いい家ネット「無料相談室」日記(2007年12月)

(2007/12/1)
ホームページ欠陥住宅を見て「心配になった」と相談にこられました
歩くと1階床がギーギー音がする、欠陥工事ではないか
2階は歩くと床が上下に揺れる。壊れることはないかと2点相談
歩くと床鳴りがする、即、欠陥とはいえない旨説明し、素人にもできる床下の点検方法と欠陥工事とはどういうものかと、欠陥が見つかれば業者に是正工事を要求する方法をアドバイスしました。
2階床が上下に揺れる件は、床を支える梁が小さいのかもしれないので、業者に安全性を確認してもらうように話しておきました

(2007/12/1)
同じく、ホームページ欠陥住宅を見て相談にこられました
内容は、車が通ってもよく揺れる、台風のときもよく揺れる、どこか欠陥があるのかとの相談
これだけでは欠陥の有無はわかならない、あるかもしれないし、ないかもしれない。安心したければ
業者より安全である根拠説明と、そのとおりに工事がなされているか確かめてもらいなさい。応じてもらえなければ
本格的な調査をしてみてはと、話しておきました。

 

(2007/12/2)
外壁が割れている、欠陥住宅では、との相談
聞けば、防火サイディングを釘止めしてあるところよりの割れ。外壁施工が少し雑だったのかもしれない。
それだけなら心配しなくてもよいと話し、
他の原因で割れ生じたのなら、欠陥住宅の可能性はあるかもしれない
もう少し期間をおいて、どうなっていくかを注意して見てくれるように話しておきました
欠陥があるとして、手直し要求できるのは、引渡し日より10年間なので、それまでがタイムリミットだとの説明もしておきました

 

(2007/12/7)
欠陥工事相談(基礎)
電話にての相談。内容は工事中の建物基礎にヒビ割れが多数発生している。
又、多くの箇所でコンクリートがないところがある。
(質問に答えてもらった結果、ジャンカ=コンクリート打設が悪く、豆板状になっている。セメントが隅々まで行き渡っていない状態。)
「現場監督に聞いたところ、基礎の仕上げをすれば隠れてしまう。強度上問題ないと言われたが、本当か」との相談。
ヒビ割れは施工不良で生じたのか、何か原因があって生じたのか分らないが、
粗悪工事であることは確かであり、欠陥、瑕疵が存在する可能性もある旨、説明し、
第三者の建築士に調査してもらえばよいのではとアドバイスしました。

 

(2007/12/9)
12/7の電話相談者より、見るだけでも見てくれないかと懇願され、見分に行きましたが、
内部には入れず、外周だけのチェックとなりました。
業者は全国区の大手メーカー。
基礎外周は全面に渡りアバタが点在。シャブコンクリート(水増しコンクリート)が原因ではないかと思われます。
基礎に重大なヒビ割れが発見されました。着手後2ヶ月で基礎にヒビ割れ、それも耐圧盤にまで連続している。
不同沈下が原因と思われる旨、説明しましたが、現時点で欠陥工事とは?
ヒビ割れが拡大するようなら重大な欠陥。もう少し様子を見ては?とアドバイスしておきました。
おそらく拡大することでしょう。

 

(2007/12/14)
12/9調査物件のその後を尋ねました。
現場監督がコンクリート検査をしたところ「強度は問題なかった」と言ったとの事。
素人はこれを信じるのでしょうか?
どのような機材を用い、どのような検査を行ったのか、検査データを見せてもらいなさい!
ベタ基礎の耐圧盤と立上り基礎が連続してヒビ割れしているのは、重大な瑕疵が存在している証拠。
コンクリートの強度を測定しても何の意味もない。
請負業者と地質調査会社共同で耐圧盤、基礎、ヒビ割れの原因を調査してもらいなさい。
調査結果が出るまで工事中止させなさい。
とアドバイスしましたが、このユーザー、事の重大さが分っているのか疑問?
これを見たら直ちに行動を!!
瑕疵のある工事を進めている業者が調査してもダメ!
その証拠に、ヒビ割れの件と関係のないコンクリート強度検査でごまかしているではないか。
時限爆弾を抱えている家、爆発してからでは手遅れ、何の補償もしてくれない。
キチンと調査すれば、建替え相当との答えが出る可能性も・・・
全国区の有名業者が造っても安心はできませんという見本でしょう。

