名称: 能登麻美子トークショーin小金井
会場: 法政大学小金井キャンパス講堂
出演: 能登麻美子・わたなべひろし
司会: 阿部愛(アニプレックス地獄少女プロデューサー)
時間: 15:00-16:20(休憩15:32-15:45)

ステージ上には金屏風や和傘、提灯などの小道具が飾られていました。15時定刻にイベントはスタート。司会のアニプレックス・阿部プロデューサーが登場し、まずは5分くらいのPVを上映。その後に能登麻美子を呼び込む。黒の着物で登場。黒の着物は「閻魔あいのイメージで選んだ」とのこと。続いて原案のわたなべひろしも登場し、まずは地獄少女に関するトークに。

・スタジオがシーンとしてます。みんな暗め?
能登「見れてるよ、という方は?(多数挙手)全員ですね。毎回ちょっと怖いということもあって、スタジオの中がシーンとし、淡々と進むのかなと思った。中は割とお茶目な話を。最近はブースの中は和気あいあいとしてます」

・この企画はなぜ始まったのか?
わたなべ「非常に暗い話なんですが。不条理な事件に巻き込まれて、人を恨んでしまった。怒りの感情が爆発的に上がった。このエネルギーで何か作品が作れるんじゃないかと思ってノートと筆ペンを取り出して地獄少女と書き殴った。障子の奥から覗いている閻魔あいの絵を描いたのが始まり」
阿部「王ドロボウJINGで旅行に行って、こういう企画があると話を聞いた。後日企画書を見せてもらった。ろくろ首で首が伸びてる。企画書は面白かったけど放送できないかな。TVシリーズとしてやりたいと思ってて、オリジナルはアニメになりにくい。いい漫画誌があるとアニメになりやすい。割と面白いと言っていただける方が増えて、なかよしさんでやらしていただいて。おかげさまで人気あるんですよ」
能登「なかよしというのが意外。討ち入りでお話を伺って好評だと」
阿部「アンケートの途中経過で2位だったのが、最終的には1位になった」

・4局で放送。作るにあたって苦労はありましたか?
わたなべ「僕は苦労してない。内容的に問題あるだけで」
阿部「一番最初、フジテレビに持ってったりして。結果はご覧の通り」
能登「いろんなところでいろんな時間で」

・なぜ能登さんに地獄少女になってもらったのですか?
わたなべ「地獄っぽいですよね。一番最初に仕事をしたのが魔探偵ロキ RAGNAROKでベルダンディー。タクティクスをやっている時に隣のスタジオで能登さんが出てました」
能登「陰陽大戦記。妖怪が出てくる」
わたなべ「毎週お会いしてて、是非やっていただきたいと」
能登「タクティクスに1話ゲストで出ました。鬼になっちゃう」
わたなべ「隣がない時にやっていたんです」
能登「そういう裏事情が」
わたなべ「うえきの法則の鈴子・ジェラード役。ラジオで番宣を兼ねた放送があって、avexの方に来て下さいと言われて見に行きました」
能登「まるなび!?です」
わたなべ「ミキサー室の中から能登さんの声を聞いて鳥肌が立った。閻魔あいはこの声だとその時そう思った」
能登「最初、オーディションという話で『いっぺん、死んでみる?』と。自分の中ですごく演じたい作品と思って、今こうしてできて胸がいっぱい」
わたなべ「能登麻美子さんがいなければ地獄少女はなかった」
能登「監督の不条理を喜ぶのは失礼だけど、この作品を通じて出会いがあって嬉しい」
阿部「聞き込みしたら、うちの社内にも能登さんのファンが多い。1回目のアフレコでキャラクターを考えて演技していただいたのですが、もっと感情を抜いてくださいと注文しました」
能登「もっと幼くとか」
阿部「能登さんが練習してるとき、『そう、それそれ』と」
能登「本番じゃできないの」
阿部「やっていただいたおかげで1話以降能登麻美子=閻魔あいでピッタリ」
能登「話数重ねるごとに距離が近づきつつある。自分の中に近い人に。『いっぺん、死んでみる?』が挨拶になったらどうしよう」
わたなべ「死ぬ死ぬ」

・『かりぬい』歌はいかがでしたか?
能登「緊張しました。エンディングで皆さんの名前が載る大事な場所。もちろんオープニングも大事なんですけど。そこで歌という形で参加するのは不安だったけど、録音が素敵なディレクターで本当に素敵な歌に巡りあえた」
阿部「プロデューサーも大満足。プロモーションビデオを作ろうと打ち合わせを勝手にやらせていただいています」
能登「質問。プロモーションビデオって絵のあいちゃん?」
阿部「能登麻美子に『かりぬい』を歌ってもらいます。勝手にPV企画を、テーマは『魂と語り合う能登麻美子』。近々撮影しますんでよろしくお願いします。これ、DVDに入れようかなと。TVだとフルコーラス流れることもないんで」

ここで15分の「着替えタイム」ということで休憩に。

休憩後はワンピースに着替えた能登麻美子(と司会者)だけが登場。ここからは能登麻美子のパーソナルな部分に迫るというテーマで進行。

休憩後最初のコーナーは「川澄綾子一問一答」。…え?いきなり綾子さんの声が…(もちろん、本人が来たわけではなく事前に録音しておいたものですが)。短時間に次々と質問が読まれていきます。雰囲気としては週刊アニメプレス内でやっていた「苺ましまろ情報局」の「苺クエスチョン」を想像していただければ大体合ってるかと。質問はあまりに早すぎてメモを全部は取ったような(^^;。

