[AML 20289] Re: 拉致事件は「共和国」の責任です
永好
248z7y at bma.biglobe.ne.jp
2008年 7月 3日 (木) 00:16:03 JST
----- Original Message -----
From: "masuda miyako" <masuda_miyako1 at hotmail.com>
To: "Alternative Information for People's Movements Mailing List"
<aml at list.jca.apc.org>
Sent: Wednesday, July 02, 2008 2:00 PM
Subject: [AML 20285] 拉致事件は「共和国」の責任です
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> 増田先生、こんばんは。永好です。
お忙しい中、わざわざ回答してくださいましてありがとうございます。先生のご意見をお伺いすることができまして本当に感激しており、光栄に思っております。
世の中、立派なことをおっしゃる方はたくさんいらっしゃいます。しかし不正義に対して闘う人って少ないですよね。まして、傷を負ってでも戦い抜く人って極めて少ないですよね。ごくごくわずかな人が血まみれになって闘っているのが現実です。平和教育や日の丸・君が代強制反対にしても、増田先生や根津先生が深手を負わなくても、立派なことをおっしゃる方だけでもみんなで一斉に行動して闘えば、だれも傷を負わなくて本当に悪いやつらを追い出すことができるとは明白だと思うんですけど。。。。。五月末に大分で根津公子先生の講演を聴いてまいりましたが、そのときからずぅっとそんなことを思っておりました。ブラジルの教育学者パウロ・フレイレは、
『強者と弱者の闘いから、関係がないと手を引くことは、強者に味方することを意味する。中立ではない』
と述べていますが（『被抑圧者の教育学』亜紀書房1975年）、そのとおりだと思います。どうして世の中、こんなふうになっちゃうんでしょうねｗ。
反戦平和運動も本当に戦争をやりたがっているのは権力を牛耳るごく一部の悪い奴らだけで、一般国民はだれも戦争で死にに行きたくないのは当たり前ですよね。でも九条の会などで活動している方は国民の中のわずかな人たちです。さらに、国民を戦争に向かわせている原因を熟考すれば、国民に恐怖と敵愾心を植え付けて戦争する国づくりをするのにいちばん貢献しているのは『北朝鮮』なんですよね。戦争するのにいちばん必要なものは『敵』なんですからｗ。だったら九条の講演会で『北朝鮮問題』とくに『拉致問題』について徹底的に考察して、『日朝友好』の運動をやるのが一番効果的だと思うんですけど。。。。九条の会の講演には何度も行きましたけど、『拉致問題』や『日朝友好運動』をやったというのはいまだかつて経験したことはもちろん、耳にしたこともありません。北朝鮮をやるのはやばいからやめておこう。脅迫状や暴行、ひょっとしたら爆弾を仕掛けられるかもしれないｗ。要するに、血のにおいがするところには近づかないんでしょうか。赤信号、みんなで渡ればこわくないとおもうんですけど。。。。（愚痴を言っているのではありません）
これじゃぁ、悪い奴らの思う壺ではないですか。。。。。この辺をどうやっていくかが平和運動家の根本的な課題ではないでしょうか。。。。
先生のご意見には大変感謝しております。何ひとつ不愉快になったところはございません。これは本当です。いくつか私の舌足らずで考えが伝わらなくて誤解されている点もあると思いますけど。意見が異なる点があるのは当然ですし、私とすべて同じ意見でしたら、それこそ気色悪いと思います。多彩な意見を認めず、みんなをある特定の考えに収斂させようとするのはファシズムに他なりませんから。。。。私の意図は問題提起、つまり思考する対象を与えることです。思考する対象がないと思考したくてもできませんから。目的は上述いたしましたように、あんなふうになっちゃう原因をみんな考えて改善していく必要があるとおもうからです。それから、「北朝鮮人」は先生のご指摘を受けて考え直してみますとまずかった。反省しております。
それから、私の質問のやり方がまずかったのが原因で、先生に不必要な誤解を招いたところがあると思われますので、申し上げます。
まず、暴論につきましてはお許しくださいませ。これは『背理法』で理論的に得た結果ですから。『あってはならないこと』であることは同意します。それから、私は先生の個人的なご意見を伺うために質問したので、客観的な善悪の判定を求めていたのではありませんし、善悪の判定をしてしていただくために質問したのでもありません。そもそも善悪の判定にはあまり興味がありません。人それぞれ判断基準が違いますし、本質ではない、つまり反戦平和を考えることとはちょっと違うのではと常に疑っているからです。むしろ、自分と異なる意見や批判的な意見の方が、私に新たな命題を与えてくれるので嬉しくおもっております。自分と同じ意見だったら単なる自己満足に終わってしまいますから。
