2008年7月22日 (火)

海の日は色んな事がある?

 

 最終回を除けば快勝のHAWKS。

 
 3年振りの20本に感慨深かった松中。

 

 小久保の元気のなさと、馬原の復帰の遅れが気になるが、どうにか若手がその不安を消す活躍をしてくれている。Lionsがもたついている隙に少しでも近づいていないと、五輪期間中に抜ける戦力の影響はホークスの方が遥かに大きい。



 先の対戦のお返しにと今日も明日も勝ってくれ。そして明日は、高校生ルーキー岩嵜の先発予定。唐川なんかに負けてなるものか。


 
 
 土曜日に再会を果たした薄幸の母とその1.。


 
 母校の練習や応援に出て行って、夜は夜で帰りは遅い。独り占めしたかったであろう母は、その思いは口には出さない。寝ている時間を除けば、正味一緒に居た時間は5.6時間だったろう。寝ている息子の横に添い寝eyeでもしているのではないかとさえ心配してしまった。


 

 で、帰ったのが昨日。


 近くの高速バスのバス停まで送ると考えていた偏屈な親父。


 そこまでなら、バス代の千数百円で済む。しかし、空港まで送るとなると、行き帰りの高速代・ガソリン代を考えると大きな出費だ。その分仕送りに回せば・・・・・・。


 
 
 いや、言うまい。


 

 言わなかったからか、薄幸の母は迷わず空港まで送って行った。最後の1時間。閉鎖された空間で濃密な時間を過ごした事は、精神衛生上には良かったのかもしれない。

 

 車の中でどんな話があったのかも、別れのシーンはどうだったかも聞かなかった。



 私は、高級会員制角打ち「没分暁漢」で、その2がお世話になっている野球部の顧問の先生を励ます会。元安本丹たちを呼んで、総勢7人。

 
 
 彼はまだ25歳。


 
 立場はまだ講師。と言う事で、土・日はその採用試験受験日。全国で一番注目を浴びている試験を受けてきたのだ。点数が足りなくてもyenで賄えない。ただひたすら勉強に励むsign02だけの毎日だったそうだ。


「手応えは?」


「ん・・・・・厳しいですね。小論文が・・・・」


 
 今は40歳までこの試験を受ける事が出来る。

 
 

 気を確かに持って、また来年pencil


 
 そこへ、とっくに帰って来ていなければならない時間を大幅に過ぎて、薄幸の嫁が帰って来た。なんでも、近所のナルチャンを一緒に空港まで連れて行っていたそうで、その後2人でお食事。


 
 おそらく、このナルチャンが居たなら、間違いなく涙の別れだったろう。


「武運長久」kissmarkと書いた幟旗を掲げなかっただけでも良しとしておこう。



 
 その息子。


 無事に着いたとの連絡はあったそうだ。


 夏休みに入って、たっぷりと練習する時間はあるのだが、そのほとんどがレギュラー組の練習のお手伝い。

 
 奴の担当が外野。

 
 イレギュラーでもしようものなら、先輩からの罵声が飛ぶらしい。

 
 暇さえあれば、トンボを手にダッシュで整地の繰り返しだそうだ。

 
 それが超鬼のようにハードらしい。

 
 

 8月にはレギュラー組はブラジル遠征だそうだ。そうなれば自分たちの練習が出来るため、早く行って欲しいと願う、学生コーチの評価がDの息子その1だった・・・・・baseball

2008年7月20日 (日)

薄幸が加速する夜。

 
 HAWKSは、2夜続けての劇的な逆転勝利。何でも今季24試合目の逆転勝利らしい。


 ま、それと同じ位劇的な逆転勝利も喰らっているから、この順位なのだろう。


 しかし、終盤のこの粘りを見せるかと思えば、別人のように淡白になってしまう今年のHAWKS。いつまた違う顔が覗くかもしれない。今日の岩隈を打ち崩せば、勢いに乗る事は間違いないのだが、そうやすやすとマウンドを降りてくれない岩隈だ。


 
 さて昨夜。


 その1が帰ってきた。空港から高速バスで帰って来いと言っていたのだが、嫁の身内にお届け物があった。それならついでだと空港まで迎えにいく事になったのだが、


「私も来るhappy01


と嫁が言う。


「どうしてお前まで来る必要があるんだpout

「いいやんねangry


 それほど少しでも早く会いたいのか。

 
 結局、店もあったしお届け先は嫁の身内。車にたっぷり法事の引き物を載せて薄幸の嫁一人で出発。


 
 順調にいけば午後8時半には空港に着くはずだった。


 途中、電話を入れて見た。


「今どこ?」


「ナビがうそ教えるとやんケンsad 迷ってしもた・・・・・」


 
 そんな事だろうと思った。ナビが嘘を教えるはずはなく、入力ミスでしかないのだろう。右折と左折さえ理解できれば連れて行ってくれるはずだ。近くに空港などここしかない。黙って進めばぶつかるほどの大きさだ。


 ここに行こうとして道に迷ったなど人には言えない。まして、ナビがあるのになんて・・・・。


 その1から電話がある。

「今着いた」


「そうか。お母さんが向かっているけど、今どこか電話入れて見ろ」


「わかった」


 感動の再会は1時間遅れとなったようだ。ヘトヘトに疲れた薄幸の嫁は、順調にその出会いがあったなら飛びついて抱きしめて?居たのだろうが、その思いは自分の不甲斐無さでそがれてしまった。


 家に着いたのが10時半。


 出て行った時より流石にスマートになっているが、少しは身長が・・・・・の思いは儚かった。


 早速、野球部の話。


 プロに行きそうなM先輩からバットをもらった。

 良い人のU先輩から手袋をもらった。

 先輩の代りに授業に出ると道具をもらえる。

 焼肉屋で先輩に会って、掟通りにおごってもらった。

 有力な選手にはメーカーからの道具の支給がある。

 軟式出身の選手は、数年前に居たそうだ。そして、その1ルートで入学した奴は4年の先輩一人らしい。それ以外はスポーツ推薦は指定校推薦だ。

 注目のS先輩は、先日の誕生日には大量のプレゼントが届いたそうだ。その中のジャージを昨年夏の甲子園優勝校の主将が貰って行ったそうだ。



 
 その他、ここには書けない話などあったが、話している表情を見ていると嬉しそうで、まだまだ新鮮な感動が続いているのだろう。

 
 しかし、それも長くは続かないはずだ。「ベンチ入りしたい」「試合に出たい」と言う気持ちが続かなければ、野球を続ける意味をなくしてしまう。

 
 目の前で見せられるプレーのレベルに驚いているのも今のうちしかない。物見遊山的な気分も今年までだ。自分がここの野球部に居続けるためには、もっと高いモチベーションを持たないと。


 今日は母校の練習を見学して、夜は友達と食事。明日は試合を観にいくと言う。勝手にスケジュールを組んでしまって、家に居る時間はほとんどない。


 
 口には出さないが、寂しさを隠せない薄幸の嫁weep



 薄幸は加速するのだろうか・・・・・。


 
 しかし、寂しいのはお前だけじゃない・・・・・・。

2008年7月 4日 (金)

告別式にある「ハッピー」

 

 交流戦の優勝も、あっという間に色褪せてしまったHAWKS。

 
 毎晩、毎晩砂を噛む思いで過ごして1週間。精神衛生にはとても悪い。


 王さんは「監督が悪い」と言っている。

Ohkantoku

 確かに、采配に迷いも感じるし、的確な選手起用ではないように感じる。それは監督も感じて居ることだろう。だからこんな発言が出てくる。


 以前、ヒーローインタビューで川崎選手が、「まだ諦めて居ません」と言った事がある。交流戦でも、中西だったか同じ発言をした。


 これが未だに気になる。そんな事を言う時期でも順位でもないのにと。


 諦めてしまうような雰囲気がチーム内にあるのだろうか。

 
 まだまだ続く遠征中に、何か明るい陽射しでも差すのか?梅雨が明けるまでこのままなのか。抑え不在なのは言ってもしょうがない。ただただ打線の奮起を期待するしかない。

 
 しかし、その打線も・・・・・・。

 今日からのMarines戦もいじめられて終わりそう。


 
 
 ところで、昨日は薄幸の嫁の叔母さんの告別式だった。私は店があるので、お通夜だけで失礼したのだが、参列した嫁はまだまだ若くて亡くなった叔母を残念だと溢していた。

 新しいビルを新築中で、その最上階に新居を構えて、新しい生活が始まるはずの早すぎる死。楽しみにして居ただろうにと、それを考えるとまた哀しみが深くなって来る。


 
 そのビルを建てている業者の方も参列されていたそうだ。

 
 特別焼香で名前を呼ばれたらしい。

 「ハッピー〇〇会社・〇〇様・・・お進みください」

 

 弔電も披露されたそうだ。

「突然の訃報に接し・・・・・・・ご冥福をお祈りいたします。ハッピー〇〇会社代表・・・・」

 

 もちろん供花もある。

ハッピー〇〇会社」


 
 やはりこの場にはそぐわない名前ではある。

 

 社名を付ける時の第一番目に、葬式の時に呼ばれてもおかしくない名前など考えなかっただろう。普通そうだ。

 
 確かに、新築しようとする家族にとって、ハッピーな事が待ち受けていて欲しい。きっとばら色の人生が続くはずだと思いたい。

 
 しかし・・・・・。

 
 参列した方々はどう思われただろう。宣伝効果は間違いなくあっただろうし、悪気がないとは分かっているから、その会社に対して悪い印象は持たないだろう。

 

 ひょっとして、そこまで計算があったのか・・・・。

 
 
 この事が原因で、契約解除とはならないだろうが、親族としてはやりきれない気持ちがあったようで、こんな事になるなら別の会社にすれば良かった?と思う人も居たかも知れない。


 この会社の代表者に一度聞いて見たい気がした・・・・・・。

2008年6月28日 (土)

奥八女グルメ紀行

 

 さすが梅雨の真っ只中。


 今日明日と大雨らしい。


 ネイビーキャップスも、せっかくの練習試合が中止。


 明日のレンたちのチームも、夏の大会前の最後の練習試合が中止になりそうな気配。せっかくシード校と試合が出来るというのに、何と残念な天候なのだろう。


 で、どこのテレビ局かは分からないが、消えていく高校の野球部と言う?主旨で、レンらの居る野球部が取材されるそうだ。全国ネットなのか地方版なのかは今のところ不明。どんな出来になるのか楽しみである。



 昨日は、ある蕎麦好きの後輩に以前から行こうと誘われていた蕎麦屋に行ってきた。


 この店は、元々土建屋をやっていた先輩が、家業を辞めて開いた店である。それも60を前にしての決断。ある意味尊敬する。


 当然こだわりの店だろう。しかし、うちからでも車で40分ほどの距離。一体誰が来るのだろうと興味が湧く。


 噂では5.6人が座れれば一杯になる店らしい。


 あの立地ならそうかなと思った。



 矢部川の上流の川べりにあるその店は、資材倉庫だったところを改装して、真っ黒く塗られた建物は、回りのロケーションと溶け込んでなかなかいい雰囲気を醸している。


 石畳の長いアプローチを進むと、和風の扉が迎えてくれる。



 そこに居た人懐っこい笑顔で迎える先輩。土建屋からの転身は華麗だった。



 店のコンセプトは「古民家風」なのだろう。ずっと前から貯めていたという廃材で、柱や梁はいい雰囲気。外に繋がる戸を出ると、そこには矢部川の清流が。そして杉の大木の木立が迎えてくれた。


 誰だ?5.6人しか座れない店だと言ったのは。



 よほどしっかりした店舗屋さんのプロデュースなのだろう。洗練されている。


 清流を目前に出来るテーブルに座って注文したのは「もりそば」と「もりの十割そば」。


 もちろん私が両方とも食べるのだが、店の方は驚いていたが、普通の事だ。


 一緒の後輩は、かけそば⇒もりそばが蕎麦好きの王道だと言って、そいつも負けずに2品注文した。


 味は?



