岡山放送局

2008年7月27日 21時10分更新

ハンセン病学ぶシンポジウム

小学生や中学生がハンセン病についての正しい知識を学ぶシンポジウムが岡山市で開かれました。

これは、若い時期にハンセン病について正しい知識を身につけてもらうことで差別や偏見をなくしていこうと法務省などが開いたもので、小中学生やその保護者ら400人余りが参加しました。

はじめに、ハンセン病の元患者らが講演し、このうち中尾伸治さんは瀬戸内市の療養所に入った後、実家が井戸水まで消毒され、家族とも連絡が取れなくなった経験を語って、1日も早く差別や偏見が無くなって欲しいと訴えました。

このあと、県内の中学生や高校生も加わったパネルディスカッションが行われ、生徒たちは療養所を訪れてハンセン病について学んだことを報告しました。

また生徒からは、海外にはハンセン病の治療法が確立されていなかったり、差別や偏見が残っていたりする国があるので、日本は過去の経験を生かして、そうした国のハンセン病対策を支援するべきだといった意見も出されました。