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【愛知】ツリーハウス、自己流で手作り 豊川の松井さん、知識ゼロでの挑戦2008年7月29日 設楽町東納庫の林で、二年前に退職した元会社員男性が、樹上の家「ツリーハウス」造りに打ち込んでいる。家造りの知識は全くなし。途中のけがにもめげず、自分だけの夢の家は完成間近になっている。 手掛けるのは豊川市赤坂町の松井民憲さん(63)。二〇〇五年、愛・地球博(愛知万博)でツリーハウスを体験してとりこに。自宅の敷地内に「練習」として自己流で二棟造った。昨年三月、広葉樹の生えた設楽町の土地を気に入って購入。建築を始めたが八月、足場を踏み外し、腰骨を折る大けがを負った。 入院を経て今年三月に再開。一時間半かけて通う。クヌギやサクラなど周囲の木に金具を打ち込み、ハウスはその上に置いてある形。木が揺れると家もギシギシ動く。広さは四畳あり、これまでの二棟の倍。窓には自動車の窓ガラスの廃材、ドアの取っ手には流木を使う工夫も。所々、クギが飛び出している。 「大工から見れば『何だこれ』だろうけど、素人でもできちゃう」と松井さん。友人らを呼ぶ日を心待ちにしている。 (日下部弘太)
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