13人中12人は徳洲会関係者 揺らぐ検証の公正性
宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)で万波誠医師(66)による病気腎移植の妥当性を検証している調査委員会の委員13人のうち12人は徳洲会グループと関係があることが15日、明らかになった。
調査委は今月3日、外部専門家らでつくる専門委員会側の「病気腎の摘出は必要なかった」とする報告を覆し、摘出は「適切」「容認できる」などとする見解を出しているが、検証結果の公正性が問われそうだ。
病院が15日の記者会見で、徳洲会グループと関係がない委員は日本移植学会の雨宮浩氏だけだと認めた。
病院が公表していた委員は貞島博通院長ら病院関係者3人、徳洲会専務理事らグループ関係者5人、弁護士2人、日本臨床医療情報研究所の三井利夫代表取締役(心臓外科医)、日本大学総合科学研究所の高木美也子教授と雨宮氏。
しかし、同病院によると、三井氏の研究所は徳洲会の徳田虎雄理事長の娘婿が共同経営。高木教授が監査役を務める会社は徳洲会のグループ会社と共同出資し、臨床研究関連の会社を設立していた。弁護士2人は徳洲会グループの顧問弁護士と、同じ事務所に所属する同僚だった。
【共同通信】
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