 十割そばは好みが別れるだろう。私は好まない。もちもちした歯ごたえは私にとっては粉っぽく感じる。もり蕎麦のツユはほぼ好みの味だった。もちろん肝心のそばは美味い。


 ただ、頼んだおにぎり(おにぎりも食ったのかgawk)が、手で握ったものではなかったのが残念だった。



 しかし、あのロケーションは蕎麦屋にしておくのはもったいない。都会からドライブがてら訪れるのにはいい場所だろう。


 オープンしてまだ数ヶ月。客の入りはと尋ねると、


「土・日は並んで貰う事もある」


「へ~ぇ、そんなに人気なのですか」

Onjin1

  検索すると、この店の事を書かれて居るブログがいくつか見つかる。ネットの口コミも侮れない。


 
 
  ご馳走様でしたと言ってその店を後にする。その帰り道。「姫まんじゅう」と言うのぼりを見つけた。車のスピードを緩めると、そこは元ガソリンスタンド。確か、ここに嫁いだのは高校時代の友達だったような・・・・。


 恐いもの?見たさで寄って見た。


 背中が逞しいおばさんがレジに座っていた居た。


(どうも違うかな)


(ん??)


 下から覗き込まれる様な視線を感じて、そのオバサンと目が合った。


「あっ、すみません。いえいえ、知り合いかと思って・・・・。間違っていました。失礼しました」


 私も変わっていたのだろう。髪の毛の数も減ったし、自慢の餅肌も衰えてきた。ウエストだって・・・・・。


「〇〇です」


「そうやろ~heart04ビックリした。人違いかと思って」


「アハハ・・・・」


 ガソリンスタンドをやめた事から、双方の野球小僧の話し。あっちにはまだ中2の野球小僧が居るそうだ。楽しみはまだ続くようだ。


 もっとゆっくり話しをして居たかったが、あまり時間も無い。


 彼女が作った「姫まんじゅう・あずき」と「姫まんじゅう・よもぎ」を買って帰る。30年も経とうとしている時間にしんみりと浸りながら。



 店を出てからおよそ2時間の小旅行?。


 奥八女の道は、私にとって道草するところが多い・・・・。

そば茶房 【温人】  黒木町大字北大淵花めぐり6400 tel0943-45-0147

おおぶち直販所【舞ひめ】  黒木町大字大淵3979-1 tel0943-45-0040 

2008年6月20日 (金)

酒屋が哲学的になる時

 

 昨日もよく降った。

 
 所によっては記録的だったそうだが、ココでは普段の生活に支障があるほどではなかった。

 
 しかし、川の水は溢れて、裏の田んぼは冠水してしまった。幸い田植え前で苗が流れたりする事は無かったが、田んぼの畦を動く黒い姿がいくつか見える。

080620tanbo

 
 
 HAWKSは先日左投手が3試合連続完投勝利を収めた。

 それはそれで嬉しいことだが、王監督はリリーフ投手を投げさせられないことも新たな心配の種になると言う。

 
 何事も程よく進む事はないのだろう。


 
 ある年は、雨が少なくて田んぼに水が走らないと嘆く。しかし、こんな年はありがたいはずの雨も「もういい・・・」と言いたくなる。

 
 ましてこちらは自然が相手だ。


 「少しは加減してくださいsad

 天に向かってそんな事を言えば、罰が当たりそう。


 
 昔は田んぼに水を引く小川には沢山の生き物が居た。


 何でも、メダカが今は観賞用として人気があるらしく、価格も驚くほどらしい。そして、それは産地によっても違うらしい。


 また、田植えが済んだ田んぼには無数の蛙の卵があって、学校帰りにそれが孵化して行くのを見るのが楽しみであっし、居ながらにして蛙の成長が確認出来た。

 

 それを見る事はもう出来ない。

 
 何の影響か?

 
 田んぼに使う農薬か?

 
 一説には家庭排水が一番影響が大きいそうだ。


 私は何をするべきなのか・・・・。


 
 頑固な酒屋は、年のうちに何度か哲学的になってしまう。

2008年6月17日 (火)

ホタル


 50を過ぎて再就職した先輩を励ますためと言う口実で、かつて月いちで集っていた「利き酒会」が復活した。

 
 偉そうにお酒の薀蓄を垂れる先輩たちを更正させる為に始まったのだが、色んな理由で途絶えてしまって、数年振りの開催になったのが先週の土曜日。

 
 基本はお酒の勉強会。

 
 その後は勝手気侭に飲んだくれるも、熱く人生を語るもよし。

 
 会員には色んな人がいる。

 
 山林王?や仏壇屋、土建屋さんの先輩にお茶屋の先輩。お菓子屋の先輩に、熊田まさしにそっくりの別のお菓子屋の後輩。野菜ソムリエの後輩や建築屋の先輩。国立大学を出ながら、歯科医師試験に落ちた経験のある歯医者。コイツはお菓子屋の先輩方の座敷でゲロをした事もある。その他諸々・・・・・。

 

 そして今回は地元の蔵元の跡取りが特別ゲストに。自慢の酒を持って来てくれた。

「うん、美味い」

「キレがある」

「なかなかいい」

「いいラベルだ」

 何年もかけて修練した結果がこのコメント・・・・。

 
 ただ、酒を飲めれば良いだけの集まりだった。

 

 以前、色んなランクの酒を用意して、値段を当てるテストをした事がある。

 
 今回の主役で、会長の座を目出度く人に譲る事になったMさんは、

「これは美味いぜ!720mlで3,500円scissors

「正解は・・・・・。1,800mlで1,000円のパック酒です~sad

「嘘やろ・・・・」

「M先輩は経済的ですね。1,800mlになおせば、8倍以上の値段の差も無くなるのですから。大吟醸と言って、その瓶にこの酒を入れて出しても、そんなに有難く飲んでいただくなんて、ローコストですよ」

「バカにしとろ?annoy

「違いますよ。値段が高いから好きだとか、安いから嫌いだとかではないですよ。あくまで嗜好品ですから。自分が美味いと思った酒が安いなら、それに越した事はないでしょう」

「やっぱ、バカにしとる・・・・bomb

「よく言うでしょ。どうしてアイツはあんな嫁さんを貰ったんだって。大きなお世話でしょ。本人が良いと言うのならそれで。それと一緒です」

「・・・・・・typhoon。」

 

 誤解してもらいたくないが、このMさんの奥様は明るくて私には優しい。


 
 その蔵元が持って来てくれたお酒も無くなる頃、仲居さんが教えに来てくれた。

「ホタルが出てますよ!」

 

 ここで開いた理由はこれにあった。

 

 ホタルを見ながら優雅なひと時を過ごす・・・・・。

Banzaiya

(携帯カメラで取った故、手振れでこの写り・・・・。北の母、申し訳ありません。私もこの程度です<m(__)m>)

 
 この料亭は、その佇まいに風情がある。廊下を歩くと軋む音がするし、部屋の作りなど明治時代を思わせるような雰囲気。ただ、階段を上がる途中にある、地元出身の黒木瞳さんの色紙を無造作に押しピンで飾っているのは少々幻滅した。

 
 真っ暗にした部屋の窓辺から見下ろすと、数匹のホタルが飛んでいる。

 
 すぐそこには矢部川の流れ。

 
 何年振りだろう、ホタルを見るなんて。

 
 皆うっとりしていると思い気や、そうでもない。元の部屋に戻ると、そんなのお構い無しにまだ飲んでいる輩もいる。

「・・・・・・shock

 
 まあ、仕方がない。それぞれの自由だ。他人がとやかく言う事もない。


 
 これを機会に、月いちの定例会を復活しようと言う事になった。次期会長は自動車学校の校長先生。彼の様に大人しく飲むのが酒飲みの王道だ。

 

 しかし、杯が進むとくどくなる。それが365日素面の私には辛い・・・・。

2008年5月16日 (金)

本当に居てくれたら・・・・。

 

 中国の建物の建築法は「おから工事」と言うらしい。


 四川省地震で崩壊した建物を見ると、まさにそんな表現がピッタリだ。私が目撃した工事も当然おから工事だったのだろう。


 鉄筋も入って居ない橋や道路の崩壊で、救援隊も入れない場所がまだあると言う。この先、死者の数は5万人に達するだろうと中国政府も悲観的。温家宝首相も人命第一のPRに追われているが、一方では聖火リレーも継続中。しかし、それどころではないはずだが、中国にして見ればこちらも大切なようだ。



 こんな時、いつも思う事がある。


「ウルトラセブンが居てくれたら・・・・」


 冗談を言っているのではない。本当にそう思うから。

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 身長40mもあって、マッハ5で飛ぶ事の出来る彼が居れば、あんな瓦礫の山など簡単に撤去出来るだろうと思ってしまう。重機を何台、何十台揃えても彼にはかなわない。

 透視光線も持って居るらしい。生き埋め者の発見ができるじゃないか。


 確か、小さくもなれたはずだぞ。


 今回の中国の地震の範囲を考えると、ウルトラ兄弟総動員しても足りないだろうが、命を救われる人の数は飛躍的に伸びるはずだ。

 そんな細かい作業を彼にやらせても、人命は救えない・・・・かもしれない。それなら、輸送手段として活躍してもらう方法だってある。救援物資や重機、レスキュー隊や医療隊を運ぶ事なんか容易いことだ。


