2008年7月28日 19時54分更新
去年、総社市の運送会社の運転手が飲酒運転で事故を起こしたのは、会社が適切な指導をしていなかったためだとして、中国運輸局はこの運送会社を10日間の事業停止処分にしました。
処分を受けたのは、総社市の運送会社もみじ産業です。
去年8月、この会社に勤務していた35歳のトラック運転手が酒を飲んだ上で、岡山市内の国道の交差点で軽乗用車と衝突する事故を起こし、4人に重軽傷を負わせたとして酒気帯び運転と自動車運転過失傷害の疑いで逮捕されました。
中国運輸局がこの会社に立ち入り監査を行って勤務管理の状況を調べた結果、講習など違反行為を防止するための指導を適切に行っていなかったことがわかりました。
また、3か月毎の車両の定期点検も1度も行っていなかったということです。
このため中国運輸局は、本社の営業所にある10台のトラックの使用を28日から10日間禁止する事業停止などの処分にしました。
10日間の事業停止は、中国運輸局がこれまで行った処分の中で最も重いということです。
もみじ産業の小倉実社長は「処分を真摯に受け止め、社員がお互いに注意し合うなどして再発防止に努めたい」と話しています。