2007-08-31 脳外科が抹殺されるJBMの悪寒
奈良事件の第2回の裁判に、ブログ界の名花二輪として著名な僻地の産科医様と三上藤花様が傍聴されました。全体の印象として「収穫少なし」だったようですが、裁判終了後に拾われた情報に仰天するような内容が含まれています。
情報を収集されたのは裁判終了後に、僻地の産科医様と三上藤花様が喫茶店に行かれた時の事のようです。くつろいでいた二人に声をかけてきた男性が一人。名花二輪ですから声をかける男性がいても不思議ないのですが、この男性が医療情報の公開・開示を求める市民の会の岡本隆吉氏だったのです。岡本隆吉氏と言っても私も知らないのですが、会のリンク先を見てもらえればわかるのですが、「陣痛促進剤による被害を考える会」と密接な関係にある事が十分に示唆されます。ちなみにリンク先は勝村久司氏のHPになっています。
岡本隆吉氏は奈良事件の裁判において原告側に立つ人物と考えて良いかと考えます。ここであらかじめ断っておきますが、岡本隆吉氏を個人攻撃しようとする意図は全くありません。岡本隆吉氏は裁判終了後に名花二輪に声をかけ、雑談しただけで、決して悪意を持って二人に接触したわけではありません。また雑談の内容も素直に岡本氏が知っていた、もしくは岡本氏が常識としていた事を語っただけです。もちろん三人の会話は非常に紳士および淑女的に行なわれています。
まず岡本氏が傍聴に至った経緯です。
原告側の石川弁護士ともよくお知り合いのようで、それで傍聴にきたというようなことを仰っていました。
招待までは大層かもしれませんが、原告側弁護士の石川氏から「よければ聞きに来ないか」程度のお誘いであった事がわかります。石川弁護士と岡本氏の関係ですが、
お人のよい方なのでしょうか。
私たちが女性三人組できゃらきゃらした感じだったこともあるでしょう。
なぜか事件についての解説をしてくださいましたo(^-^)o..。*♡
そしてあと4-5回はああいった感じの文書取り交わしが続くよ、と。
それから今日は弁護士会館で石川弁護士が今日の成り行きを説明していたからこればよかったのに、ともおっしゃっていました。
石川弁護士とも交流が深いことがよくわかりますし、奈良事件の裁判についても、差し障りの無い範囲で直接情報を聞ける立場であることもわかります。石川弁護士も岡本氏にすべてを語ることはないとは考えますが、基本方針や裁判に対して焦点と考えている事などは情報として話していると判断してよいでしょう。裁判は公開ですから、隠し球があれば身内にも秘匿するかもしれませんが、それ以外の情報はとくに秘密にする事はないからです。
もちろん今回は雑談であり、岡本氏が話した内容も石川弁護士が話した情報のニュアンスを少し取り違えている可能性もありますし、僻地の産科医様も会話の受け取り方で誤解があった可能性は否定できません。そういう部分を差し引いてもかなり重要な情報です。
それでお話ししていく過程なのですが。
「子どもなんか助けんでも、お母さんを助けてほしかった」
と考えていると仰います。原告側はそのように考えているとも。
「だって脳出血ですよ?」と私は申しあげました。
「除脳硬直がでるほどの脳出血ですよ?助かるわけがないじゃないですか」
「えっ!?でも脳外科に送れば助かるでしょう」
話がかみ合わないんです。
どうやら岡本さまの奥さまは、「くも膜下出血」で手術をして助けてもらったとのこと。
「。。。えっと。くも膜下出血や硬膜外血腫は脳出血と違うんですよ」
「え、どう違うんですか」
「聞いてらっしゃらないんですか?」
「似たようなもんだって」
「えっ。。。」
ちょっと開いた口がふさがらなくなってしまいました。
くも膜下出血も、硬膜外出血も、脳出血ではありません。
頭蓋内出血ではあるけれど、脳出血は「脳実質」の出血です。
その区別も、まさか原告側はついていない?