本当に長い文章をわざわざくださいましてありがとうございました！！
＜以下参考です＞
私がどのように考えて結論を導き出したかを説明致します。
まず、基本的に、結論そのものはどのようなものでもＯＫ。すべてありで相手の意見を受け入れてますし、批判する気などありません。そのような意味では「拉致は正当」という意見も大いに結構、「拉致は犯罪、ぜったいダメ」も大いに結構、「時と場合による」も大いに結構、どのような意見もありです。いろんな考えの人がいますから。そもそも相手を説得することには興味がありません。問題提起することが目的ですから。
ただ、増田先生流に言えば、『自分のことは棚に上げて、人のことをよう言うわい』は明らかにルール違反です。自分（自国）が正しいことは、他人（他国）でも正しくなくてはならない、自分（自国）が正当化していることは他人（他国）でも正当化されなければならない。それから、あっちではよくて、こっちではだめっていうようなダブルスタンダードも没論理的でルール違反は明らかです。
たとえば個人的については次のように考えます。「暴力は無条件で反対」っていう人は、それ自体はＯＫです。ただそのような主張をする人は、「刑罰はすべて廃止」っていう考えでないとダブルスタンダードですよ。なぜなら、お縄にして刑務所に放り込むことは、拉致して強制収容所に強制連行して強制労働させることと本質的に同じなんですから。明らかに人権侵害で、暴力以外の何物でもありません。言葉を”すりかえ”て”はぐらかし”をやっています。インチキです。自衛隊はもちろん、拳銃や棍棒のような暴力の道具以外に用途がないものにはすべて反対しなければいけないし、自分の娘を拉致されても犯人に対しては、刑罰はもちろんタイホもなしを主張しなければならなくなってしまいます。
ですから、「拉致は無条件に絶対にダメ」っていう人も、それ自体はＯＫです。ただし、そういう人は秋葉原の通り魔を、「国家権力がタイホ、拘留することも絶対ダメ」っていわないと矛盾しています。強制収用所つまり留置所や刑務所の廃止に賛成しなければなりません。”合法的”とかいって法律を持ち出したり、”拉致”を”逮捕、拘留”とかの言葉で”すりかえ”や”はぐらかし”をするのはインチキです。同類の人権侵害であることはあきらかです。法律などというのはたいてい権力者に都合がよくできてますからインチキです。よく調べてみると、法律というのはたいてい悪い奴らが得をするようになっています。権力者はお縄になっても保釈金を積んですぐムショから出てきますし、ブッシュはあれだけアフガン、イラクで人を殺しておきながら、タイホされるどころか未だに大統領の座にぬくぬくと居座っています。
ですから、いわゆる善悪二言論を主張する人は、それ自体は否定しませんけど、（私個人の考えでは）その人は偽善者か詐欺師だと思います。私個人は暴力自体については『あってはならないこと』だと思います。ただ、暴力を正当化する人がいることが問題で、責任については、結果だけでは判断できいないとおもいます。具体的に因果関係を理論的に考察していく必要があるということです。
国家間についても同様です。ただ、国家というのをどのように考えるかという問題がありますが、ここでは述べません。
さて、北朝鮮の拉致問題については次のように考えます。戦争責任と拉致は相殺されるものではありませんが、密接な関係にあります。原因と結果です。ですからまずその原因について考える必要があると思います。原因は多くありますが、主な原因は日本が戦争責任を放置していること、アメリカのポチになって逆に経済制裁、軍事的威嚇を続けてきたことです。このようなことが無かったら、拉致問題など起こらなかったからです。原因は日本がつくったわけです。日本は一方的に植民地支配したわけですから、これがよろしいわけありません。ですからその原因についてまず責任を取ることが順番と考えます。日本は、それを６０年以（現在から見てですが）怠って逆に威嚇してきました。これは、日本が『植民地支配は正しかった』っと主張しているのと同じとみなされても仕方がないと思います。そのような考えを受け入れましょう。日本は植民地支配で夥しい朝鮮人を拉致しました。日本が『拉致は正しかった』っといっているんですね。ですから、『北朝鮮の拉致は正しかった』っという結論を日本が出さない限り、ダブルスタンダードになってしまいます。ですから、日本の論理!
