岡山放送局

2008年7月28日 19時54分更新

倉敷のホテル民事再生法申請


倉敷市の「倉敷ターミナルホテル」が宿泊客の減少などで資金繰りに行き詰まり、28日、岡山地方裁判所に民事再生法の適用を申請しました。

昭和55年にJR倉敷駅前に開業した「倉敷ターミナルホテル」は、立地の良さを生かして客足を伸ばし、瀬戸大橋が開通した昭和63年には売り上げがおよそ11億円3000万円に上りました。

しかし、ホテルを経営する会社の代理人によりますと、最近は観光や仕事でこの地域を訪れる人が減った影響などで、売り上げがピーク時の半分以下に落ち込んでいたということです。

会社では、新しい客を呼び込むための設備投資の資金繰りができなくなったとして28日、岡山地方裁判所に民事再生法の適用を申請しました。

負債総額は12億4500万円余りで、民間の信用調査会社によりますと、県内でホテルの経営会社が民事再生法の適用を申請したのはことしに入って初めてだということです。

「倉敷ターミナルホテル」は今後、全国でホテルチェーンを展開をしている東京の会社に事業を引き継いで、営業を続ける道を探ることにしています。