 そんな絵空事を言ってもどうなるわけでもないが、せめて近い将来、鉄人28号やジャイアントロボのような、いやガンダムでいい。科学の進歩がこんな惨事にこそ生きればいいのだが。


 
 家族が生き埋めになって居るそばで泣き叫ぶ女性。しかし、その下には生命反応はないという。何と残酷なことだろう。

2008年5月15日 (木)

シロツメとナナホシ

 

 いつもの野犬シロウとの散歩。


 いつも歩く店の裏の農道には、シロツメクサclubが申し訳無さそうに車の轍を避けて、小さな集落を作っている。

Kuroba


 普段は何気なく通っているのが、何故かこの日は立ち止まった。



 四枚の葉っぱで幸せを呼び込みたいほど幸が薄いわけでも無いが、満たされないものがあるのか、シロウをほったらかしで探し始めた。

 見つけたら嫁にでもあげよう。喜ぶかそれとも「どうしたと?こんなもの持って来てsign02」と言われるか。高い確率で後者だろう。その時は自分で押し花にする覚悟くらいは出来た。


 大の大人が、あぜ道に座りこんで何していると思われるだろうかなどと考えているうちに、シロウも気になったらしくやってきた。


 その香りが良かったのか、むしゃむしゃとむしりながら食べ始めた。


 良くある事だ、犬にとって。



 すると、その口元に赤いもの発見eyesign03



 何年振りに見ただろう。ナナホシテントウ




 新緑の緑が鮮やかなクローバーに、これまた鮮やかな赤が眩しい。


 おっと、ここにも発見。

Tentoumusi

 都合3匹居たのだが、1匹はシロウの胃袋に消えた。



 
 隣に流れる川には魚は棲まなくなったが、てんとう虫はまだ居てくれた。
    
    ・
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    ・

 「何が言いたいんだ?]

 「別に・・・・・sweat01



 四葉のクローバーはとうとう見つからなかった・・・・・。

2008年5月12日 (月)

ある母の愛の物語・・・・その後

 

 リュウの包帯を抱きしめて枕を濡らした?薄幸の母。


 その翌日、自分の妹と食事をする機会があって、この包帯の話をしながらまた2人で泣いたそうだ。

 ったく・・・・・・happy02


 
 そのエントリーのコメントに、RICKY鷹さんからコメントがあった。その包帯の真実を知る人物だ。

【その包帯、ピンときました。母が言ってました。あまりのランニング量に立派な両太ももが悲鳴をあげたらしいですよ。いわゆる「またずれ」です。心配ない?と思います。】


 この事は薄幸の母はまだ知らない。


 せっかく薄幸の母の気分に浸っている母の日。それを壊すのは偲びない。Kanesyon_2


 
 そんな母の日の夕方。珍しくリュウから電話があった。



「別に用事はないけど・・・」



 なんか不安な出だし。


 用事がなくてどうして電話?


 愚痴か、それとも弱音が・・・・・。



 電話の内容はと言えば、この春のホークスキャンプでお世話になった、元選手で今は関東担当のスカウトをしているSクンと会ったと言う。挨拶したと。他の大学の試合を偵察に行かされた神宮球場で会ったそうだ(練習そっちのけで偵察に行かされて、スコアを付ける事が出来るのが仇になって、マネージャーへの道をまっしぐら・・・・・のようで父はちょっと寂しいのだが)。


「覚えてたのかい?お前の事」

「少し話したら分かってくれた」

「だいたい、プロ関係者と話してはいけないんだぞ」

「分かってる」


 覚えていてくれた事が嬉しいのか、声が明るかった。



「ところで、お前がこの間送ったバッグに包帯を入れてただろ。あれ見てお母さんは涙に暮れているぞ」

「包帯? ・・・・あ、あれは股擦れした時のやつ」

「あれ抱いて涙を流していたんだぞ」

「そうね、キャハハハhappy01

「わざと入れたのか?」

「ちがう。鷹さんのお母さんに貰って、使わなくなったけれど、そこで捨てるのが申し訳なくてそのままバッグに入れていたとよ」



 作為があった訳ではないらしい。


 とは言え、股擦れに巻いた包帯と言うオチで、薄幸の母はどう思うだろう。仲良しのお母さん連中との話題を提供する意味ではそのままにしておいた方が良いのかも知れない・・・・。


 今年の母の日のプレゼントは「股擦れ包帯」となった。

2008年5月 9日 (金)

寄ってたかって・・・・。

 

 昨日もこの話題でワイドショーは持ちきり。

 
 寄ってたかって叩いて何が目的なのだろう。


 閉店にまで追い込まなければ気が済まないのだろうか。

 
 何食わぬ顔で営業している事が気に食わないのだろうか。

 

 船場吉兆・・・・・・。

Senbakittyou

 こんな事までやっていたのかと驚きなのだが、それも、偽装発覚前の事で終わった事ではないか。ひとまず、心を入れ替えて出直していると言うのに。


 確かに、あの親子関係はテレビが食いつくには格好のネタだった。あの姿を見ていると、あの親子が哀れに思えたのだが、あれだけ世間に叩かれて、ブランドも地に落ちてしまって、充分それに対する報いは受けただろうに。

 

 甘いのかな。


 高級料亭がやった所業に世間はまだ怒っているのだろうか。それにしちゃしつこいメディア各社。


 池に落ちた犬を叩くようでもあるし、ダウンしたボクサーになおもパンチを繰り出す、それをニヤニヤしてみているレフリーの様に見えて余りいい気分はしない。

 ワイドショーのコメンテーターも、見る限りでは同じ論調。まさに集団で苛めているようにしか見えないのだが・・・・。


 かつては高級料亭として、その名を轟かせた店がこうだったからと言う驚きは分かるのだが、「さまあみろ」的な報道の仕方は残念でしかない。

 マスコミ各社が、全て同じ方向を向いているのが怖い気がする。

2008年4月17日 (木)

ドクターヘリが見たかった・・・。

 ドン!dash

 「ん???」

 ドン!impact

 ズン!bomb

 「何?・・・」



 朝のゆっくりとした時間。ブログを散歩していた午前10時前・・・・。


 何の音かと何気なく事務所の窓から外を覗いたら、何と田んぼに車がひっくり返っている。


 急いで外に出て見ると、店の前の交差点では一方の当事者の車が止まっている。


 また事故かい!


 田んぼに横転した車の方は・・・・。


 119に電話しながら田んぼに降りた。


(大惨事か・・・・?運転手は即死?顔面血だらけ?)


 人間の想像力は豊かだった。ものの数秒の間に色んな事を考える。それも電話を掛けながら。



「事故です。八女市の高級会員制角打ち没分暁漢裏の田んぼです。運転手が閉じ込められていますので、レスキューもお願いします」



 その頃には信号待ちの車から数人の人たちが降りて来てくれた。幸い、運転手は意識があった。しかし、外には出られない。ひっくり返そうかとも思ったが、その弾みで中の人にとって悪い状況を作りだすかもしれないと思っていたら、そこへ救急隊が到着。迅速に対応を始めたのだが・・・・・。


 素人の私が言うのもなんだが、何とマニュアル通りにしか動けないのだろう。車の周りを取り囲む7.8人の消防隊員。指示は出されるのだが、あまり意味が無さそうに思えた。


Jiko2

 そして、その隊長の指示も一見テキパキと見えるのだが、


(隊長もハンドマイクを持たなくても聞こえるだろうに。たかが2M先だそ)


(ハンドマイク置いて自分が動け)


(お前が車の近くにいるなら、お前が取れよ!)


 そう思った・・・・。



「ドクターヘリの要請をしろ!」

「ハイ!」



 ドクターヘリが来るの?

 ここに?



 その頃には店の前の交差点は大渋滞。野次馬も大勢集まってきた。そりゃそうだ。救急車とレスキュー車、パトカー2台が回転灯を回しているなら無理もない。ましてそこへドクターヘリが飛んで来ればまさに映画さながらのシーンが見られる。

 携帯の動画モードを探したが分からなかった・・・・。

 救助も進み、人の手で外に出された運転手。担架に乗せられて救急車へ。



「あれ、ヘリは?」



 そう呟くと、ひとりの隊員が振り向いた。


「今日は天候不順で飛べんゲナrain


「何だ・・・・」と思ったが、それより驚いたのが、この振り向いた隊員、腕章には「隊長」とあった。高校の先輩だった。

 自分の役目を終えて、「じゃぁpaper」と言って颯爽と帰って行った先輩。悪口言ってすみませんsweat01


 過失割合は、私が論じてもしょうがないのだが、どちらかが赤信号で交差点に入ってきたのだろう。そして、横転した車はもう一台の車と接触して、うちの店の駐車場の植木の塀にぶつかって空中で1回転して天井から落下。

Jiko1

 幸い思ったほど重い怪我ではなかったようだ。


 騒ぎは昼まで続いた。消防隊や警察の事故処理隊からの事情徴収。その後、当事者と関係者の話しなど、午前中は売り上げにならない人だかり。


 こんな事が起こるくらいだから、うちの店に車が飛び込んできても不思議はない。保険を増額しようかと考えさせてくれた出来事だった。

2008年4月12日 (土)

超~オドロキ!

