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「保健室登校」小中高で増加

2008年6月30日

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 日本学校保健会は、06年度に実施した児童・生徒の保健室利用に関する調査結果を発表した。5年前の01年度に比べ、いわゆる「保健室登校」の子どもの割合は小中高校とも増えており、特に高校では2倍になった。

 調査は、全国の小中高校1102校が回答した。

 「保健室登校」を、(1)常に保健室にいる(2)特定の授業には出席できても、学校にいる間は主に保健室にいる状態――などと定義。当てはまる人数を調べたところ、小学校は千人当たり2人(01年度は1.2人)、中学校は6.6人(5.6人)、高校は2.8人(1.4人)となった。

 保健室登校をする子どもは小中高校とも女子の方が多く、月別でみると、1〜3月に多い傾向があった。

 調査では、養護教諭が過去1年間、子どもの心の健康に関してどのような問題を把握したかも尋ねた。中学、高校では「友達との人間関係」がいずれも9割以上で最も高率だった。「いじめ」は中学校で64.9%と高く、小学校では「児童虐待」という回答が4割近かった。

 今回は、児童・生徒が500人以上の大規模校で、養護教諭が複数いる学校と1人だけの学校を比較。1校1日平均の保健室利用者は、小中高校とも複数配置校の方が3〜6割程度多かった。複数配置の効果としては、「対応に十分な時間がとれる」「養護教諭が常時在室できる」といった回答が多かった。(大西史晃)

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