この会話から原告側の考えている事がわかります。
- 子供が助かった事より、母親が助からなかった事をはるかに重視している。
- 脳実質部出血も、くも膜下出血も、硬膜外出血も「同じようなリスクの脳出血」と考えている。
- 同じような脳出血なので「脳外科に送れば助かる」と考えている。
この会話は瞬間に漏らされたものではなく、
私たちは滔々と、「脳出血」「除脳硬直」がどんなものであるか、
一生懸命説明しましたが、わかっていただけたかどうかはわかりません。
少なくとも岡本氏は完全にそのように信じ込まれており、僻地の産科医様の説明にも納得がついたかどうかも分からない状態であった事がわかります。しつこいようですが、これは岡本氏個人がそう信じ込んでいるだけで、他の原告側関係者である、石川弁護士もそういう考え方をしているかどうかは分かりません。しかし、もしそう考えているのなら原告側のこれまでの行動の多くの部分に説明が可能になります。
記憶に頼って書きますが、原告側の当初からの一貫した主張に、
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早期にCTを撮影し、脳手術を行なっていたら助かっていたはずだ。
これの裏付けが「同じ脳出血だから助かるはずだ」であったと考えられます。この点に対する検証は終わっていますから詳しい説明は避けますが、「あれだけ急速に増悪する脳実質部の出血はどう治療しても救命不可能」です。救命不可能は言いすぎだとしても、理想的に治療が進んでも植物状態は確実です。この見解は高度な脳外科知識ではなく、医師なら専門外でも常識的に理解できる事です。医師でなくとも看護師などの医療関係者であっても大部分の人間は理解可能です。そういう医師の常識からして訴訟にまで持ち込む理由がまったく理解できないと考えていました。
ところが原告側が救命可能な脳出血と、救命が極めて困難な脳出血の区別がついていないのなら話が変わります。「もっと早期に治療が行なわれていれば母親は元気だったはずだ」として、責任をあくまでも追及しようとする事がなんとか理解できるようになります。理解はできても根本的な誤解をしている事は間違いありません。
根本的な間違いですが、岡本氏の見解が原告側の主張の根拠であるとすれば恐ろしいことを主張している事になります。
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いかなる脳出血であっても、早期であれば救命できて当然である
この主張が裁判で認められると大変な事になります。奈良事件は直接的には奈良県南部の産科を撲滅し、間接的には全国の産科医療を著しく衰退させました。それだけでなく訴訟で原告勝利となれば、産科だけではなく脳外科にも事実上の抹殺宣言がなされることになります。脳外科医が脳実質部出血の救命が出来ないたびに巨額の賠償訴訟がこの裁判を根拠に起されることになるからです。
この見解が、岡本氏個人の誤解である事を切に願います。
本日の午後に裁判資料閲覧の結果をあげさせていただきます。
そちらもぜひご覧くださいませ。
鑑定医学会でも作って、鑑定専門医を作るんです。
所属学会の推薦が必要で、かつ指導医の鑑定の介助を20例以上行い、法律や法曹制度の概念の専門知識の試験と、模擬裁判での口頭試問に合格した人間だけがなれるという。
問題は、なり手が少ないことでしょうかね。かなりの収入を保証しないと難しい。
ご指摘有難うございます。謹んで訂正させて頂きます。
それにしても、、、、唖然としました。絶句です。この国では、何でも他人のせいにしたがる素人集団に、世界屈指のプロ集団が潰されようとしているということがよくわかる話ですね。
すると、ここに出てくる人と、同じ人ですか?
http://blogs.yahoo.co.jp/irukanosasayaki/15660639.html
セクハラで訴えられてるみたいですが。
どんな人なのか、調べてるんですが、1996年に自分が通院していた大阪市立都島総合医療センターに、個人情報保護条例にもとずいてはじめて開示請求させた人みたいですね。
http://homepage3.nifty.com/medio/archives/carte/9811-ronza.htm
「岡本さんは自分の受けた医療に疑問があったわけではない 」とあるから、ほんとに「プロ市民」なんでしょう。
そのあと、「医療情報の公開・開示を求める市民の会」を結成して、最近では、「脳死」・臓器移植に反対する関西市民の会
http://fps01.plala.or.jp/~brainx/statement.htm
に力を入れてるみたいですね。
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そもそも、重篤の救急患者をつねってみたり、耳に冷水を入れてみたり、人工呼吸器を外してみたりする「脳死判定」は、危篤状態の患者本人にとっては全く無益な、危険で乱暴な行為でしかなく、はっきり言えば患者を確実に殺すための判定にすぎない、というのが否定できない現実です。患者を助けるための救命医療の現場で、むしろ患者を大きく害する行為がなされることに、私たちは矛盾を感じざるを得ません。
「脳死判定」⇒臓器・組織摘出という目的が優先され、当の重症患者の救命のための努力が徹底されないのでは? という危惧です。現に、これまでの「脳死」・臓器移植実施例では、いずれもドナーとされた患者に対して、「脳死」寸前の患者を数多く救ってきた実績のある「脳低体温療法」は試みられていません。
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「脳低体温療法」があちこちで出てきます。
さて、それで今日のエントリーですが・・
氏のおっしゃる「助かっていたはずだ」というのは、ひょっとして、脳死状態でも、立派に人間は生きている、という氏の主張と関係あるんじゃなかろうか?