 

(2007/12/16)
上棟まもない住宅調査に行ってきました。
「土台と柱の取り付きが近所に建てられている家と違う。これでよいのか見てくれ」との依頼。
この現場、腕のよい職人が切組みをして建てていました。
「昔ながらの技法でキチンと造られています」と説明すれば、喜んでいました。
他業者にプレカットで建てた家ばかり見せられていたので「おかしい」と思ったのでしょう。
時代なので仕方ないのでしょうが、技術力の高い職人が技を生かしたよい工事をすれば「何かおかしい」と思われて、低級な職人でも建てられるプレカットが正しいのではと思われる、妙な時代になったものです。

 

(2007/12/24)
言った・言わないトラブル
本当に多いのです、この手の相談。
営業マンは契約書にサインさせるまで、美味しい話は幾らでもします。
言ったことを書面に残さない営業マンがいる会社とは、付き合わないほうが無難でしょう。
建て主のあなたも早く気付かねばなりません。
人当たりのよい営業マン、感じのよい営業マンであっても、いい家は造れません。
営業マンが建てるのではないのですから。
依頼先選びの基準から間違っています。
言ったこと、話したことは全て書面に残し、双方が一通ずつ持つ。
美味しい話ばかりでなく、出来ないことは出来ないとはっきり言う、プランに関しても強度上問題があるなど、嫌な意見も言ってくれるのが、あなたのことを思ってくれてるよい営業マンなのかもしれません。
適確なアドバイスはできませんでした。
「言った証拠、約束した証拠がない限り、あきらめるしかないでしょうね」としか。
この住宅会社も県下で数多く手がけていますが、お粗末な図面、見積書しか建て主に渡していません。
宣伝、営業、名前など、家づくりの本質と異なるところで選んだ建て主のミスでしょう。

 

(2007/12/26)
契約解除できないか、契約金取り戻せないか相談に
仮契約は取り交わしたが、信用できなくなった。言ったことを何もしてくれない。
・何日までに見積書を持ってくるとの約束を守らない
・注文したことが図面、見積書に入っていない
・見積価格がコロコロ変わる
・一式見積り。明細要求しても持ってこない
・他、多数
仮契約を結んだとの話だったので、仮契約書を見せてもらったところ、仮契約でなく本契約であった。
しかし、契約書に記さねばならない項目は法律で定められている。
にも係らず、不適切な契約書であり、契約の要件を満たしていないので、即刻業者に連絡の上、キャンセル、支払金の返還を要求しなさいとアドバイス。
この業者のように建て主が素人であるのをよいことに、いい加減な契約書もどき、エセ契約書を用いる業者がいることを肝に銘じておいてください。
事前に預り、第三者にチェックしてもらい、エセ契約書を使用する業者との契約は中止するくらいの慎重さは持って欲しいものです。
この業者、見積書もどきを提出し、価格決定しているのに、肝心な構造図は作成していないのです。
構造図がないのに価格が決まる、不思議とは思いませんか。
どのような資材を使って建てるのか、いかほどの耐久性、耐用年数の家が造られるのか、分らないのに価格は決まっている。不思議ですねえ。
多いのです。このような業者。あなたの依頼先も同じでは?
そうであれば、いい業者に依頼しましたね? 図面もいい加減、見積書もいい加減、契約書もいい加減。

・請負工事契約には仮契約書なるものは存在しません(法律上)。業者が勝手に作っているだけ。このような業者は要注意。

・契約までに工事費の内訳が素人のあなたにも分るように詳しく作成された詳細見積書の提出を求めましょう。
 提出しない業者は法律違反業者、平気で法を犯す業者、あなたとの約束守らずとも欠陥住宅を建てても平気の業者です。
 見積書と共に全ての工事図面を提出しない業者も同様です。

・契約金、着手金、上棟金、中間金など先銭を要求する業者(法律の説明あり、あなたが納得すれば別)も法律違反。
 平気で法を犯す業者、ろくでもない業者です。

・請負工事契約で建てるなら、完成後、あなたが納得して引き取るまで、びた一文払わなくてもよい、これが法律です。
 あなたが納得して先銭払うのは勝手。被害受けても自己責任、あきらめましょう。あなたが悪いのです。

 

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