ガソリンが200円になったら車をやめるという人、たばこが1箱1000円になったら禁煙するという人。実際にするかどうかは別として数字の区切りは心理的に行動を左右する力がある たばこやガソリンと一緒にするなと言われそうだが、司法試験合格者3000人目標に見直し論が出ているのも「3000」という数字の影響が大きいように思われるがどうだろう 日弁連が合格者増にペースダウンを求める緊急提言をした。法相までが「3000人は多すぎる」と言う始末である。司法改革は法曹3者が足並みそろえて出発した。裁判員制度が動き出す直前になって「3000人では質が低下する」と、肝心の人たちが揺れていては国民はどうなる 確かに競争は激しくなるだろう。が、弁護士の潜在的需要は高く、切磋琢磨すればレベルが向上し、活躍の場が広がる面もあるはずだ。一定の量を超えると組織は質的変化を起こしてレベルアップするともいう 量が増えると質が低下すると言うのは一面的ではなかろうか。社会全体から見ればプラスだ。3000の響きに恐れないでほしい。
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