岡山放送局

2008年7月28日 19時54分更新

7400万円着服で懲戒免職


笠岡市の職員が、市の公社の銀行口座から4年間にあわせて7400万円あまりを着服していたことがわかり、市はこの職員を懲戒免職の処分にし、業務上横領の疑いで警察に告訴する方針です。

懲戒免職の処分を受けたのは、笠岡市の財政課に勤務し、市の土地開発公社の経理担当も兼ねていた深田琢樹・元職員(53)です。

市の調べによりますと深田元職員は、市役所の鍵のかかったロッカーに保管されていた通帳と印鑑を無断で持ち出して、平成16年からことしまでの4年間に公社の銀行口座からあわせて7400万円あまりを着服した疑いが持たれています。

先月、深田元職員が別の部署に異動した際、後任の職員が公社の決算書を詳しく調べたところ、およそ7400万円の行方がわからなくなっていることがわかり、着服が発覚しました。

市は、深田元職員が着服を認めたことから、26日づけで、懲戒免職の処分にしました。

調査に対し深田元職員は、「ギャンブルに使うために着服した」と話し、弁済のめどはたっていないということで、市は業務上横領の疑いで警察に告訴することにしています。

笠岡市の高木直矢市長は、記者会見で「市が始まって以来、最悪の不祥事で、市民の皆様に深くお詫びします。」と述べました。