能登「半分くらい聞き取れませんでした」
阿部「内緒にしてました」

質問と答えについてはこの後のトークで掘り下げて行くことに。

・子供の頃の大冒険は?
能登「自転車に乗れたのが遅かった。3、4年生くらい。まわりは1年生で乗れた。最初は乗れなくてもいいと思っていたけど、やっぱり乗れたほうがいいなと。隣の町へ。今考えるとどうでもないけど、子供の頃は行動が狭いので。遠くの駄菓子屋さんに行った。帰りは違う道を通ってみようと。帰ってくるまで時間がかかった」

・自分の好きなところと嫌いなところは?
能登「難しいね。頭でっかちになることが多い。考えたり思ったりしすぎて一人ループ、デフレスパイラルになってしまった。下降する。ドツボに一人ではまってしまって、ふと我に返ったとき『能登さん』ってもう一人の自分が言う」

・家にいるときの服装がゆるいということですが昨日はどんな服を?
能登「上下揃ってないの。下はジャージかいちご100%という、いちごパンツじゃないよ、作品のラジオを豊口めぐみさんとやらせていただいて、トランクスみたいないちごパンツを作った。そのトランクスを頂いて、思いのほか、はき心地がいい。それをはいてます。それに上がケロロのTシャツ。頂いたものは使わなきゃ。体が締まらない、ゆるーい格好。のんべんだらりな感じ」

・お風呂は何時間?
能登「1、2時間。長いんです。ずっと浸かってます。肩くらいまで浸かって45分くらい。のぼせてきたらドアを開けて。一人暮らしだからはばかるものもないし。そうすると頭が冷えて。(2時間コースは)本を読んでるんです。濡れてもいい雑誌を。昔は雑誌を読まなかったけど、なかなか面白いもんだなと。読むのは年齢層高めな雑誌で、ティーンの雑誌は読みませんけど。シャワーを浴びるときはちょっとよけて」

・ある朝起きると男になってました。どうしますか?
能登「ちょっと確かめる。事態を踏み込めないかもしれないから。家にいるのはもったいないから外に出ます」
阿部「どうやって確かめる?」
能登「おトイレ行ったり。どーゆーもんじゃいなと」

・得意料理は?
能登「煮物。得意と言えるほどではない。ちょっと前から始めた。好きですって言ったら本や鍋を頂いて余計ルンルン。煮物は初心者にも入りやすい。筑前煮とか、具の少ない筑前煮とか、魚とか肉とかも。鶏肉も一緒に煮たり。煮物はヘルシーですね。出されたものだとどれくらい入ってるかわからないけど、自分で作るとわかる」

・川澄綾子さんはどう思う?
能登「綾ちゃん大好き。先ほども触れましたがまるなび!?というラジオがありまして、綾ちゃんと二人でやらせていただいて。大好き。お仕事で合わないとなかなか会えないけど、最近は一緒の機会に恵まれて仲良くさせていただいてます」

ここで会場から質問を募ることに。

・人前で冷静に話すにはどうしたらいいですか?
能登「冷静に見えます?緊張しいなの。どうしたもんかと思った。そういう自分もそうなんだ、だめって思うよりそれは仕方ない、それはそれとして受け止めつつだから何ができるかという方に持っていった方がいい。皆さんの顔を見ながら話すのは緊張+嬉しい」

・先日、某声優さんが泊まりに行ったそうですけど、何もされませんでした?
能登「仲良しなのは生天目仁美ちゃんで、ずっとお泊まり会を企画してたけどずっとタイミングが合わなくて。夜、一緒にごはん食べてうちに来てもらって、つもる話をしていつの間にか寝こけてて、朝になり同じくらいに起きて。お料理できないですけど、誰か来てくれるのが嬉しいので簡単な朝ご飯を作って『ナバ、食べて』って。ナバが先にお仕事だったので『行ってらっしゃーい』って。」

・閻魔あいは特殊な役だと思いますが、今後やってみたい役は?
能登「閻魔あいは惹かれる。寂しげで何を思ってるんだろうって。登場人物はみんな大事なんですけど。あいを本当に最後まで追い続けていきたい。やってみたい役は自分がこうやりたいというよりは自分に巡り来る役に、こう言うと受け身と言われるかもしれないけど、全力でぶつかっていきたい。今の流れに乗っかっていきたい」

・歌われる機会が多いですが歌手活動はやってみたいですか?
能登「私は歌のお仕事を頂けるのは目からウロコじゃないけどびっくり。音楽に興味を持ったことがない。自分の中に音はあるけど、音楽にダイレクトに興味を持ったことがなく、戸惑ってた。今、お仕事を頂くごとにこれは素敵なことだと。歌手とかそういう言い方ではなくて、そういう機会があったら嬉しい。歌、芝居と分けるんじゃなくて私の中ではひとつなので。そういう機会があればありがたい」

・金沢のおすすめスポットは?
能登「東京に出てきてしばらくしてその良さがわかった。いる時には全然わからない。日本海が好き。太平洋との違いがわかって。市内だと兼六園とかありますが、人知れずひっそりと佇んでいるお寺もいいと思います」

抽選会。サイン入りポスター3人、能登グッズ2人。「グッズは色違いで男女ともに日常使えるもの。お手紙も入ってます」

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