東播磨
医師に「ありがとう」運動 西脇病院小児科を守る会
許医師(右)に「ありがとうメッセージ」を手渡す守る会の母子たち=西脇市下戸田、西脇病院 |
普段の感謝を言葉にのせて-。市立西脇病院小児科を守る会は、西脇病院の勤務医や看護師、開業医へお礼の気持ちを伝える「ありがとう」運動を始めた。市民や患者からメッセージを募り、医師らに届ける。守る会は「わずかかもしれないが、医師不足の中で頑張る先生たちの支えになれれば」と話している。(篠原佳也)
西脇病院は、四年前に五十人いた勤務医が現在三十八人に減少。過酷な状況下で働く医師や、それを支える看護師、市内の開業医に感謝の気持ちを直接届け、「市民の支え」を形で表すことにした。
「普段は恥ずかしくて口に出せない思いを伝えよう」と募集し、名前を出せるメッセージは、ボードにはり、病院などに掲示していく。
二十八日には守る会の母子ら約二十人が西脇病院を訪問。昨年七月から一人に減った小児科の許永龍医師(56)に、メンバーが書いたメッセージを張り付けた手作りボードを手渡した。
「先生の笑顔の説明で、不安が安心に変わりました」「医師の負担を減らせるよう私たちも勉強します」との文面に、許医師は「みなさんの気持ちが十分に伝わってきた。励みになる。今後とも丁寧な診療を心がけたい」と笑顔で話した。
メッセージ用紙は西脇病院などに置いている。守る会事務局TEL090・8538・1337
(7/29 10:16)