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高速道の通行量、大幅減 ガソリン高騰直撃 

2008年7月28日20時54分

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写真通行量の少ない東名高速・横浜町田料金所周辺=横浜市緑区、本社ヘリから、越田省吾撮影

写真通行量の少ない東名高速・厚木料金所周辺=神奈川県厚木市、本社ヘリから、越田省吾撮影

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 東日本、中日本、西日本の高速道路3社の6月の通行量が前年同月と比べ大幅に減少したことが分かった。3社は日本道路公団民営化に伴い05年10月に発足したが、東日本と西日本は過去最大の減少幅。首都高速や阪神高速も減少傾向でガソリン価格の高騰に苦しむドライバーの「高速道路離れ」が鮮明になった。

 6月の1日当たりの平均利用台数は、東日本で前年同月比4.9%減の234万台。西日本が同4.1%減の219万台で、中日本は同2.4%減の160万5千台だった。中日本は過去4番目の減少幅だが、「過去の3回は積雪が原因」(広報)という。

 3社が抱える道路の距離は、新規建設で昨年6月と比べ40〜60キロ(1〜2%)延びている。通常は距離が延びれば利用者も増えるが、逆の結果に各社は「ガソリン価格高騰が関係しているようだ」と見ている。

 東日本、西日本では昨年末から通行量が減少し始めた。2社の上半期(1〜6月)は毎月、前年実績を下回った。中日本は2月に減った後、3〜5月は前年比でプラスに持ち直したが、6月に再びマイナスに転じた。

 石油情報センターによると、ガソリン価格の高騰が始まったのも昨年末から。全国のレギュラーガソリンの平均価格は昨年11月に1リットル当たり150円を突破。道路特定財源の暫定税率が切れた4月に131円まで急落したが、6月は173円まで高騰した。

 高速道路会社は高速道路建設に伴う約40兆円の借金を45年間で返済すると民営化時に約束している。通行料金収入が返済原資のため、通行量の落ち込みが続けば返済計画に影響が出る可能性がある。

 一方、通行量減少はお盆時期(8月7〜20日)の渋滞状況にも影響しそうだ。各社は10キロ以上の渋滞が昨年よりも約1割少ないと予想するが、「ガソリン価格は考慮していない」(西日本)という。国土交通省幹部は「ガソリン高騰で電車を使う人が増え、予想よりさらに少なそうだ」と見る。(座小田英史)

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