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もちろん、私は拉致などあってはならないことだと思います。ただ、このような狂った結論を導き出した原因は、『日本が植民地支配は正しかった』っと強弁していたからではないですか。善悪を問うているのではありません。理論的に導きだされる結果です。私は個人としては、『日本の過ち』が拉致を正当化していると考えます。ですから『拉致はあってはならないこと』ですけれど『正当な行為』という結論です。あってはならないことを『正当化』しているのは日本です。ですから拉致の責任については北朝鮮になければ，日本（主に日本政府、もちろんそれを民主主義によって支持してきた社会）以外には考えられません。責任が行方不明になってしまっては被害者が救われません。拉致問題とは日本政府が自分たちの責任を北朝鮮になすりつけている、ということだと思います。拉致被害者は北朝鮮ではなくて日本政府に対して責任を追及すべきであると思います。日本人は拉致を非難する資格はないと考えます。
米朝の核問題も同様です。人類を滅亡に導く核兵器保有は個人的には『あってはならないこと』と思います。ただ、そうは思わない国があります。アメリカは１０００回以上の核実験を行なって１００００発の核兵器を保有して北朝鮮核攻撃の軍事演習を続けました。これらの事実は、アメリカは『核兵器保有は正当な行為』っといっていることと同じです。それならば、『北朝鮮の核兵器保有は正当である』という狂った結論が正しくなってしまいます。北朝鮮の核兵器の保有という『あってはならないこと』を正当化しているのはアメリカです。ですから、アメリカが北朝鮮に核兵器について文句をいう資格は理論上は全くないことになってしまいます。北朝鮮に核兵器の廃棄を求めるなら、理論上はその前にまず、原因をつくった自分たちが核を廃棄することをやるべきです。日本も核兵器が存在することは公然の秘密ですから、理論上は、北朝鮮の核兵器保有を非難するのでしたら、まず、自国に核兵器が無いことを検証するのが先でしょう。それから、すべての核保有国に同時に同様に核兵器廃絶を訴えるべきでしょう。もちろん正義なき社会ですから、あくまで理論上のことです。
世の中、理論的に考えていくとほとんど、強国や社会的強者に有利になってます。強国と弱小国、強者と弱者が対等に扱われていないことこそ問題だと思います。このような原因をすこしずつ取り除かないで、結果だけを非難・処罰していっても決して住みよい世の中になはらないと思います。
個人による暴力が『あってはならないこと』であるのと同様に、死刑はもちろん、タイホや拘留の名目の”拉致”や刑務所の名目の”強制収容所”における強制労働など、国家権力による暴力も理論上は『あってはならないこと』だと思います。日本が”地上の楽園”であれば犯罪など起こらないはずですから。社会的弱者による犯罪の大部分（すべてといっても過言ではないかもしれません）は、もちろん『あってはならないこと』ですが、理論上は『正当化できる』のではないかと疑っています。正当化しているのは差別・偏見などの社会悪を作り出している『本当に悪い奴ら』であり、奴らが”法”のもとに国民を騙して自分たちの責任を社会的弱者になすりつけて、不当に拉致して強制収用所に送り込んでいるんだと思っています（原因を正確に把握するいことができませんけど）。ですから、理想はともかく、社会的弱者に対する刑罰はできるだけ寛容であるべきだと思っています。
最後に、（個人的に）因果関係と情報について考察してみると、われわれがインプットされる情報というのはほとんどが結果が最初です。そしてさまざまな結果を考察して原因を見つけます。秋葉原の通り魔でもそうですが、最初で終わって感情的になって思考停止に陥りプッツンしてしまう人がほとんどだと思います。最初の結果が最後です。どうしてそのようなことが起こってしまったのかという原因をいろいろ考えて多角的にできるだけ客観的に考察する人は少ないと思います。ところが事件というのは原因があって結果が生じるのがほとんどです。ですから順番からいって『原因→結果』の順番で考察するのが論理的だと思います。ところが、情報というのは『結果→原因』という逆の順番でインプットされる。しかも結果だけは思考停止状態でもヴィヴィッドに入ってくる。原因については情報としては断片的か全くない状態で、自ら収集、多角的に考察しなければならないし、すべてを解明することはほとんど不可能です。ですから、たいていの人は『結果』だけで終わってしまう。『結果→原因』を思考して、それを順番をひっくり返して『原因→結果』というような実際に起こっ!
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