岡本氏の経歴について詳しい情報ありがとうございます。岡本氏の見解が個人のものなのか、原告側の意見も代表しているかの検証は現時点では困難です。幸い第2回の傍聴記録は僻地の産科医様、三上藤花様が頑張って文字起しをされています。
僻地の産科医様の傍聴の全体の感想は「収穫少なし」ですが、傍聴記録を読み直してみれば、そういう見解に基づいているかどうかの傍証が得られるかもしれません。今日は金曜なので私は十分な時間がありませんが、できれば週末にそういう目で分析してみたいと考えています。
今日のエントリーについての議論は、慎重にすすめたほうがいいですよ。
なんだかブービートラップみたいな匂いがします。
先方は、医者に「あれは助からなかった」と言わせたいのだと思います。「脳死といえど人は人だ、助からなかったとは、何と言う医者にあるまじき見識だ」という罠に誘ってるんじゃないかな?
まえに、マスコミへのカルテ流出で盛り上がったときも、あんまり追求すると、藪蛇かもしれないですよ〜って、しつこく書き込みましたが、今回も似た感じです。
実際に開頭血腫除去術を行った国立循環器センターの医師が証言に立つのではないでしょうか。術前術後のCTやMRIが提示されれば 脳内出血かくも膜下出血かはっきりするでしょう。無論術中所見でAVMの有無についても陳述されることでしょうね。
そもそも手術で救命可能であったか、よしんば仮に救命しえても何らかの意識障害や麻痺といった後遺症が予想されるかどうかは 実際に手術にあたった脳外科医の話が一番訴求力があるように思います。
脳死の議論は、原告の隠し玉かもしれませんね。
産婦人科側からは、「早くに転送できていても助からなかった」と主張しますが、原告側は、岡本氏らの協力も得て、「正確に脳死判定がなされたわけでもないのになぜそんな勝手な論理が通るのか?」とやり返す。
僻地の産科医様、三上藤花様に接触して、脳内出血とくも膜下出血の区別もわからないように、とぼけたのも、意図あってのことかもしれません。
向こうは、医者と言う人種の、どこをどうつつけば、どういう反応が返ってくるか、は、熟知してますからね。逆に、こちら(医者側)は、プロ市民の生態ってあんまり知らないでしょ?わからないものを侮らないほうがいいと思うよ。
大淀の先生方、ここ見てらっしゃったら、国循の先生と、「助かる見込みがない」といった語の使い方、よく打ち合わせておいたほうが良いと思いますよ。
大淀に「助からなかった」と言わせて、国循に「早期であれば植物状態でも助かった可能性はある」と言わせたいんだと思う。
相当な推理ゲームですね。これはあくまでも仮定の一つですから、そういう見方もあるという話とお受け取りください。
岡本氏はある意図を持って名花二輪に接触を行なった。接触を行なった理由はこの二人が医療系ネット世論に大きな影響力があるためである。喫茶店での出会いもタマタマではなく、裁判所から目星をつけていて尾行した上での接触である。
声をかけて話をし、目指す人物であるとの確信を得た岡本氏は、雑談の末と言う形で、遺族の見解らしいものを持ち出した。もちろんこれがネットに流されるという事を十分承知の上の情報としてです。それに飛びついたわれわれに対し、これから一網打尽にする次なるネット戦略を準備中である。
もしそうだとすると相当な人物である事になります。相当そうな人物である事は氏の経歴から裏付けられない事もないのですが、そこまで計画的に陥穽を設けているとしたら怖いですね。
