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[大雨]つかんだ手離れた 神戸の救助女児、濁流に友流され

 空が急に暗くなり、津波のような濁流が突然、河川敷で水遊びをしていた子どもたちをのみ込んだ。28日午後、近畿地方を襲った豪雨。神戸市灘区では川で流された子どもら4人が死亡し、京都府向日市では幼稚園の送迎バスの立ち往生も。夏休みの一日は暗転した――。

 神戸市灘区の都賀川では、地元の民間学童保育所「どんぐりクラブ」の児童19人が指導員3人とスロープや階段を下りたところにある水辺で午後1時半ごろから遊んでいた。指導員によると、児童ら5人が橋の下の通路で雨宿りをし、水かさが増したため土手に上がって逃げようとして濁流にのみ込まれた。

 「流された男の子の手をつかんでいたが、重たくなって手が離れた」。濁流にのまれた小学3年の女児は救助された後、父親(36)にパニック状態で語った。別の女児は「急に雨が降ってきて土管のようなところから水が流れ出した。あっという間に階段まで水につかり、歩こうとしたがすぐに上がれなかった」と話した。

 流された5人のうち、亡くなった河合玲緒(れお)さん(12)と泉谷瑠希也(るきや)君(10)は、近くの市立六甲小の特別支援学級「なかよし学級」に通っていた。

 藤野英一校長は「河合さんは恥ずかしがりだが、話しかけるといつも笑顔で答えてくれた。泉谷君はひょうきんな性格でみんなから好かれ、給食では私の食器の片づけを手伝ってくれたのに」と話し、目頭を抑えた。

 学童保育所の安藤昭治・運営委員長は「指導員は安全に気をつけていたはずだが、予想外の増水だった。心からおわびしたい」と語った。

 能勢文夫さん(49)は橋の耐震補強工事の途中、流されそうになった。橋脚の後ろ側に隠れたが川の流れの強さに柱をつかんだ腕が疲れてきて、死も覚悟した。約30分後、消防隊から受け取った救命胴衣をつけて濁流に飛び込み、はしごで脱出。大きなけがはなかったが、救急車の中で子供が流されたことを知り、「亡くなった子供のことを考えると……」と肩を落とした。

 能勢さんや工事を行っていた建設会社役員の西原剛さん(33)によると、ガードマンを含め9人で作業し、雨が降り水位も上がってきたため工事の中止を決定。機材を川から道路に引き上げている途中に突然、まっ黒な濁流が押し寄せてきた。

 西原さんは全員に機材を置いて逃げるよう指示したが、川から上がる階段から離れた場所にいた能勢さんが取り残された。能勢さんは救出された後、「家族の顔が浮かんだ」と救出劇を振り返った。


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