新型インフルエンザのワクチン事前接種の臨床研究が8月から始まるのを控え、研究者らによるシンポジウムが26日、東京都板橋区の日本大学で開かれた。副作用への懸念から賛否両論が展開された。
シンポジウムは「インフルエンザ研究者交流の会」が主催した。厚生労働省は8月、事前接種の有効性を調べるため、医療関係者など約6400人から希望者を募って臨床研究に乗り出す。効果や安全性が確認されれば、接種を希望する国民へと、段階的に拡大することも検討している。
けいゆう病院の菅谷憲夫・小児科部長は事前接種に使うワクチンについて「欧米のものと比べて効果が低い」と指摘し、「ワクチンは新型が発生してから接種を始めるべきだ」と話した。(00:02)