 昨日のコメント欄に、「賢太の父」とあったのだが、うちのチームにもケンタは居るが字が違う。どこのケンタだろうと思っていると、何とあのケンタの父上だった。


 リュウ達が昨夏戦った羽黒高校の、そして、学生野球連盟から表彰された上野賢太クンの父上だった。


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 こりゃビックリ。


 夏のエントリーでは、固有名詞を出していたので、羽黒のナインの目に付くようにとの願いも多少あったのだが、ここに来てその父上からコメントが入るなんて、いよいよ出会い系サイト「一生懸命!!」も全国区になりつつ・・・・・。

 彼は、地元のクラブチームで国体を目指していると言う。今では球速も138kmをマークするほどになったそうだ。まだまだ野球を楽しんでくれる事が嬉しい。



 
 そんな昨日、ポツポツと単発の注文しか入らなかったショッピングストアだが、何と20件近くの注文が入っている。

 それも「博多あまおうワイン」ばかり。

110009

 これもビックリ。

 こんな大量の注文などさばいた事は無い。

 焦る頑固な酒屋の店主・・・・。

 メーカーに尋ねると、どうも昨日の夕方のニュースで流れたらしい。小宮悦子さんがキャスターの全国ネットで。


 どおりで・・・・。


 ローカルニュースでは毎年新酒が詰まったら取り上げてもらっている。しかし、注文主を見ると全国各地からだった。

 1本に博多あまおうが10数粒入っていると言うこのワイン。ほんのりとしたあまおうの甘みと酸味が体験できて毎年人気なのだが、これを機に品薄になるのが怖い。しかし、全国的に知名度が上がる事は嬉しいことだ。

 そのメーカーの事務所には美人の女性(←当たり前)がいて、会える回数が増えることもちょっと嬉しい。



 今日はHAWKS戦も午後から。そして注目の東京六大学春季リーグも開幕。あまおうワインの出荷作業をやりながら、野球も気になる1日になるだろう。薄幸の嫁は仕事ホッポリ出して、テレビに釘付けだろうな、きっと。

 登板するのは大場翔太と斎藤佑樹。


 どちらも勝てば、今日の夜は高級会員制角打ち「没分暁漢」は、1,000円で飲み放題・・・・・たぶん。

 

2008年4月 5日 (土)

サイコへ。

 本日2本目。



 ネットのショッピングストアの写真撮りをしていた夜、携帯にメールが入る。



お久しぶりですcatfaceclub 

こんばんはhappy01shine

私も4月1日に飛び立ちましたairplane

まだ友達おらんけんひとり暮らしかなり寂しいっすweepsweat01



 サイコからだった。


 昔、関係のあった女ではなく、秘密にしておかなければならない関係の女でもない。


 コイツは中学でリュウと同級生。父上とも親しくさせて頂いている。


 先日も大学の上京前にお祝いをした仲だし、taurusの糞からお前を守りたいとおしゃれな長靴を贈った仲である。


 大学入学前に、アパートでたった一人寂しく過ごしているのだろう。そして、この自称イケメンのオッチャンにメールするくらいなのだ。よほど時間があるのだろう。



全力でホームシックですよweepsweat01

学校早く始まってほしいですshock



 そうだろう。何も知らない土地で、親元を離れてたった一人で生活して行く不安。自分の娘がこうメールしたなら、きっと飛び出していくだろうな。


 元々、明朗会計闊達な柔道剣道に勤しむ女なのだが、生まれて初めて体験するだけに心細さも充分分かる。


 それと戦おうにも、得体の知れない物に「面」を入れようにも、得意技の「支え釣りこみ腰」を掛けようにも、それが出来ない。戦う相手が見えるなら、その相手からコテンパンにやられるのならまだ気は楽だろう。


 でもな・・・・、今まで考えた事のない事を考える貴重な時間なんだ。それは親元を離れて初めて分かる事なんだ。どれだけ自分が恵まれていたかが分かるはずだぞ。


 こんな経験をした分、きっと強くなるはずだ。


 お前は、自分は友達が少ないと言うけれど、そんな事は無い。充分魅力的だ。ありのままのお前を出すのなら、きっと多くの友達が出来るはずだ。


 世代や性別を超えた友達を作れよ。もちろんオッチャンもそのひとりだ。


 この先出会う不安や試練に比べれば、ホームシックくらい入門書初級程度だ。簡単に乗り越えて次に挑め。乗り越えていくたびに、魅力的な人になると思えば、これもなかなか良いものだ。

 かっこよく乗り越える必要もないし、それは出来ないだろうお前は。


 糞にまみれても輝いているサイコ。


 心根は何も変わらないサイコ。


 いつも笑って居るサイコがいい。


 

 最後に歌のプレゼント。これを聞くとオッチャンは元気になる。

 最近はこんなカバーもあるが、

 
 本家本元はこっちだ。

 泣くなよ・・・・punch

2008年4月 1日 (火)

うまかっちゃん

 嫁はちょっと寝坊したようだ。5時半には家を出る筈が、まだバタバタしている。


 駆け足で家を出て行って何も無ければいいのだが、飛行機が落ちたと言うニュースは今の所無い。


 今日から3日間、その2との2人っきりの生活。その2は午前中部活で、午後からは体育祭に向けて応援団の練習。春の大会予選を一回戦で敗退しても、悔しさが練習に出る事は無い・・・・。


 今日の夜は「うまかっちゃん」か。

 ちなみに、私は普通のうまかっちゃんが好きだ。Umakattyan

 もう一つちなみに、うちに出入りしている文具屋の後輩は、これを昼に2杯食べると言う。


「お前、死ぬぞbomb


「どうしてですか?」


「スープも最後まで吸うだろ?」


「もちろんですscissors 残すともったいないですから・・・」


「そんな問題じゃないannoy


「調味油は入れて居ませんよpout


 小袋に入った調味油を最後に入れるようになっている。それを入れない事が、健康に対するこだわりだと言いたいのだろう。


 屁の突っ張りにもならない・・・・。


 まして、コイツは普通に弁当を食べてこれなのだ。


「パタっと死ぬなら、嫁さんも3日くらい悲しいsweat02だけで、その悲しさも脂肪死亡保険金yenで忘れるだろうが、中途半端に寝たきりになると最悪だぞ」


「そうはなりませんangry


「なるって、必ずbell


「絶対になりません。もしそうなれば、自分で死にますよ」


「それが出来りゃ世話無いが、意識はキッパリ、体は動かないって事になったら・・・・・」


「・・・・・・sad



 2杯を1杯に減らすという。運動もするという。

 しかし、これもほとんど意味は無いようだし、運動するといったって、あの体重なら心臓に負担を掛けるだけ危険だ。

 そう他人に強がりを言う割には、私も人の事は言えなくなった。

 嫁が居ない3日間。本来夕食を食べ過ぎると、脂肪が付く原因だと言うし、朝しっかり食えば育ち盛りのその2にも影響はないだろう。しかし、その2と夜を抜こうかと思ってみても、お腹が空いた時にと買っている菓子パンが目に入る。

 特に最近のこの手の商品は美味い。

 コイツの誘惑は、日テレの西尾さんが素肌に割烹着を着て迫ってくるより強力だ。




 ホークスはホームに戻って、怨念のこもったファイターズ戦。

 新垣登板でまた貯金が減りそうだ・・・・・。

2008年3月17日 (月)

ホークスとパズルとしゃぶしゃぶと。

 エースと呼ばれる事を拒否して居るのかと思う位の体たらく・・・・・。

 何をどうしてどうなりたいのかまったく読めない。

 チームとして主力の故障が深刻なのに、このザマは情け無い限り。

 新垣渚、27歳。

 期待するだけ裏切られそうで、本人も3.4番手の投手で満足のようだ。

 ホークスのオープン戦の日程が終了した。スカパーもプロ野球パックを契約して準備万端。ネットの無料中継も昨年より充実して居る。ドップリ野球に浸る環境は万全だ。

 雑誌やテレビのスポーツコーナーでは、今シーズンの順位予想が忙しい。しかし、どいつもこいつも変わり映えしない予想ばかりで、見ていて面白く無い。ホークスを押す評論家も居るが、ほとんどは主力の故障をマイナスに上げて居る。

 もちろんそうなのだが、上部だけの評価で予想するなら私にだって出来る。今までの実績や、現状の故障者だけを考えての順位付けなら、足し算引き算をすれば良い。簡単な事だ。しかし、プロの評論家なら、キャンプ地を巡って取材をして居るのなら、この若手が出て来るだとか、この新人は使い物になるだとか、およそ報道だけでは窺い知れ無い要素を予想に織り込んでくれよ。

 まあ、そんなことはいい・・・・。ホークスは優勝するのだからscissors

 土曜日はチームの6年生とお別れ焼肉。もう外でやっても寒くはない。高級ステーキ肉を食わせても、ありがたみはどれほど感じてくれたか分からない。昨年の6年生2人も加わって楽しく過ごせた時間だった。

 その後、没分暁漢で「キャプテン」鑑賞会。

 出来の評価は高く無いようだが、なかなか笑えて面白かった。監督は原作を知って居るが、まったく知らないヒゲコーチ。私と監督の会話に入れず何か寂しそうに感じたのは気のせいか・・・・。

 ネットショップで売り出そうとして居る「木工遊び人」作のパズル?。難易度初級に苦戦するユウタ。キョースケの記録を大きく下回る27分。

Img_2038_2

 しかし、ヒゲコーチは難易度基礎編も完成させる事が出来なかった。まして、コータと2人でかかってもそうだった。なんか悲しいものがある・・・・。

 そして昨日。祖父主催のリュウの入學お祝いの宴。その世界に居るだけあって、用意された料理は、

「牛肉のシャブシャブ」
「鯛のあら炊き」
「鯛と平目の刺身」
「伊勢えびのみそ汁」
「握り寿司」

 行くところへ行けば一人ン万円は取られそうな豪華さ。こんな時は薄幸の嫁も、その薄幸の度合いが少しは薄まって居る。おそらく口が腫れたことだろう・・・・。 

 リュウの友達も加わって、私が座るところが無い。カウンターでマスターをしながら、伊勢えびのみそ汁を5杯ほどすすっただけ。とうとう牛肉にはありつけなかった・・・・・crying

 昼間からうちに来ていた友人たち。それぞれ進路は決まって居るようだ。その中に居た野球部のユウダイ。コイツも進む大学は東京だ。長く伸ばした髪と着こなしはリュウとは異質。他の2人もどこか垢抜けて居る。

Img_2053

「方言直す?・・・happy01

と聞くリュウ。

「たぶん、直らんめ~smile

と答えるユウダイ。そう言う奴こそ、ものの半年もしないうちに「〇〇サ~」なんて言い始めて居るに違いない。

 明日からは、下宿先にご挨拶の為に上京。

 その報告は、後日また・・・・。

2008年3月 5日 (水)

ゲイと付き合わされて・・・・。

「何か、女モノの可愛い長靴無い?」

「長靴ですか?ありますよ。でも何に使うんですか?」

「女性にプレゼントだぜ~」

「何を言っトるとですか。どうして長靴なんですか」

「いろいろとあって・・・・。ある?しゃれたヤツ。白一色じゃダメだぞ」

「分かりました。で、サイズは?」

「サイズ?大・中・小じゃないの?」

「ありますよ、長靴にもサイズが・・・・」

「わかった。また電話する・・・」

 このプレゼント長靴を手にするのは、畜産科に進むサイコ。月曜日に合格お祝いをスキヤキでしてやった時に、「お前をtaurusから守る長靴は俺が買ってやる」と約束していた。柔道着でも良かったが、少々値は張るのでこちらにしたせこいオッチャン・・・・。

