課では「帽子を脱がせた事実はないが、結果的に不愉快な思いをさせた」して謝罪していました。しかし、家族は先月、対応に納得が行かないとして担当者本人からの謝罪などを求めて県公安委員会に苦情申出書を送っていたことが判りました。これに対し県公安委員会は家族への回答の中で県警に、市民相談に対する組織的な対応や職員に対する指導・教養を指示したということです。
一方、県警では一連の問題や今年6月の道路交通法改正などを受けて8月下旬から県運転免許センターに新たに「免許相談室」を設置し、市民からの相談や問い合わせに一層、丁寧に対応するとしています。
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