奈良事件及びカルテ流出告訴記事騒動以来、ネット世論の操作を本格的に行なおうとしている感触は確かにあります。出来る範囲で注意はしていますが、注意しすぎても悪い事は無いでしょう。御忠告ありがとうございます。
いくら原告代理人が岡本氏と面識があったからといって、「脳実質部出血も、くも膜下出血も、硬膜外出血も同じ」と考えているとは思えません(飛躍にすぎます)。
原告代理人はベテランだそうですし、これだけの事件ですから、訴訟提起前に文献調査も協力医の意見聴取も行っているはずです。協力医からの意見聴取の結果、救命可能性があったと判断して訴状を作成していると思われます。
裁判関係は傍観の立場が一番いいと思います。
>協力医からの意見聴取の結果、救命可能性があったと判断して・・
どうもこのへんがよくわからんのですが、むしろ救命可能性があったとしてくれる協力医を探し出したということではないのですかね。
しかし、植物状態で安定できるかどうかといっても、結局そういう症例も症例発表されているわけですが、精一杯治療した結果でそうだったわけで、狙ってもできるものでもない。この件でも残念ながら亡くなってしまったにしても、国立循環器の先生方の精いっぱいの賜物です。
論文集、国立にも渡していただけるように、お話ししておこうかな。。。
>協力医からの意見聴取の結果、救命可能性があったと判断して・・
どうもこのへんがよくわからんのですが、むしろ救命可能性があったとしてくれる協力医を探し出したということではないのですかね。』
この事案だと、脳神経外科医と産婦人科医から意見聴取(ないしは意見書作成依頼)していると思いますが、どちらも協力医の少ない分野ですし、医師の方々のコメントを読むと「救命可能性なし」というご意見の方が殆どのようなので、「救命可能性があったとしてくれる協力医を探し出す」ということは至難の業であると思います。仮に「探し出した」のだとしたら、ものすごい数の医師にあたらなければならなかったでしょう。
あくまでも推測妄想ベースのお話ですが、産婦人科医は小槌先生かそのつながりの可能性が高いと考えています。例のシンポジウムにも出席されていましたしね。脳外科は難しいですね、さすがに専門が違うので光明神は無理ですし・・・。
でも探せば見つかるかもしれません。割り箸事件でも「見つけて当然、当たり前」と力説される鑑定医がおられたかと思います。もっとも福島事件以降、風当たりがきつくなっていますので、安易に引き受ける医師が減ったとも聞いていますが。
そう言えば「絶対助けられた」と主張していた芸能医師がいましたっけ。ブログまで書いて炎上していましたが、彼女なら書くかもしれません。でも彼女、脳外科医だったかな?
探すのは至難の業ということならば、協力医は自ら積極的に申し出たということになりませんか。
確かに「割り箸事件」でも「救命は不可能であった」ということがポイントとしては重要になっていましたが,それは「おこなった医療が適切であったかどうか」とは異なる次元の話です.「大淀の先生が,プロスペクティブにみて適切な判断,対処をしたことを主張に証明することによって裁判に勝訴することが正しい道筋」ではないでしょうか?
相手の土俵に乗って「救命可能性があったかどうか」を争点にするのは本筋ではありませんし,医療素人の裁判官にそうした視点で白黒を考えさせることは危険であると思われます.
いかがでしょうか?
