漫画家がセブンイレブンに激怒 くじ引けず苦情[芸能]
コロコロコミック系マンガ雑誌やフジテレビ『近未来予報ツギクル』のキャラクターデザインで人気を博している漫画家・ピョコタン先生が、セブンイレブンで悲劇に遭った。先生は『セブンイレブンフェア 700円買って、くじにチャレンジ!』というキャンペーンで、2回くじを引くべく1400円の買い物をしたという。しかし、すでにくじがなくなっており、精神的なショックを受けたというのだ。
当編集部は先生に取材をし、そのときの様子と心境をうかがったところ、「くじ2回引きたいから、すっごい一生懸命計算してカゴの中が1400円になるようにして、ワックワクしながらレジ並んだ僕の気持ちわかる?」と、くじをどれだけ楽しみにしていたかを語ってくれた。では、先生に対するインタビューを掲載しよう。
<インタビュー>
- 記者
- 今回はショックな出来事でしたね。
- 先生
- ひどすぎるよ……。計算ミスが無いように何度も計算して、ギリギリ1400円越すようにして、仮に1400円超えなかった最悪の事態も想定して、レジ前のチロルチョコを会計にねじこませて1400円を越すところまでシミュレーションしてたの。
- 記者
- なるほど。買い物よりくじが目的なのですね。
- 先生
- その純粋な気持ちを完全に踏みにじられたんだよ!
- 記者
- くじで何がもらえるのですか?
- 先生
- ヨーグルトとかジュース狙い。家電とかは確率低くて当たらないでしょ。
- 記者
- ヨーグルト目当て……、ですか。
- 先生
- うん。
- 記者
- …
- 先生
- 合計金額を1400円にするため、普段は買わない贅沢なものばかり買ったんだよ。わざわざ『レッドブル』買ったんだぞ! 300円するんだぞ! 普通ならせいぜい『ファンタ』と『塩おにぎり』で200円で済むところを、700円使ってんのこっちは! わかる? あと『かっぱえびせん エビリッチ』とかいう贅沢な菓子も買ってんのよ。
- 記者
- とにかく1400円にしたかったのですね。…
- 先生
- この純粋な気持ちを完全に踏みにじられたんだよ! 全部ハズレでもいいから、とにかくクジが引きたい! ただそれだけ! ハズレでいいから!
- 記者
- わかりますよ、その気持ち。お祭りのときの露店で“おもちゃ釣り”とかありますけど、ヒモを何度ひっぱっても『PS2』はあがってこない。せいぜい小さなプラモデル。でも、当たらなくていいんですよね。くじを引きたい、ただそれだけ。そういう気持ちは誰にでもありますから。
- 先生
- 一生懸命計算したり、奮発して『レッドブル』買ったり。我ながらかわいそすぎる……。そういや、195円もする『ウナギおにぎり』も2コ買ったんだ! 普通買わないだろ!
- 記者
- いや、たまに買いますけど……。でも、ヨーグルトが当たるくらいで、くじにすごい魅力を感じはしないんですけど。
- 先生
- タダでもらえるんだよ。意図しない商品が。コーヒーとかゼリーとかヨーグルトが。そのくじの魔力をわかんないの? おそろしいんだよくじの魔力は!
- 記者
- 店員さんには文句を言わなかったのですか?
- 先生
- 支払ったのにくじ引かせてくれなかったから「くじないんですか?」って聞いたよ。こんなの聞く時点でかなり恥ずかしかったのに、がんばって聞いたわけ。そしたら「もう終わった」だって。
- 記者
- あきらめるしかないですね……。
- 先生
- 常人ならここで終わる。「ない」って言われてあきらめる。だけど僕は、くじへの執着ならば誰にも負けてない。普通買わないスイーツだって買ったんだもの! だから、店出るときに文句をたれた。これが精一杯の抵抗!
- 記者
- スイーツ(笑)。
- 先生
- なんで笑うの。そこ笑うのおかしいでしょ……。
- 記者
- すみません、どのように文句を言ったのですか?
- 先生
- 「だったらこのチラシ外さないとずるいよ……」って、聞こえるか聞こえないかくらいの声でブツブツいいながら店を出た。だっておかしいでしょ!? くじが品切れなら、店内の『700円買って、くじにチャレンジ!』っていうチラシとか旗とかそういうの全部取っちゃうべきだよ!
- 記者
- ブツブツって……(笑)。
- 先生
- なんで笑うの。
- 記者
- ああ……、確かにそうですね。くじが引きたい人は飾ってあるチラシやノボリなどを見て「まだくじがある」と思ってしまいますもんね。それは正論だと思います。
- 先生
- そういうわけで、ほんと、泣きべそかきながら失意のどん底で夜道を帰宅した。怒るというより泣きそうだったんで、これ以上しゃべったら泣いちゃうと思って、「ずるいよ……」ぐらいしか言えなかった。
- 記者
- なるほど……。先生っておいくつでしたっけ。
- 先生
- 今年で31歳だよ。……年は関係ないでしょ。ああ、思い出した! 買い物したの深夜2時20分だったんだ! そんな深夜に裏切られて、自分がかわいそうすぎる!
- 記者
- じゃあこれから何か苦情とか店に言うのですか?
- 先生
- とりあえず、セブンイレブンにメール出した。返答を待つ。
- 記者
- どんな苦情を書いたのですか?
- 先生
- プリントアウトしたやつはコレ。
<先生が出した苦情メール>
「先ほどセブンイレブン○○○○○丁目店に買い物に行きました。店内のいたるところに“700円買って、くじにチャレンジ!”というノボリやチラシなどが貼りめぐらされ、全力でキャンペーンをあおっていたので、くじを2回引くのを楽しみに1400円分の買い物をして会計を済ませたところ、くじも何も無く普通にレシートを渡されておしまいです。店員が忘れているのかと思い、恥を忍んで“くじは無いんですか?”と聞いたところ当たり前のように“もう無くなりました”の一言でした。本当にガッカリしました。正直、クジが無いのであれば500円分の買い物で済ますところをくじのために1400円分の買い物をしました。レシートもしっかりと残してあります。これだけ店中にチラシが貼ってあってまさか終わっているとは思いませんでした。仮に小さく“くじが無くなり次第終了”と書かれているのだとしても、これはある意味詐欺に近いんじゃないでしょうか? くじが無くなってキャンペーンが終わったのであれば早急に店中のチラシを撤去するべきです。あえて残しているのは、この効果によってくじも無いのに余計な買い物を煽り、客をガッカリさせ信用を無くすことだと思います。詳しいことはわかりませんが、広告の法律にも違反するのではないでしょうか? JAROにも問い合わせてみようと思います。とにかくこのような悲劇が二度とおこらないことを切に願います。どうかご検討ください」(ほぼ原文のまま掲載)。
先生の執念、いや、恨みはよほど大きいようだ。当編集部は、先生にセブンイレブンからの回答が届きしだい、続報をお伝えする予定だ。