動物愛護団体ARK-ANGELS 代表ブログ「ずばり一言!」

安楽死問題について



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前回の「告白」について
多くの方々からメールやコメントを頂戴いたしました。
その中から特筆すべき1件のコメントをご紹介いたします。

その前に、本年1月に兵庫県の男性から保護依頼の電話がありました。
癌に侵され余命数ヶ月と宣告されたとのこと。
家には保護した犬達が20数頭いる。
家族のいない自分が死んでしまったら、この子たちの行く末が心配で・・・・。
何とか助けて欲しいと、涙声での依頼でした。
年の頃は私と同年輩の方でした。
私はそのとき、滋賀にいたので数日後には大阪に戻りますから、そちらにお伺いします。と、電話を切りました。
2日後、彼に電話をし「今から行きます」と伝えた。
彼は「あれからアニマルレフユージ関西のオリバーさんが私の犬20頭を引き受けてくれるという事になりました。」と嬉しそうに答えられたのだ。
「そうでしたか。それはよかった。これで一安心しましたね」

彼との会話はこれでお終いです。
ところが、前回の「ずばり一言」のコメントに某団体のボラさんからコメントを頂きました。内容を見て愕然とした私は、これはいけない。とコメントを下さった方に連絡をして、その情報を公開する了承をいただきました。

(以下、投稿者のコメントです)
代表、がんばってください。
日々の活動、本当にお疲れ様です。

私は○○県にある○○と言う団体でボラをしています。
今年2月、兵庫にお住まいになる方が癌で余命2ヶ月と宣告され、当時飼っていた20頭の犬の行き場がなくなり、アニマルフレージ関西に保護・里親様探しをお願いしたそうです。
20頭のうちの5頭が里親様に引き取られ、残った15頭にはなかなか里親様が見つからず、アーク関西は飼い主様に15頭にかかる経費を一日幾らで請求したそうです。
そして支払わなければ全頭、処分すると言われたそうです。

飼い主様は処分は忍びないと、某団体の会員様に相談されたそうです。

そして、某団体会員様から当会に相談があり、○○団体がその15頭を引き取る事になり3月7日に15頭の子達が会にやって来ました。

私も以前、電話でオリバーさんとお話しをさせて頂いた事があるのですが、処分をせずに出来るだけ生かす道を探してあげて頂きたい思いをお話した所、「処分されて幸せな子もいます。里親の見つからない子や、病気の子は処分もやむなし。切りがありません。」と仰っていました。

癌で余命宣告をされている飼い主様に、15頭の経費を請求し、支払わなければ処分すると言う団体、切りがないから処分ありきと言う考えを私は支持出来ません。

代表の仰っている事、尤もだと思います。
どうか負けないで下さい。
正義・正しい事をしている者は必ず勝ちます。
応援しています。

暑さ厳しきおり、お身体ご自愛ください。

(某団体名は匿名とさせていただきました。)


この話は偶然だったのですが、てっきり20頭の犬たちは助かったものと安心していたのですが、結果はこのような顛末になっていたとは・・・・。
この男性は、僅かな資産ですが田舎に50坪ほどの土地建物があります。家のワンたちを見ていただけるのなら寄付をしたいと申し出をされていました。
その後、彼と資産はどうなったのかは分かりませんが、
残された犬たちは「安楽死」を免れて某団体の施設にて元気に暮らしていると知らせてくれました。
彼の想いは善意の方々に救われていました。

何ともやり切れない気持ちと、理不尽な行為に腹立たしさがこみ上げて、開いた口が塞がらぬとは、この事を言うのだろう。

これはついぞ最近の出来事だが、私がアニマルフレージ関西を支援していた頃、重大な事件が有りました。
団体に電話が有り、動物虐待をしている飼主がいるので、その犬を救って欲しいとの通報があり、オリバー氏はすぐにスタッフに命じて救助に向かわせた。

それがだ、飼主に事実確認もせず、留守宅に無断で飼主宅の庭に侵入し鎖で繋がれていた犬を持ち去ったのだ。
これだけで家宅不法侵入、窃盗罪になる。
この事が公になったのは、オリバー氏の指示で当該犬を盗んだスタッフ男性が事の重大さに気付き警察署に自首をしたのだ。

飼主は居なくなった愛犬が迷子になってしまったと思い、警察や保健所に連絡をし、近所に張り紙をして探し回っていた。
通報者はこの飼主が気に入らなくて通報したのだった。
警察からの連絡で飼主は事実が分かり、能勢アークに苦情の連絡が入った。
しかし、そのとき既に愛犬は処分されてしまった後であった。

トラブルを抱えたオリバー氏は、私にどうしたらいいのか。何とか飼主と話し合いをしてくれないかと相談を持ち掛けてきたのです。
当時、理事としてお手伝いしていた私は、事の重大さを考えて大事に至らない様に奔走し、S警察署に出向き、飼主さんの勤務先までお伺いして事情をお話して率直に謝罪をした。
憤りを隠せない飼主様は、一緒にお風呂に入ったりするほど可愛がっていたという話を涙ながらに話されていた。捜索していた張り紙も見せられた。

お会いした結果、能勢アークのHPに、通報者の一方的な情報で事実確認も行わず、今回の間違ったレスキュー行為をした事に対しての謝罪文の掲載と、オリバー氏自身の直筆での英文の謝罪文、そしてワンの亡くなる直前の写真を1枚持って話し合いを行い、しぶしぶだが堪えてもらった。
アニマルフレージ関西HPには、この事実が掲載されているはずだ。


老衰で亡くなったという事だったが、後で分かった事だが、
その犬を能勢の施設に入れてから、オリバー氏は自身の判断で老犬だからと安楽死する事を決定し、処分してしまったのだ。

飼主様には「老衰にて安らかに眠りました。」とオリバー氏の指示で報告をした責任は、知らなかったとは言え、私にもあるだろう。

ただ、安楽死処分したことは当時、スタッフ誰もが口を閉ざしていて暗黙の事柄であったと言う。
当時のスタッフは言う。今日も病院に行った。もう、あの子は生きては帰って来ない。
戻ってくるときは白い布で覆われてくると言う。
施設の裏山には火葬もせず埋葬した犬達が多くいる・・・・。と、証言している。

今、能勢アークにはインハウスホスピタルがあると聞く。
安楽死は施設内にて行われているのだろうか?
埋葬は、やはり付近の山の中なのだろうか?

2件の安楽死問題は、1件は善意の団体が救ったが、後の1件は、死ななくてもよかった事件である。

今、政府は殺処分をせず生かす方向で動物愛護推進策を推し進めている時代である。
時代に逆行する考えを持つ団体がある。
今なお、次の施設を構築すべく新たな展開を計画している。
それらの団体を糾弾し変革させなければ、真の動物愛護は進まない。
人間の身勝手で捨てられた保護犬だって生きる権利はある。

これ以上、独断と偏見での安楽死処分をさせてはいけない。
勇気を持って断固、阻止しよう!!


それに引きかえ、15頭を善意で救った動物愛護団体は終生飼養する覚悟で、同じ看板を持つ動物愛護団体から命を引き受けられたのだ。

改めて、御礼を言いたい。



ご協力をお願い致します。
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