7月29日のながさきニュース
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長崎新聞
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西海市立病院を民営化へ 市長「単独での経営困難」

| 赤字経営が続く西海市立病院=西海市大島町 |
赤字が続く西海市立病院(同市大島町)の経営について、山下市長は二十八日の市議会全員協議会で、市単独による経営存続は困難との判断を示し今後、民営化を軸に検討していく方針を明らかにした。
市によると、同病院は旧西彼大島町が一九七四年に開設。慢性的な赤字を抱え、二〇〇六年度の市からの繰入金総額は約二億一千八百万円。
同市で〇六年七月、市医療検討委員会に同病院の経営改善や医師、看護師の確保策などについて諮問。同委は今年三月、同病院の存続の必要性を強調する一方、「事業形態の根本的な見直しと、収益増加策、経費削減などの改革が必要」とする答申を提出していた。 全員協議会で山下市長は同病院の経営について(1)民間移譲(民設民営)(2)指定管理者制度の導入(公設民営)(3)地方独立行政法人化(非公務員型)−の三つの選択肢を提示したが、「市民サービスの向上には民間移譲が望ましい。今後、大島町や崎戸町の住民などにも理解を求めていきたい」と述べ、民営化を目指す考えを示した。
市議からは「サービス低下を懸念する住民の不安を払拭(ふっしょく)する前に方針を出すのは拙速ではないか」といった批判が出た。
同市によると現在、市外の同病院の経営に関する照会が三件きており、今後、市側が条件を提示しながら、民営化に向けて交渉していくという。
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