私こそ素人考えですが,「生存していなっかた」ことに対する精神的損害みたいなものとしてでも請求されてきそうな気がします
それ自体の良悪はさておき、世論の支持があるところが、常に「正しい」とされるのは事実。少数意見の「本当は違う」という主張は、原理的に”絶対に”正しくはナイ。医者が悪かったと考えるのが多数ならば、確かに医者が悪かったのです。要するに、プロパガンダが何よりも、ものを言う。それが、世の常。
科学者が裁判を考察する際に抜けやすい点の一つだと思います。科学的に正しいことが、「正しい」事なのではナイ。医者を救済し、医療を保つためには、総論的な考察が欠かせない。
「私人同士の会話を当事者の許可なく実名入りで公開した。法的措置をとらせてもらう」by okamoto
なんて罠は無いでしょうかね。罠として成り立つか否か、私は詳しくありませんが。
ssd 様
そこで、医師出身のロー卒弁護士の出番ですよ。彼らに鑑定人の鑑定団の主役をしてもらえばいいのです。問題は財源ですね。この組織を発展させて、医療事故調査委員会に格上げし、供述医師の完全免責とアベシの100億円を全部この組織に投入するなら反対はないです。今日はあの社説を見てから、怒りがおさまらんし泣けてくる。先生のブログにもよほど書きたかった。くそったれ新聞社め、本社を民国からワシントンDCに移しやがれ。
僻地の産科医 様って女性だったのですか。てっきりネカマとばかり・・・ホンマにスンマヘン。平に、平にお許しを <m(__)m> 今日一番のショック、今まで何度か真剣な議論をいたしましたが、もし失礼な発言があれば、容赦なく御指摘、いえ叱責して下さいませ。言い訳になりますが、当方ネット歴が長くて多数のネカマをからかってきていますので。
でも、傍聴できてよかったです。退屈でしたでしょうが、一番良かったと思ったのは、仕事仲間の理解があった事です。何度か傍聴されていれば、裁判の実態が分かって来ます。実は先生が観戦されていたという世界陸上の主催が・・・TBSで不祥事続出・・・廊下で一夜を過ごした有名選手もいたそうで・・・TBSの親会社は・・・絶対報道しませんね・・・外資に買われた方が良いかも。
ショック続きで、酒でも飲んでもう寝ます。医学の議論に男性・女性というのは関係無いのは私も同じ意見です(ただし、部下の医師の進路については別です。男女というよりも、個別に思案して提案します。専門医と総合医のどちらを優先すべきか等です)が、過去にネカマだと思って失礼な事を申し上げていないかと気になっています。全て送信ログをとっていますので、今ざっと調べた範囲ではきわめて真面目に周産期医療について対話していてホッとしています。でも本当に失礼な事を申し上げていたら謝罪いたします。ご指摘下さい。
ここでも他でも脱線するのが私の特徴ですので・・・脱線王はmoto先生が大将で、私は少佐ぐらいに格下げです。
氏値、自称クオリティーペーパー ○○新聞
岡本氏関連を、ネットで検索してるんですが、くも膜下出血と脳内出血を混同するなんてことは、ありえないっぽいです。やはり「脳外科に送れば助かる」という語のニュアンスの違いだったんでしょう。意図的なのか否かまではわかりませんが。
仮に岡本氏側から、助っ人として、脳外科の鑑定医が出てくるとしたら、近藤孝氏じゃないかと思います。臓器移植の脳死判定で問題ありそうなケースに、人権救済を申し立てるのが会の活動の柱の一つのようで、近藤氏が毎回「意見書」を書いています。
http://fps01.plala.or.jp/~brainx/9th_case.htm
氏の持論は、初期の救急は大事で、脳外科医たるもの、最後まで治療の最善を尽くすべき、といった主張ですから、脳死・臓器移植は、治療放棄も同じくらいに考えているのだと思います。
http://www.oomoto.or.jp/Japanese/jpBiet/koti001.html
ですから、大淀の場合にも、最初から諦めず手を尽くべきだった突っ込みどころは満載である、みたいな鑑定書は書きそうな気がします。
この「脳外科に送れば助かる」の「脳外科」もくせもので、とにかく「低体温療法」に御執心みたいです。
http://www.oomoto.or.jp/Japanese/jpBiet/koti002.html
なるほど脳死判定否定論者は医師にもそれなりに存在しますから、その線から鑑定医を発掘する線は十分可能性がありますね。これもひょっとしたら、その辺を戦術として法廷で展開する予定だったので、僻地の産科医様とのお話でわざとトンチンカンなフリをした可能性はあります。
悪意で偽情報を流そうと言うより、思わぬ話題に展開して誤魔化した可能性です。その程度の誤魔化しであれば岡本氏の悪意とは言えませんし、訴訟ですから原告の戦術を漏らさなかった程度の対応ですから、深い他意はないと受け取れます。
