学力低下：日本の教科書、厚さ2倍に

　「ゆとり教育」に伴う学力低下に歯止めをかけるための対策を練っている日本政府が、小・中・高校の教科書の厚さを2倍にし、内容も大幅に増やすことを決めた、と読売新聞が27日付で報じた。

　日本政府の教育再生懇談会は、学校での授業中に学ばせることだけに主眼を置いて作られている現在の教科書のレベルが余りにも低く、学力の低下を招いていると見て、児童・生徒たちが授業時間以外にも勉強できるよう、量を増やしレベルアップを図ることとした。

　国語や英語の教科書では文豪や哲学者の名文を数多く掲載し、また数学や理科の教科書では練習問題などを豊富に盛り込むことにした。

　韓国の教科書の「先行学習」に相当する「発展的な学習」の範囲も、小・中学校では10%、高校では20%と定めている上限を撤廃することにした。

　一方、朝日新聞がこの日報じたところによると、全国1056の地方自治体の教育委員会を対象に行ったアンケート調査の結果、17%に当たる183の教育委員会が夏休みの期間を短縮したことが明らかになった。

東京＝辛貞録（シン・ジョンロク）特派員