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【コラム】狂牛病騒動が子どもたちの心に残した傷(上)

【コラム】狂牛病騒動が子どもたちの心に残した傷(上)

 延世大附属セブランス病院小児精神科のシン・ウィジン教授が診察している子どもたちに最近、新たな症状が現れている。

 神経が弱く、不安障害を抱えていた子どもたちが、狂牛病(牛海綿状脳症〈BSE〉)に関するビデオ画像を見たり、米国産牛肉に関するうわさを聞いたことで、牛肉に対する嫌悪感を抱くようになっているというのだ。ある子どもは、牛肉を見ただけでも怖気付き、牛肉を扱う飲食店には近寄ろうとすらしないという。またある子どもは、不安障害がひどくなり、夜も眠れなくなったという。シン教授は「診察に訪れる子どもたちの多くが、狂牛病に対する不安感がもとで、強迫性障害を引き起こしている。無修正のまま流される狂牛病のビデオ画像のむごたらしい場面は、正常な子どもたちにもショックを与えたのだろう」と話している。

 キャンドル集会が下火になり、時間が経つにつれて、大人たちは狂牛病に対する不安がある程度解消されつつある。だが、子どもたちにとって狂牛病の恐怖は依然として現在進行形だ。MBCテレビの報道番組『PD手帳』で流されたへたり牛(自力で歩けずへたり込んだ牛)の映像は純粋な子どもたちの脳裏に刻まれ、3カ月近くもの間、脳裏から消えることなく子どもたちを苦しめ続けている。

 ソウル市江南区のY中学校1年のAさんは、精神科で治療を受けたことがなかったにもかかわらず、強迫性障害を引き起こし、牛肉に対する強い拒否感を覚えている。学校では「給食にはオーストラリア産、ニュージーランド産の牛肉だけを使っている」という内容の学校通信を保護者あてに送ったが、Aさんはそれを信じようとはしない。「給食に米国産牛肉が混じっているかもしれない」と不安になり、給食を食べるのを拒否し、弁当を持参し登校している。牛肉の入ったメニューを食べているクラスメートには「頭がおかしくなったの? 狂牛病になって死のうとしてるの?」と話しかけ、家に帰れば両親に「外国へ移住しよう」と懇願しているという。

 小学生や中学校低学年の子どもたちに「米国産牛肉を食べようと思うか」と尋ねたところ、多くの子どもたちは怖気付いた表情で「脳に穴が開いて死ぬんでしょう」と答えた。米国産牛肉を「狂牛病のかたまり」だと信じ、拒否する子どもたちはまだ少ない方だ。米国産であれ韓国産であれ、すべての牛肉を使った食べ物を恐れるという、ノイローゼ状態になった子どもたちの方が多いのだ。

経済部=尹泳信(ユン・ヨンシン)次長待遇

【ニュース特集】米国産牛肉輸入問題


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