竹刀撤去、抜き打ち視察も 力士急死事件で再発防止策日本相撲協会の北の湖理事長は25日午前、監督官庁の文部科学省を訪れ、昨年6月に起きた時津風部屋の力士急死事件を受けた再発防止策の報告書を渡海紀三朗文部科学相に提出した。暴行に使われかねない竹刀などをけいこ場から撤去するほか、抜き打ちを含めた相撲部屋の視察を実施することなどが柱。 また協会運営の透明性を高めるため、外部人材登用の対象を、既に決めた監事職だけでなく議決権のある理事にも広げる。 北の湖理事長は報告書提出後、記者会見し「暴力は根絶やしにする。文科省の指導を重く受け止め(事件が)二度と起きないよう努めたい」と厳しい表情で語った。 再発防止策はこのほか(1)師匠会に医学や栄養学、近代トレーニングの専門家らを招き、力士の健康管理やけいこ法などの講習を行う(2)相撲診療所の所長や看護師などが相談窓口になり、若い力士が心と体の悩みを相談しやすい態勢をつくる-などを盛り込んだ。
【共同通信】
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