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韓国軍:韓国製の次世代小銃、世界初の実戦配備へ

来年から分隊当たり2丁ずつ

 敵の塹壕(ざんごう)の上空などでさく裂する空中爆発弾を発射することができる「次期複合型小銃(次期小銃)」が韓国で開発され、来年から野戦部隊に実戦配備される。米国など先進国でこの種の小銃が開発された例はあるが、実戦配備されるのは世界で韓国が初めてだ。

 国防科学研究所(ADD)が28日に明らかにしたところによると、2006年の次期小銃試作品について昨年7月から今年2月にかけて試験評価した結果、適合判定を受け、来年から実戦配備することとしたという。次期小銃の開発には、2000年以降総額185億ウォン(約19億7800万円)が投入された。

 次期小銃の最も大きな特徴は、発射した弾を塹壕の上空で爆発させ、壕の奥深くに隠れる敵軍を攻撃することができるという点だ。次期小銃に付いているレーザー距離測定器を利用しレーザービームを発射すれば、複合光学計算機が距離を自動で計算し、照準点を画面に表示してくれる。その後続けて引き金を引けば、空中爆発弾に距離が自動で入力・発射され、目標の3‐4メートル上空で口径20ミリの空中爆発弾がさく裂するようタイマーがセットされる。さらに市街戦では、空中爆発弾が建物の中に飛び込んで内部でさく裂するように考案されている。

 また次期小銃は、既存の小銃で使用されている口径5.56ミリの一般的な銃弾も使用することができるよう、20ミリ空中爆発弾の銃身と合わせ銃身が2本ある構造になっている。次期小銃の重量は6.1キロ、長さは860ミリ、有効射程距離は460‐500メートルだ。しかし、1丁当たりの価格は既存の小銃よりはるかに高い1600万ウォン(約171万円)に達し、分隊当たり2丁程度が配備されることになった。

ユ・ヨンウォン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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