僻地の産科医様の文章から岡本氏の様子を推測するに、そんなに深い企みを持ってのものに思いにくいのです。もちろんそれも含めて「役者やのう」と疑い出せばキリが無いですが、単に傍聴にうら若き女性が来ていたので興味を持った程度にしか読み取れないのです。
>単に傍聴にうら若き女性が来ていたので興味を持った
僻地の産科医様、三上藤花様は、うら若いのですか?なんだか、そっちのほうを調べたくなってきました(笑。
岡本氏は、なんで声をかけたのでしょうかねえ?セクハラで訴えられてくらいだから、その点、誤解されやすいくらいに気さくなだけかもしれませんし・・
人物像がもう少しはっきりしてこないと、わからないですね。
それで、調べていて思ったんですが、この事件、産科救急としてずっと見てましたが、脳外科救急としても弁護側はしっかり詰めておく必要がありそうですね。
気楽に声をかけたのも「セクハラ疑惑」まで持ち出さなくとも、市民団体の活動家なら高い社交性を持っていても不思議ありません。見知らぬ人間でもすっと近づけるような社交性です。その傍証と言うわけでもありませんが、僻地の産科医様との会話もそれなりに盛り上がっています。
もっとも3人とも顔も知らないのですから、分かりませんけどね。
こんなの見つけました。ご参考までに。
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国会議員公設秘書 性暴力裁判&報告集会
●口頭弁論期日
2007年6月12日(火) 13時15分 大阪地方裁判所 1007号法廷 ※時間厳守
●事件概要
阿部知子衆議院議員(社民党政策審議会会長)の第一公設秘書(当時)である被告(60代 男性)は、2001年9月から翌2002年4月に至るまでの間、原告の勤務先の国立機関でのセクハラ被害救済活動において、国会質問や行政交渉等の中心的な役割を果たしてきた。被告は原告に対して強い権力関係を持っており、原告が拒否できない立場を利用して、複数回にわたり深刻な性暴力を行い、原告の心身に回復不能なダメージを与えた。原告は、これは明らかに国会議員秘書としての地位や政治的権力を乱用した極めて悪質なセクシュアルハラスメントであるとして、2004年12月24日に阿部知子議員とその公設秘書の両被告に対して、一億円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に提起した。
性暴力の被害者救済活動の中で、被害者がその中心となる支援者から更なる性暴力を受ける・・・こんなことがが信じられるでしょうか。
しかもその加害者が女性の人権を公約とする社民党の阿部知子議員の第一公設秘書(当時)だということが・・・そして、福島瑞穂党首(当時幹事長)が深く関与したにも関わらす黙殺しているということが。。。
にわかには信じがたいことかもしれませんが、これは真実なのです。
今、この事件の全貌と責任の所在が大阪地裁で問われようとしています。
そのようなことが許されてはならないと思うあなた、またこんなことが起こるなんて信じられないと思うあなた、是非とも裁判傍聴&報告集会にいらして、自分の目で確かめに来てください。市民の目で検証して下さい!
公判終了後に、近くの会場にて報告集会(&交流会)を行いますので、ご参加をお待ちしております。
http://www.itojuku.co.jp/20sch_umeda/oshirase/8710.html
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http://blogs.yahoo.co.jp/irukanosasayaki/folder/101303.html
2)本件被害の実情
平成13年9月下旬以降、被告は自らが原告に有している絶大な権力をふりかざし、原告に対して性暴力を行うようになった。前件の被害からようやく回復の途を見出しつつあった原告は、その協力者であるはずの被告から強制わいせつの被害を受けるという信じられない事態に非常に混乱を極めた。同年、10月、原告は支援者及び民事訴訟代理人弁護士に、被告から性暴力の被害を受けた旨を相談したが、「行政交渉等で世話になっている立場で問題を公にすることはできない。個別的に対処しろ、どうしてあなたばっかり被害にあうのか」と責められた。
原告は、孤立無援の状態となり、生きる力も尽きんばかりの状態となった。それでも原告は、被告からの性暴力から何とか逃れようと、混乱しながらも必死に警視庁を含む公的関係機関等に相談し、また上記弁護士に代わって代理人となって、この状態から抜け出すために他の弁護士を探したが、引き受け手を見
つけることができず。解決策を見出すことは不可能な状態となった。
