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レンタル携帯数千台詐取容疑 振り込め狙った60人逮捕

2008年7月29日3時0分

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 運転免許証などを偽造してレンタル携帯電話をだましとったとして、警視庁が東京都内の16〜17歳を中心とする少年約50人と、暴力団関係者を含む指示役の約10人を詐欺容疑などで逮捕していたことがわかった。振り込め詐欺に使うため、数千台を詐取したとみられる。同庁は過去最大規模の振り込め詐欺の関連事件とみて捜査本部を設置し、解明を進めている。

 少年事件課と亀有署などの調べでは、少年らは昨年8月〜今年6月ごろ、パソコンで免許証や健康保険証、パスポートなどを偽造し、都内の店から多数のレンタル携帯電話やICチップ(SIMカード)をだまし取った疑い。

 逮捕された少年約50人の住所は23区内のほぼ全域にまたがる。多くは無職で、高校生も数人含まれ、複数のグループに分かれている。グループ同士に直接つながりはないが、統括する暴力団関係者らから偽造や携帯詐取を指示されていた。少年らは報酬として1台あたり約5千円を受け取っていたという。

 調べに対し、少年らは報復を恐れて、指示役については詳しい話をしていないという。しかし、同庁は少年の交友関係から割り出し、約10人を逮捕。だまし取ったレンタル携帯を使った振り込め詐欺も一部立件しており、指示役と振り込め詐欺の実行役との関係を調べている。

 警察庁のまとめでは、07年に振り込め詐欺で使われた携帯電話約4千台のうち約4分の1がレンタル。レンタル携帯は転売も横行し、法規制の抜け穴になっているため、本人確認を義務づける携帯電話不正利用防止法の改正法が6月に成立した。12月までに施行される。

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