経済

文字サイズ変更
ブックマーク
Yahoo!ブックマークに登録
はてなブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷
印刷

東日本高速道路:通行4.9%急減 ガソリン高が直撃--6月、前年比台数

 東日本高速道路の6月の1日当たり通行台数が、前年同月比4・9%減の234万台に急減したことが分かった。ガソリン価格の高騰で車の利用が減ったためとみられる。中日本など他の高速道路会社でも6月の通行台数は軒並み前年を下回っており、ガソリン高の影響が全国的に顕在化してきた。

 東日本高速は、関東、東北、北海道などが管内。昨年12月以降はほぼ毎月、前年同月比1%未満の減少が続いていたが、5月に1・2%減となり、6月は減少幅が一気に大きくなった。石油情報センターの調査では、レギュラーガソリンの全国平均小売価格は6月に1リットル173円と急騰しており、同社は「ガソリン高騰の影響があるのでは」とみている。

 東海、北陸などを所管する中日本高速道路は、6月の1日当たり通行台数が前年同月比2・4%減の160万5000台。積雪などの特殊事情を除き、05年の民営化以来初めて前年割れした。休日の普通車が大きく減り、同社は「レジャーなどでの利用が減っているのでは」としている。

 首都高速道路と本州四国連絡高速道路も6月の通行台数がそれぞれ前年同月比で3・0%減、2・7%減。西日本高速道路と阪神高速道路も年初から5月まで微減が続いている。

 民営化した高速道路各社は、料金収入を債務の返済に充てていることから、通行量の減少が続けば返済計画に影響を与える可能性もある。【位川一郎】

毎日新聞 2008年7月26日 東京朝刊

検索:

経済 アーカイブ一覧

 

おすすめ情報