社会
燃料は食用油100% 加西北条鉄道が試験運転
軽油での試験運行に出発する列車=29日午前0時、いずれも加西市、北条町駅(撮影・斎藤雅志) |
車両を改造し、BDF用と軽油用の燃料タンクが設置された=28日午後8時43分 |
家庭や飲食店で使った天ぷら油を原料にしたバイオディーゼル燃料(BDF)精製に取り組む加西市と第三セクター北条鉄道は二十九日、ディーゼル車で国内初となるBDF100%での試験運行に成功した。天ぷら油の香りを漂わせる列車が、全線一三・六キロを往復した。
軽油の代わりにBDFを使えば、二酸化炭素や一酸化炭素の発生を抑えられるといい、市は四月、鉄道敷地に精製施設を開設。一カ月に約二千リットルを生産している。
試験走行は、通常ダイヤ終了後の午前一時二十分、市職員ら三十人を乗せ加西市の北条町駅を出発した。白い煙を上げて走り、途中の六駅にも停車。終点の粟生駅(小野市)には通常運行とほぼ同様の二十三分で到着した。その後、北条町駅へと折り返した。
この日、軽油でも運行して比べたところ、燃費や加速力はほぼ同じ。軽油の排ガス中に0・07%あった一酸化炭素が、BDFだと約半分の0・04%に抑えられた。
今後はイベント列車などに導入する予定。同鉄道社長の中川暢三加西市長は「環境にやさしい“癒やし”の列車としてPRしたい」と語った。(佐藤由里)
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