「サイズは25か25.5ゲナ」

とメールした。すると、

「でかすぎないですか? 女性ですか? 
先輩、ゲイと付き合っているんですか?
もちろん口外はしませんよ」

 勝手に想像を膨らますバカな下駄屋。これほど衝撃的な言葉など最近は言われた事が無い。確かに女の足にしてはでかい。おかしかったが、ゲイ呼ばわりされた事はもちろん本人には言えない。

 現物をまだ見ては居ないが、牧場で作業する事もあるだろう。派手なつなぎと派手な長靴を贈りたかったが、つなぎの方は本人から却下された。遠慮しているらしい。白いつなぎに派手な長靴もおしゃれ・・・・かな。

 泥やウンコにまみれて色が変わった長靴と、元気なその雄姿を是非見たいものだ。

2008年2月22日 (金)

畜産科の女三四郎

 1日遅れのバレンタインには、牛を何頭か引いてきますと言ってたサイコ18歳

 受験で上京していたみたいで、3日遅れで手造りチーズケーキを持って来てくれたのが先週。

Saikocake

「どうだった、試験?」

「ヤバイっすよ・・・」

「第一志望がダメならどうするの?」

「〇〇大学には受かっています、ひとまず」

「そうか・・・・。で、専攻は?」

「農学部畜産学科・・・・そこしか受かってませんでしたから(^_^;)」

「牛の世話かい?」

「そうです(^_^)v」

「じゃあ、第一志望は?」

「△△大学の農学部です」

「結局その方面なの?」

「はい(*^_^*)」

「しかし、お前らしいと言えばそうだが、よく許してくれたな父上は。どっちにしても東京の女かい・・・・」

「大学はどこへ行っても良いって・・・・。で、この手の学部は少ないんですよ。だから、この二つを受けました」

「ツナギに長靴が似合いそうだな」

「ウッス。クソまみれですよ(^_^)v」

 改めて言うが、コイツは花の女子高生である。憧れの東京での生活がクソまみれとは、少々寂しい気がするのだが、逞しい彼女にとっては楽しい事のようだ。

「クラブはするの?」

「しますよ、もちろん」

 そしてコイツは柔道部だったのだ。最後の大会も、わざわざ人数の少ないクラスに行くために、体重増やす努力もしている。そのお陰でいきなり県大会だったらしいのだが、1回戦敗退だったらしい。

「ダイエットしないと・・・・」

「今何キロ?」

「・・・・・・・」

 花の女子高生に聞いてはならない質問だったが、コイツなら答えてくれそうだった。

「柔道じゃなくても良いだろうに・・・・。あるのかい女子柔道部って」

「普通の柔道部があります。女子だけじゃ強くなりませんよ!」

「へ~ぇ、もっと上を目指しているんだ・・・」

「もちろんです(*^^)v」

「そんなに面白い?柔道・・・・」

「面白いっス!」

 思わず、

「柔道着はオッチャンが買ってやる」

と言いそうになった。他所の娘さんにそこまですると、どこからかクレームが来そうでやめた。柔チャン並のリボンくらいなら良いだろうか。

 第一志望の大学の発表が24日だと言う。25日は、結果は別にして空けてろと言っておいた。何れの結果にせよ、コイツが牛の世話をする事には違いない。お祝いの寒中バーベキューだ。

 父が、自分の友達にメールする事を嫌うリュウ。それをヒゲコーチにこぼしてる。そして、そのヒゲコーチが言った言葉が、

「『お母さん!』ち、呼ばやんごとなるかもしれんぞ。ギャハハハッ」

【解説】
 この関係が発展して夫婦関係になったら、自分の友達を『お母さん』と呼ぶ事になるかもしれないぞと言う程度の低いジョーク。

Darumajizou2

 合格発表後、大願成就のしるしに入れた片方の目。何と小さい事だろう。私のつぶらな目ほども無い。そして、お地蔵さんの横のコインも増額した。
  
  どうか、25日の発表はいい知らせであって欲しいと、毎日「ちょうだい地蔵」の頭を撫でる日が続く・・・・。

2008年2月18日 (月)

豪華4本立て!「ちょっと痛ましい話」

 息子その2の、かつてのチームメイトの親とは今も仲が良い。年に何度と無く理由をつけては祝宴が繰り広げられる。

 時には「毛がに」(提供北の母)であったり「ジンギスカン」(同)であったり、「高級牛肉」であったり「たらの芽のてんぷら」だったり。また、年明けは「ふぐ」だった。その中で一番の年長者のアツシパパは、「今年は牡蠣が食べトらんのう~」と言う。年長者には優しい私は、早速ヒゲコーチに買い出しを頼んだ。

 ヒゲコーチの仕事場近くにある海産物市場で、「牡蠣」「エビ」「あさり」「トコブシ」らが揃って、それらが炭火の上に上ったのが土曜日。九州とは言え外はまだ寒い。高級角打ち没分暁漢は屋内バーベキュー場となった。

 炭火で焼く牡蠣もうまいが、酒蒸しした牡蠣をポン酢で頂くのもまたいい。

 宴も後半・・・・。

 ある夫婦の家で飼っていたペットの話しになった。文鳥を亡くして落胆しているMママに、

「サブチャンの代りは来た?」
「まだ春にならんとヒナは生まれんゲナ」
「お父さんが、倒れとったサブちゃんを知らん振りスルけん・・・」

 同じ部屋に居たSパパは、止まり木から落ちてぐったりしているサブちゃんに気が付かず、そのまま死んでしまったらしい。それを責めるママ・・・・。

【痛ましい話その1】

S「そりゃ、お前がポテチとかアイスクリームとか食わせるケンやろうもん」
M「だって、欲しいち寄ってくるもん・・・」
S「あげなつ食わせるなら死ぬっさい」

 最初はそのパパが責任重大だと思っていた。しかし、死に導いた責任はママにもあったようだ。

「また、違うのを飼えば?ハムスターは?」

【痛ましい話その2】

M「ハムちゃんでしょ・・・」
S「死なせてしまわした事があっとですよ。倒れて動かんケン死んだと思って土に埋めたゲナバッテン、ただ寝とっただけゲナですよ。ちょっと暖めると動き出すとやったゲナ」
「生き埋めかい・・・・」
M「・・・・・・・^_^;」

【痛ましい話その3】

「金魚は・・・」
S「それもおったとですよ。水の温度ば少し上げとってチ言うとったら、グラグラ滾る(たぎる)ごと上げとらしたトですよ」
M「そりゃアンタのばあちゃんの面倒見よったからたい<`ヘ´>」

【痛ましい話その4】

「亀は、カメ・・・・」
M「カメ・・・・」
「カメもおったとね」
S「カメち言うか、すっぽん・・・・」
M「夜店で獲った金魚を入れとったトですよ。その水槽を洗わんといかんと思って、すっぽんの水槽に移したとですよ。そしたらおらんごとなって・・・・」
S「そりゃ、そうっさ」
M「ガプガプ食べられよっトですよ、キャハハハ(ToT)/~~~」
「助けてやりゃよかったろもん・・・」
M「エスカ(怖い)ですよ、すっぽん・・・・」

 必死に笑いを堪える牛乳屋のママ。薄幸の嫁もおなか抱えているが、あまりの衝撃に声にならない。まさか文鳥の話の裏に、こんな壮大なドラマが隠されていたなんて知らなかった。

 動物好きと言う印象を与えていたMママのイメージを隣で打ち崩すSパパ。確かにSパパの言い分にも一理ある。しかし、面目丸つぶれのMママはSパパにキレる寸前だった。

 しかし、みんなは認めている、Mママの苦労を。何しろMパパを含めて4人の息子を養う事はMママにしか出来ない。Mママにしか出来ない事だ。

 そりゃ、一緒になって20年近くも経てばいろんな歴史はあるはずだ。

 そして、昨日はシンパパが合鴨の肉を持って登場。連日の屋内バーベキューで今朝の店内は炭と油の匂いでもう・・・・・。

Soap

 鶏がらでスープを作りますと言って、そのままにして帰ったシンパパ。どうしたら良いですか?

2008年2月 4日 (月)

パトカーとのご縁。

 朗報と訃報がもたらされた先週の日曜日。こんな事もあった。 

 恒例のDVD作成は停滞中。この日から根詰めて作業をするつもりで居たのだが、オープニングのロケが終わって居ない。やる気の無い6年生を呼んで撮影に行こうとしていた日曜日の午後。

 丁度店に来た後輩の歯医者が、

「何があったとですか? パトカーが2台も・・・」

「ん・・・・? パトカー?」

 外を見ると白と黒の車が通っている。2台とはどうしてだろうと、その車を視線で追いながら店の外に出て見ると、何とうちの駐車場に入ってくる。乗っていた警官が、ドアを開けたと同時に走り出した、うちの店の裏に。

「な、な、何?!」

 店の外から裏に回ると、一人のオッチャンを3人の警官が取り押さえている。そのオッチャンは、ちょっと涙目だった。

「またやったとやろ~」
「すみません・・・・」

 そんな会話が聞こえてきた。

 飲酒運転の現行犯で検挙されたのかと思った。「何かあったんですか?」と尋ねると、「ま、その、後で・・・」と歯切れが悪い。本人が居たせいもあったのだろう。

 間もなくその方は連行されて行って、残された証拠の車と1台のパトカー。証拠の車を運転して行く同僚を待っているようだ。

 改めて何があったのか聞くと、

「チン〇出しですよ」

 何も脚色していない。その警官が言った言葉そのまんま。専門用語ではこう言うのだろう。最近、こんな事件が起こった報告は小学生にも学校からなされていたらしい。その事件とこの方が同一人物かは分からないが、その可能性は高い。

 その捕り物が済んで、パトカーが居なくなるまでおよそ30分。うちの店の前を通る車からは好奇の目で見られっぱなし。車を取りに来る同僚を待つ警官も、パトカーの中で気合を入れて居るように見えただろう。暴力団抗争に関係していると思われていないだろうか・・・・。

 元々この場所は、パトカーに縁と深い。店の前の交差点での事故も多いし、深夜は信号無視の車を見張る格好の場所となっている。パトカーには縁が深い場所ではある。そして人から見られやすい。昼間のパトカー騒動が噂になるのも恐い。

 だからと言って職務中の警察官にとやかく言うと「公務執行妨害」に当たるのだろうかと思ってしまう。そうなればアンビシャス運動優良団体の表彰も・・・・・。

 昨日も店の前の交差点での事故が発生。まさかまだ例の写真の影響が・・・・。

2007年6月26日 (火)

大場さんとやっぱりビリーさん。

Yukiko2_1  先日エントリーしていた「日本が元気です」の取材が昨日。こんな片田舎に大場久美子さんは眩しかった。芸能人特有のオーラは、田舎モンには強すぎた。

