新潟放送局

2008年7月28日 10時30分更新

医師確保で新大が他大と連携へ


深刻化する医師不足対策として新潟大学は他の大学と連携した研修医の育成カリキュラムを組む事業を始めるなど、若手医師確保のための対策を強化していくことになりました。

深刻化する地方の医師不足への対策として国は1県あたり最大5人まで大学医学部の定員増を認める方針を打ち出し新潟大学も先月、定員増の申請を行っています。
新潟大学は同時に文部科学省が今年度から設けた若手医師の育成プログラムに対する助成事業に応募して若手医師確保の対策を強化することになりました。
新潟大学の提案したプログラムは▽脳についての研究所を持つ新潟大学と▽脳卒中について地域医療に取り組んできた秋田大学、それに▽離島での地域医療に長い経験を持つ沖縄県にある琉球大学の3つの国立大学が共同で取り組むものです。3大学の学生は他の大学の興味のある分野で研修を受けることができ、このカリキュラムを通じて専門性の高い地域医療を担う人材を育成し、地域に定着する医師を増やそうというものです。新潟大学では、「深刻化する医師不足対策の一助になると期待している。さらに対策を検討し医師確保につとめていきたい」と話しています。