どうも今の世の中、中年男性の健康について触れる時「八五」という数字にこだわりすぎているような気がします。言うまでもなく、男性のメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の目安とされる腹回り八五センチです。この数字が、あたかも健康をはかる絶対的な基準のように闊歩(かっぽ)しているように思います。
というのも、私自身のウエストはちょうど九〇センチ(体重七〇キロ)。でも今回の健康診断結果では、予想通りアルコール関係の数値がちょっぴり(?)高いだけで、内臓のいろいろな数値は、どれもほぼ正常値でした。「このウエストでも健康そのものだ!」と叫びたいぐらいです。
ただ、それには要因があります。スポーツ好きであることは何度もこのコーナーで触れましたが、もう一つは野菜。妻の父親が作っている野菜を毎日いっぱい食べているのです。腐葉土を自分で作るなど実に熱心。有機無農薬ですから、形は不ぞろいでも品質・安全は保証付き。ゴーヤ、ピーマン、ナス、トマトにスイカまで…。この野菜づけの生活が好影響を及ぼしていることは間違いありません。
個々の骨格の違いもあるでしょうし、ウエスト八五センチに神経質になりすぎなくてもいいのではないでしょうか。この数字を超えても、要は中身。“ちょい太”ぐらいの方が、年相応でいいのではないかと考えます。
中年男性の皆さん、スポーツで汗をかき、野菜をたっぷり食べて酷暑を乗り切りましょう。
(読者室・下谷博志)