 先週末も何かと忙しかった。取材を受ける準備もまったく出来ていなくて、朝からその準備で大忙し。すずめの巣のように放し飼い状態の植木の手入れから、お中元前の準備で店内に積まれた荷物の片付け。時間がない。そんなときに限って意味も無い用事で誰かやってくる。

 気が付けば取材の予定時間ももう10分前。ネクタイくらい締めなければいけないだろうかと、便座に座って考えながらシャワー(シャワーのホースが外れたままのうちの浴室。厳密に言えばかかり湯)を浴びて店に戻ると彼女はやってきた。

 もちろん歩いてきたわけでもなく、1人出来たわけでもない。記者とマネージャーとチャーターしたハイヤーの運転手と。乱視で近視のコンタクトレンズを諦めたつぶらな瞳には、昔の彼女そのままだった。歳は私より上。しかし、隙のない笑顔と小柄な体格はそれを感じ させない。

 30分ほどの取材。彼女と隣合わせに座って受ける。記者の質問に答えていきながら。

記者:「このお酒にはどんなこだわりが?」
田舎モン:「地元の原料ですべて作りました。ちなみに命名は私です」
記者:「今、偽装問題が話題ですが・・・」
田舎モン:「これに関しては、種まきからやってますから、それはまったく心配ないです」
記者:「どんな特徴があるのですか?」
田舎モン:「まず香りが良いですよ」

大場:「最近女性も焼酎を飲まれていますね」
田舎モン:「そうですね。いもの匂いをぷんぷんさせた方も増えました」
大場:「私、焼酎はあまり飲まないのですが、結構強いのですかその匂い・・・・」
田舎モン:「個人的には、芋焼酎の香りを漂わす女性よりも、麦焼酎の香りがする女性の方が好きです」
大場:「キャハハハ\(~o~)/そうなんですか」
田舎モン:「冗談ですよ」
大場:「キャハハハッ・・・・でも笑えない」
田舎モン:「何故ですか?」
大場:「私、イモ臭い役者ですから」
田舎モン:「・・・・・・・(*_*)」
 30cm位に近寄れば見えなかった部分も見えてきた。結論・・・・やはり年相応だ。

 素人には、注文されるポーズを取るのさえ難しい。一方、意味の無い笑顔で見つめる大場さん。さすがプロ。商品を説明している写真が撮りたいのですと言われ、目に付いた商品の説明をする。

田舎モン:「これは知覧で出来た焼酎です」
大場:「へぇ~」
田舎モン:「最近も映画になったでしょう。『俺は、君のためにこそ死にに行く』の主人公、鳥濱トメさんのお孫さんがデザインされたそうです」
大場:「・・・・・」
田舎モン:「引きました?・・・・・・食いつきが悪かったですね」
大場:「いえいえ、(^_^;)」

 最後に写真を撮って終わった取材。HPにアップされるのは7月下旬らしい。サインをしてもらおうと思うが、適当なものがない。まあ良いかとコレにお願いした。流石に初めてだっOobakumikoball たらしい。

 
 一緒に写った写真を見ると、見苦しい体つきに呆然となった。こりゃいけない。ビリーさんに会いに行こう。スームイン・スーパー出演の可能性もまだまだ消えていない。下取材に明日ディレクターが来るそうだ。一度は却下された企画書。趣旨を変えて再チャレンジだそうだ。まだまだ時間はある・・・・。

2007年6月25日 (月)

告別式と祝宴

 先週の金曜日に古くからの友人が亡くなった。知らせを聞き自宅に駆けつけると、眠ったように横たわるあいつが居た。まさに声を掛ければすっくと起き上がって来るような、そんな顔だった。

 その友人の告別式が昨日。前日親族から弔辞をお願いしますと言われていた。本来は頂くものですが、出来ればお願いしたいと。辛いからと断ったが、最後の別れだからと言われて承諾した。

 穏やかで何の変わりもない顔を見ているせいか、未だに死の実感が湧いて来ない。しかし、名前を呼ばれて祭壇の前に立つ頃には、脳裏をアイツとの思い出が駆け巡る。生まれて初めての弔辞が、友人に宛てるものになるなんて考えても見なかった。

 親を亡くす歳だとは自覚していたが、友人を失うには若すぎる。そう思いながら広げた弔辞。手は震えている。聞こえるような声で読めたかは分からない。言葉もはっきりしていたかも分からない。辛い中で精一杯の事はしたつもりだ。

 棺の蓋を閉める直前。その友人が大好きだったホークスの応援仲間が来てくれていた。この仲間とは面識はないのだが、トランペットを用意しだすと、合図と共に「いざゆけ若鷹軍団」を演奏してくれた。またこれでようやく収まった感情も元に戻ってしまう。

 もう応援に行っても、ラッキーセブンで流れるこの曲は辛くて聞けなくなるだろうな。

 合掌。

 そして夕方からは、うちのチームの10周年記念祝賀会。

「じっとして居ろよ。よく出来たグループにはご褒美があるぞ」
「何ですか?ご褒美って?」
「回らない寿司だ」
「・・・・・・???」
「どこにあるト?回らない寿司って」

 最初だけ参加させて、とっとと返しとけば良かった。ものの30分もすると、その会場は運Photo_4動場と化してしまった。何度と無く注意しても、ちびっ子暴徒らには聞くわけがない。せっかくの式典だ。下品に叱るわけにもいかないし、まだ葬式をひっぱている。

 この地区でも良くやる〇〇周年大会。うちのチームではこの祝賀会で10周年を祝った。OBやその父兄を招待して。 ここでも代表挨拶で今日は慶弔ダブル。10年を記録したビデオを作っても良かったのだが、写真が集まらなかった事は残念だったが、皆さんの強力で無事に済んだ祝賀会。Nシェンシェイ、お疲れ様でした。

 チーム代表として、今年のメインイベントはどうにか無事に終了した。しかし、濃い一日だったかな。一生記憶に残る日である事は間違いない。

 その後の二次会で、Nシェンシェイと決闘の約束・・・・。

 今日の夕方6時。場所は小学校のグランド。50M走。Nシェンシェイは元陸上部。かつて11秒の前半で走った実績があるが、私より背が低く体重は重い。来るのかな?酒の席だったからと約束を忘れたふりをするような気がしてきた。敵前逃亡は許さない!

2007年6月10日 (日)

いよいよ入隊!

 手にしてもう二週間。周りに喋ったお陰で、皆その効果を聞いてくる。しかし、なんだかんだと出来ない理由をつけてきた。昨夜・・・ようやく入隊、ビリーさんのブートキャンプ。

 きっかけはレン。試験前の部活も中止で、夕方には家に居る。部活開始まで時間はある。1週間のプログラムは消化できる。部活中止だといっても勉強するはずも無いし・・・。

 家の中でたった一人笑われる度胸が無かったが、レンを誘えば家の中の半分はこっち側だ。リュウは試験中らしく、居間のテーブルで勉強しているのを、そっちを持てと言ってテーブルを移動させ、にわかスタジオを確保。迷惑そうなリュウの白い視線は少し感じた。

 しかし、何も言わずにテレビの前に立ち、「お前もやれ」と言って半ば強引に入隊させた。シャイなレンなのだが、DVDがスタートする頃にはもうその気。

 前半多いスクワット系。これが何セットも続くと膝が笑い出す。リズムに合わせてやっていBilly_1 るつもりでも、回数はビミョーに抜けている。それはレンも同じ。専用のゴムが無いのが気になっていたが、あんなゴムつけていたらとても続かない。

 中盤は肩の筋肉を鍛えるメニューがある。これは辛い。もともとこの辺りの筋力が弱い自覚はあったが、歳も行ってそれを再認識させられた。同じ血が流れるのか、レンも苦手なようだ。

 そして後半。特に腹筋に効くメニューが多い。最初はどうにかついていけるものの、メニューが進むごとに回数を飛ばす事も増えてくる。脂肪の裏にある密度の濃いはずの腹筋には自信があったのだが・・・・。「Good Job!」のビリーさんの掛け声がいやらしく聞こえる。昼のカレーが戻ってきそう・・・・。

 どうにかメニューも終わり頃になって来た。もう呼吸も乱れ、ここ数年伸ばす事がなかった太もも裏などパンパン。柔らかいはずだと思っていた股関節も、油が切れているようだった。終わった瞬間、暫く呼吸が整うまでに相当時間がかかった。

 今でも一試合投げる自信はある。しかし、なかなか野球では使わない筋肉は悲鳴を上げている事が情けなかった。私よりはるかに若くて現役の部活王子レンも、このプログラムは相当きつかった様だ。

「野球部の監督に、このDVD渡そうかな。冬のトレーニングにはもってこいだぞ」
「・・・・・やめて(^_^;)」

 冗談じゃなくそう思った。難しい動きはあるものの、基本的な筋力が劣る子供たちにも有効ではないか。うちの監督に勧めてみよう。

 呼吸も整って遅い夕食をとるが、昼にほか弁のカレーを食っているのを知っているくせに、カレーを作った薄幸の嫁。お前もやれよとはいわない。後々手がかかるだけだ。

 全メニューをこなして100とするなら、75は出来ただろうか。以前先輩格の北の母様の忠告を思い出した。ナルホド的を得ている。しかし、その後の報告は聞こえてこない。さては中途除隊したのか、させられたのか・・・・。

①誰に笑われてもいい。プライドを捨てる。
②面白がる。
③こんなはずじゃなかった、と自分を責めない。
④隊長を信じる。
⑤先を考えず刹那主義になる。
⑥無駄遣い、という単語は封印する。     -by 健の母-

 もちろん鉛を背負ったような体で、今日も元気にビリーに会いに行きます。

 カレーで思い出した話がある・・・・・。それは明日・・・・。

2007年5月26日 (土)

終日セミナー漬けの金曜日(5/25)

 朝起きると外は雨。履き慣れない革靴と不完全な左足では転倒が怖い。もちろん傘など持って来ていない。フロントで傘を求めると、これを使って下さいと中古の傘をくれた。チョット儲けた気分。

 今日は1日セミナーで詰まっている。「HTMLを使ってキレイなページ作り」と言う夕方までのセミナー。2日レンチャンは私だけのようだ。講師もほとんど変わっている。もちろん女性。こんな専門職の女性には何故か憧れを抱いてしまう。

 この日は7名の参加者が居た。食べ物はご法度だが、飲み物は良いらしく、それぞれに500mlのペットボトルを机の上に置く。私も昨日の飲みかけのウーロン茶を「ドン」と置いた。「トン」じゃなく「ドン」なのだ。そして目が合った講師の方が笑ってる。笑顔には笑顔でと微笑み返すが、何故笑っているのかが理解できなかった。

 まさか私に一目ぼれ?などと思ってしまうオッチャンは、講師の視線を追って気が付いた。私のウーロン茶はペットボトルではあるが、容量は1,000mlであった。それがおかしかったのだろう。それに気が付いた私が赤面したのは言うまでも無い。

 この手のセミナーでは、なかなか身のある講座には出会ったことが無かったが、さすがヤ〇ー、抜かりは無い。「何だ、こうするのか」って、種明かしを見たようで、ネットショップの改装に対する不安やイライラが一気に晴れた。すぐにでも飛んで帰って弄りたくなった。新装開店も間近か・・・。

 ページ作りのヒントにと、検索キーワードのランキングを参考にして下さいと言われる。教えられたHPでは「ビリーズ・ブート・キャンプ」が1位らしい。全国の関心がビリーに集まっているのを知った。

 食事休憩でセミナールームをひとまず出る。その入り口にはヤ〇ーのロゴがある。記念に一枚カメラに収めてエレベーターに乗ろうとすると「お客様・・」と呼び止められる。振り返ると講師の1人が立っていた。

「撮影は禁止されています(-_-メ)」
「そうなんですか。今撮ったの消せば良いんですか(^_^;)」Yahoo
「どこにもお使いにならなければ良いのですが・・・・」
「他で使う事もしませんし、公開などしません」
「でしたら結構です」

 罪悪感たっぷりで昼飯は美味くなかった。

 時間前に戻ってきて、時間つぶしに久しぶりに自分のブログを開いてみた。変わりは無い。姉様のところへでも行ってみようかとリンクをたどる。すると驚く事にビリーについてのエントリーが・・・・。

(もう手にしているのか、姉様は・・・・)

 会った事が無いだけに、そのトレーニング姿は想像力を掻き立てる。リズムに合って動けるのだろうか・・・・。心臓に負担がかかっているのではないだろうか・・・・・。想像と言うより親身になって心配してしまう。私たちの年代(勝手に括ってすみません)なら、筋肉痛は忘れた頃、数日後に来る事もよくある。これ何の痛み?って事にならないと良いのだが。

 エントリーを読むと筋肉痛だとある。おそらくその筋肉痛は、ずっと前の何かのものだろう。そのトレーニングでのものならまだ先だ。しかし、効果のほどは興味がある。テレビでは、体重の変化を記録・報告した人には5,000円のキャッシュバックがあると言う。姉様はこれに申し込んだのだろうか。

 よく読むとTVショッピングではないらしい。残念・・・・。しかし、ブログに後悔公開して欲しい。その効果の程を具体的な数字で。年齢も身長も書かないで良いなら気楽でしょ。体重80kgだと言っても、身長が190cmあるのかと思いますから。

 講習終盤、あることに気がついた。飛行機の時間は何時だったっけ?スケジュールを見ると講習は夕方5時過ぎまでとなっている。チケットを確認すると、ゲッ?!18:30発。渋谷から急いでも一時間はかかるだろう。30分前の手続きを考えると終了後では間に合わない。さあどうする・・・。

 先ほど叱られた講師の方に、休憩の時間に尋ねてみた。

「ここから空港まで1番早く行くにはどうしたら良いですかね。電車?タクシー?それともダッシュ?」
「・・・・・・」
無言でパソコンに向かって、なにやら調べ始めた。知らなかったが、YAHOO!にはそんな事も調べられるらしい。
 すると、
<渋谷>⇒山手線⇒<品川>⇒京急線⇒<羽田空港>ってルートが出てきたらしい。
<渋谷>⇒山手線⇒<浜松町>⇒モノレール⇒<羽田空港>しか知らなかった私にとって発見だった。これだと一時間もかからない。5時前に出ればセーフだ。

 「大満足でした」と書くはずだった、セミナーの感想のアンケートも書けずに、講師の先生方にお礼も言えずに会場を後にした。階段を降りる足はまだ痛い・・・・・。

 体調が万全なら、もっと動くはずだった。「東京に来た時は教えて下さい」と言ってくれたRICKY鷹さんにも申し訳ないし、昔の友人にも会わずに帰ってきたのは残念だったが、また別のセミナーを受ける機会もあるだろう。その時きっと・・・・。

 ようやく家に着いたのは10時前。ホークスの勝利をニュースではしごする間もなく眠りに落ちた。夜中にビリーに会うことも無く・・・・。

都心で木曜日(5/24)

 4年振りの東京だろうか。いや、3年振りだった。城みちる似の先生が出してくれた強めの薬は確実に効いた。足はさすがにまだまだだが、風邪の方はだいぶ治まった。ただし声は自分のものではない。

 朝早くの便で、羽田に着いたのは10時前。歩くスピードは成人男性の1/3程度のスピードしか出ない。初めて空港の動く歩道を利用した。相変わらずの人混み。苦手なのだが仕方が無い。

 今回の東京行きは、ネットのショッピングストアのセミナー。売り上げに伸び悩む店にとって、特効薬になってくれるものだと信じてここまでやってきた。そのセミナー開始まで少々時間がある。さあどうする。歩くには不自由な足は「どこにも行くなよ(-_-メ)」と言ってくる。

 左足の立場は分かる。しかし、一箇所に留まって時間を過ごすことも辛い。そこで目に浮Yasukuni3 かんだ場所は・・・・。何かと話題の靖国神社。そして遊就館。うちの爺さんの弟もここに祭られているんだと思うと感慨深い。以前来たのはもう25年以上も前。その時とは心がけが明らかに違う。

 しかし、駅から遠かった。すぐそこだと記憶していたのだが、左足は悲鳴を上げている。出来るだけ無駄な動きをせずに参拝を済ませて、遊就館に向かう。え?キレイになっている・・・・。

 色んな批判もあるこの博物館。いやいやどうしてなかなか立派な戦争博物館だ。特に近代の、外交手段としての戦争など詳しく分かる。右寄りだと批判が多い博物館だが、自分たちの国の歴史を他の国の視点で見る必要などあるのか。ソウルにある戦争博物館よZero2 り、数段格調が高くて上品で洗練されていて清潔だ。

 残念なのはここには零戦や彗星はあっても紫電改は無い点だけか。望むならもっと時間を掛けてゆっくりと回りたかったが、持ち時間は少ない。痛む足を引きずりながら一時間ほどで見て回る。

 平日なのに人は多い。良く見ると外人の姿もちらほら。それも白人の若者が。何を目的にここに来たのか知りたいが、悲しいかな八女弁しか使えない。

 タクシーで渋谷まで移動して、セミナールームへ。受講者は私を含めてたった4人。こんなもん?なのだろうか。しかし、さすがヤ〇ー。パソコンを含めた設備は充実しているし、講師は全員女性。第1日目は「売り上げを2倍にするセミナー」。聞こえは良いが、一万円が二万円になるだけなら参加した意味は無い。

 ふらふらと夜の街へと言う欲求は、左足が許してくれない。三畳ほどの窮屈な部屋は初めてだった。ジン(旅行社の後輩)、嘘ついたな(・へ・)。部屋の広さは聞いていなかったが、銀座キャピタルホテルって言うから銀座かと思いきや、何と築地・・・・・。夜は人通りも無い。夜の活気の無さは八女と変わりない。

 しがない蕎麦で夕食を済ませて部屋に帰ると、父の従兄弟から電話がある。昼間に電話を入れていた。

「今どこだい?」
「ホテルです」
「こっちまで来れる?」
「良いですよ」

 銀座で唯一の私の掛かり付け行きつけの店がある。と言っても今日で二度目。最初はもう十年以上前になる。

 この辺りは土地勘があって、昔、隣の新橋にバイト先があった。夜遅くまでのバイトで、アパートに帰って来ても開いている銭湯が無く、バイトの合間に銀座の金春湯に通っていた。高級車と夜の蝶を横目で見ながら。

 その銭湯の近くに「レノン」がある。この店は父の従兄弟の店なのだ。オープンしてもう15年ほどになるかな。良く頑張っている方なのだろう。銀座とは言え、この店があるビルの佇まいは、久留米の文化街とそう変わらない。

「こんにちは・・・・」
「いらっしゃ・・・・・??」
「あ、マスターはいらっしゃいますか」
「???店、間違っているんじゃない」
「いえ・・・・」
「あっ、〇〇クン?」
「はい・・・」
「ゴメン、ゴメン。こっちどうぞ」

 それほど銀座と似つかぬ格好と雰囲気だったのだろうかと少々ガックリしたのだが、分かってもらって一安心。店にはお客さんは一人も居ない。

「〇〇ちゃん、◎◎チャンこっちに来て。売り上げ上げようとか、色目使おうとか思わないで良いのよ(*^_^*)」
「いえいえ(^_^;)・・・・」
銀座の女性が2人も付いた・・・・。正規料金は幾らだろう。優しい言葉がかえって怖い。しかし、身内の絆を信じよう。

 そのうち父の従兄弟、ポールさんが戻ってきた。

「良く分かったね」
「元フラインチャイズですから」
「アハハ・・・」

 昔の話やお互いの商売の事など話題は尽きない。このポールさんの父上が私たちの仲人でもある。そしてえなりかずきの祖父でもある。

 ママも参加してきてネットでの商売の話になった。

「珍しいもの見せようか」
「何ですか?」
「辛いの強い?」
「弱くは無いですけど、風邪が治っていなくて・・・・」
「これは、外国産の種を北海道で栽培して、ほんの少ししか獲れないの」
と言って見せられたのが、唐辛子のミニチュアのようなもの。Tougarasi

「これがビックリするような辛さなの」

 俺に食べろとでも言うのか。食べさせられた店の女の子は30分ほどは口の中で火災が 発生したらしい。それを聞けば先には進めない。香辛料の類なのだろうが、何の為に存在しているのかが分からない。ただの話題作りなのだろうか。

 酒の飲めない私には「Cパンチ」と呼ばれる飲み物がやって来た。「美味しい?」と聞かれて「はい」と言うしかない。覚えのある味ではある。正体を聞くとオロナミンCだそうだ。これが一杯10,000円ほどになる銀座って恐ろしい・・・・。

 11時を回る頃には、店は忙しくなって来た。明日もあることだし、これで失礼しますと勘定をお願いするが、幸せな事に「いいよ」と言ってくれた。財布が空になる危機は免れた。

「そこまで送るよ」と言ってくれた、元レコード歌手のポールさん。「ミッドナイトスペシャル」と言う歌だったが、一時は三浦友和がカバーしていた。舘ひろしの「泣かないで」に対抗したらしい。大通りの角まで来ると、信号が変わろうとしている横断歩道があった。

「渡ろうか」

と言って駆け出す60歳を前にしたポールさん。この辺りの交差点と違って向こう側まで25mはありそうだ。

(ポールさん。俺走れない!)

と声を上げたかったが、余計に気を使わせてもと思い死ぬ気でダッシュした。転ばなくて良かった。まだまだ完調には程遠いシグナルダッシュ。銀座でやるとは思わなかった・・・・。

!!!!の水曜日(5/23)

 目が覚めても明らかに快方へは向かっていない。起き上がろうとすると、左足に激痛が・・・・。

「!!!!!何だ?」

 アキレス腱が異常に痛い。触れると飛び上がるくらい。この痛みが何故なのかが理解できない。そう言えば、たまに朝起きて違和感を感じる事があったが、これほどの痛みは初めてだ。効かないと分かっている薬を飲んで心は決まった。今日はK先生より若くて優しそうな、城みちる(知らない?)、ならば監禁王子風の風貌のH先生の下へ行こう。

 開院前に着いたのだが、先生の車は見当たらない。電話をかけてみる。

「プルル~ プルル~ プルル~ プルル~ プルル~」

反応が無い。暫くすると折り返しかかってきた。

「電話した?」
「ハイ。先生、何時から?診察」
「もうすぐ開けるよ」

「で、どうした?」
「朝起きたら痛くて・・・」
「尿酸値は幾つ位?」
「尿酸値って?」
「計った事無い?」
「無いですけど・・・・」
「痛風かなと思って」
「痛風?」
「ひとまずレントゲン撮ろうか」
「ハイ・・・↘↘↘」

「先生、お願いが」
「何?」
「明日から東京なんですよ。今日中に直してください」
「注射打てばすぐ効くんだけど、風邪引いてるからね・・・」
「ダメ?」
「ちょっと強めの薬出すから。それで効くでしょ」
「で、痛風なんですか?」
「いや違うみたい。ほら、かかとに小さな棘があるでしょ。こんな棘(とげ)のある人はたまに居るの。それがアキレス腱に影響しての痛みでしょ」

 背骨にも棘があると言われたことがある。決して性格には棘など無いのだが、この歳になると、思わぬところの棘に気付くことが多い。

 この先生は優しさとは対照的に、受付と薬局での対応は???。足が痛いのは分かっているはずなのだが、保険証を出せだの診察券だと言って渡したり、支払いの時にも席を立たなければならない。片足で不自由なのを目の前で見ていても、そこから出てきて渡そうとはしない。薬局では小さいカウンターの後ろから薬を渡す為に名前を呼ぶ。手を使ってKusuri_1椅子から立ち上がろうとする様子を見ていても、その薬を持って来ようとはしない。あ~気分が悪 い。

 今日も仕事が出来ない。第一普通に歩けない。嫁に願い出て欠勤の許可をもらった。今日もほとんど床に伏した1日。傍らには大量の薬と湿布薬。果たして明日の東京行きは叶うのだろうか。今日はビリーに会いたくない・・・・。

ZZZZの火曜日(5/22)

 夜中に何故か目が覚める。やはり体は熱っぽい。阪神戦の観戦は諦めなきゃいけないのかと落ち込んで眠れなかった。テレビのスイッチをつけてみると、深夜恒例のテレビショッピングが放送中。

 確かにそそられる商品が多いが、私は今までこの手の買い物をした事が無い。今日もまた魅力的な商品があった。

「ビリーズ・ブートキャンプ」


 寝ぼけ眼で見ていると、なにやらミリタリー調の屈強そうな男が踊っている。短期間で魅力的なボディーラインを作るエクササイズらしい。たった七日間で腹筋がポコポコと割れるらしい。ホントかい?と思ったが、騙されるにしては15.000円ほどの価格はビミョーなところだ。しかし、魅力的なボディーラインを15,000円で買えるなら・・・・・。ヒゲコーチにでも買わせて様子見も良いかな。アップテンポの音楽と、ビリーのボディと一緒に再び夢の中へ。

 やはり薬の効き目は無い。あべこべ悪くなっているぞ。鼻水もくしゃみも結構きつい。ひとまず店だけ開けて、後はダウン。そしてドーム観戦も不参加。それを首謀者のM先輩に伝えると、

「何?!車は誰が運転すると?」

可愛い後輩の病状よりも、帰りの車を誰が運転するかの方が心配らしい。

 夕方に少しは快方に向かう事を信じて、
ZZZZZZZZZzzzzzzzzz・・・・・・・。

 やはりダメだった。あの薬は効かないぞってK院長に小言も言いたくなるが、もう夜だ。明日にしよう。夜中に目が覚めて、つけたテレビにはまたビリーが・・・・。

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発売日:

???の月曜日(5/21)

 前日、萎れた白菜のように身も心も元気が無く、早目の床入りもあまり効果が無かった朝。下ったお腹はまだ不完全。おいおい、体もだるくなって来たぞ・・・・・。

 一通りの仕事を済ませて、行きつけの掛かり付けのK病院に、人柄で治療する先生に会いに行った。相変わらず待合室はガランとしている。若作りに無理が出てきたOさんに、「どうしましたか?」と聞かれて、「元気が無いです」と答えても彼女はスルー・・・・いよいよ元気がなくなる。

 鼻水も咳も少々出始めました。お腹は下ったままですと院長に伝えると、診察台に寝なさいとの指示が。ベルト緩めて、
「うつ伏せですか?」と聞くと、
「当たり前やろ」と言う。
「背中から見るのかと思いました」
「出来ん事は無いバイ(*^_^*)」
と言いながら、私の搗き立てのような弾力のもち肌のお腹に手を当てて音を聞く。

「ほらここが肝臓。ここにガスがたまっとる。分かる?」
「はい」と、にっこり笑うがどうでも良い。

「じゃー5日分出しとくから。これで治るだろ、たぶん・・・・」
相変わらずの弱気だ。

 薬局でもらった薬はいつもと一緒の「総合感冒薬」と「ビオフェルミン」。ビオフェルミンが整腸剤だとは始めて知ったが、これが増えているだけ。抗生剤くらい入れてくれよと思ったが、36.7度では熱があると思っていないのだろうか。35.7度が平熱の私にとって、微熱なのだが・・・・。

 時間が経つごとに体がダルビッシュ。もらった薬はすぐに飲んだのだが。家に戻って少し横になるが効き目が無い。チョットヤバイ。明日はM先輩を励ます会を福岡ドームでやる予定なのだ。交流戦一発目のカード阪神戦。筆頭幹事の私は休むわけには行かない。

 気合で直そうと思っていると、そのM先輩から連絡が入る。
「ゴメン。明日は行けんごとなったぜ・・・・」
「????・・・なにそれ?」
「悪リー」

 無理して治す理由が一つなくなった・・・・。薬飲むためにしっかりと飯食って早目の就寝。

2008年7月

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おしつけ名盤

  • オムニバス -

    オムニバス: Sounds of 甲子園球場(夏の高校野球編)
    たった一度しか行った事の無い甲子園。それは3年前の暑い夏の日だった。ギラギラと降り注ぐ太陽と、この舞台でこだまする球音。毎年行きたいとは思うのだが、このCDでその思いを解消しよう。この中の「君よ八月に熱くなれ」も名曲です。最近余り耳にしませんが・・・・。 (★★★★★)

  • BEGIN -

    BEGIN: 誓い
    二年前の「熱闘甲子園」と言う番組の主題歌だったそうだが、私はテレビで出会ったものではない。ラジオで流れるこの歌に反応してしまった。この番組を観ては居ないのに、球児の熱闘がこの歌とオーバーラップするから不思議だ。遠い昔を甦らせてくれるには、このCDはオススメ!! (★★★★★)

  • コブクロ -

    コブクロ: ALL SINGLES BEST (通常盤)
    ようやくスピッツから途切れていた人気アーチストが、このCDで繋がった。「コブクロなんて・・・・」そう呟くオヤジも、彼らの虜になってしまった。しっかりした実力が裏付けにあるこの2人。テレビの主題歌から知ったわけではない。レンタルされたCDを、車のHDDに録音されていたのを聞いただけ。今じゃほとんど毎日聞いている。納会の例のビデオのバックミュージックは、もう彼らで決まり?「君と言う名の翼」「ここにしか咲かない花」は私の中の名曲集にその名を刻んだ。もっと早くに知っていれば、カラオケの引き出しも増えたのに・・・・。歌えないスピッツを選ばなくて済んだのに・・・・。 (★★★★★)

  • 松山千春 -

    松山千春: 松山千春 スーパー・ベスト・コレクション
     少なくとも三人は私の周りに居る「千春バカ」。「長い夜」の<なが~~~い>をどれだけ伸ばせるかを競った思い出が・・・。改めて「恋」は名曲だと再認識。彼はこんな恋愛の経験があるのだろうか?それとも空想でこんな曲が書けるのだろうか?松山千春というアーチストの深く広い才能に敬服。 (★★★★★)

  • スピッツ -

    スピッツ: CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection (初回限定盤12cmCD付)
    最近買ったはじめてのスピッツCD。未だに何人の楽団で、誰がボーカルかも知らない。もちろん街で会っても分からない。何しろ切な過ぎる「チェリー」が好き。カラオケで歌い切れないもどかしさが募る。この盤の曲の半分は聞いていない。 (★★★★)

  • GAOH-BAND -

    GAOH-BAND: 未来(あした)へ
     ブログで紹介した「GAOH-BAND」のCD。作曲は元チューリップの姫野達也。どんな音楽を聴かせてくれるのか、是非一度聴いてみて下さい。売り上げの一部は寄付されるそうです。が、アマゾンでは手に入らないらしい・・・・。 (★★★★★)

  • ゴダイゴ -

    ゴダイゴ: CMソング・グラフィティ
    「西遊記」でブレークする前の、ゴダイゴの実力を充分に堪能できる作品。どの曲もノスタルジックに蘇ってくる。あの時代とともに・・・・。時々出てくる商品名がまた嬉しくて懐かしい。 (★★★★★)

思い入れシアター

お宝写真館

  • 松田宣浩のサインボール
     世間の評価は別にして、私がお宝だと認める逸品。マニアックからレアまで取り揃えております。

安本丹写真集

  • そう落ち込むなよ・・・。
     愛すべきアンポンタン達の写真集。日本の子供たちがここに・・・。
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ブログ人登録 2005年10月21日