他方で、被告は原告を様々な方法で脅し、被告の機嫌を損ねることになったら、本当に生存基盤の全てを失ってしまうことになるという強い恐怖心を原告に抱かせた。そのため、原告は被告からの前件の打ち合わせを口実に2人で会おうと言われると、それを拒むことは出来なかった。被告からの性暴力にかんしては、そのたびに必死に抵抗したり、懇願するなどして阻止しようと努力したが、原告が心身ともに衰弱を極めた翌年1月には強姦到傷を受けるに至った。そのため、原告は前件の回復の途上に、被告からの致命的な性暴力を受け、心身に甚大なダメージを受け、現在に至るまでPTSDの症状に苦しんでいる。
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原告の妄想なのか、本当に事実があったのか、はわかりませんが、セクハラ関係に、男性は関与しないほうがいいですね。「李下に冠を正さず」というやつです。
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国会議員公設秘書 性暴力裁判&報告集会(大阪)
*今回は口頭弁論が行われます。
【実施日時】 平成19年9月4日(火)
【時刻】 集合は致しませんが、開廷時刻までに間に合うようにご入廷ください。開廷時刻は13:30です。
*閉廷後、裁判所周辺で報告集会が実施される予定です。併せてご参加ください。(報告集会参加希望の方は、事前に【お問い合わせ】先にご連絡ください)
【場所】 大阪地方裁判所 1007号法廷
【お問い合わせ】 東京中央法律事務所 弁護士 菅沼友子 TEL03-3353-1911 FAX03-3353-3420
http://www.itojuku.co.jp/16afterpass/afterpass_judge/10142.html
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ちょっと聞きに行きたい気もするけど、私男だからな(^^;。近寄らんほうがよさそう。
僻地の産科医様、三上藤花様、傍聴して報告してくれないかな。
この岡本隆吉氏について、何が知りたくて調べているかというと、氏の「原体験」。いわゆるプロ市民と呼ばれる人は、何かその道に入るにいたった、きっかけのようなものがあることが多い。
まれに無い人もいます。・・語らないだけかもしれませんが。
で、その活動の中で、目覚めて、あるいは成功体験でもって社会が自分の力で動くことの快感を味わうと、プロ市民活動そのものがライフワーク化していきます。
岡本氏の場合、成功体験は1996のカルテ開示だろうと思いますが、その前の「原体験」がまだ不明。
どなたかご存知ですか?こういうのは、何度か会ってる人なら、たいてい本人の口から自己紹介代わりに聞かされてるはずなんで、けっこう知ってる人多いと思うけど。
いま、60歳代だから、70年というより、60年安保の世代かな・・
学生運動には係わってた人が多いと思います>プロ市民。
学生運動は70年安保のあたりまでだから、だいたい、元気なプロ市民っていうのは、50歳代後半以上のことが多い。
お酒飲むと、昔何色のヘルメットかぶってた?俺は黒だった、みたいな話で盛り上がります。
学生運動を経て、いったん社会人として落ち着いて、それから、なんかの「原体験」でもって、ムラムラと自分の中で持ちあがってくるのかも。そうなると、もうあとは終世「プロ市民」。
ttp://homepage3.nifty.com/gjns/kokkai/hisho.htm
全衆院議員公設秘書調査
(2002/4現在)
政策秘書 蜂谷 隆
第一秘書 岡○隆○
第二秘書 多々良潤
私設秘書 2
ttp://blogs.yahoo.co.jp/irukanosasayaki
社民党セクシュアルハラスメント裁判にご支援を
ttp://homepage2.nifty.com/oshaka-nikki/abe%20tomoko.html
阿部知子議員の当時の第一公設秘書・岡○隆○によるセクハラ訴訟事件
国会議員公設秘書 性暴力裁判&報告集会
口頭弁論期日
2007年4月10日(火) 13時30分 大阪地方裁判所 1007号法廷
ttp://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/142/0020/14205270020010a.html
第142回国会 内閣委員会 第10号
平成十年五月二十七日(水曜日)
情報公開法案の一部修正に関する陳情書外六件
(大阪市○○区○○○○の○○の○岡○隆○ 外七名)(第三二八号)
ttp://www5f.biglobe.ne.jp/~terutell/20030602jikadanpan.htm
テレビ大阪「ジカダンパン」報告
こどもの脳死臓器提供に反対する人々の紹介。
関西の脳死臓器移植に反対する市民の会の岡○隆○さん。
(訂正:岡○勇○さん, http://fps01.plala.or.jp/~brainx/)
こどもが7歳で事故に会い、脳死寸前になったがなんとか生還し、今もからだは動かないが意識はあるこどもを育てている御夫婦。こどもの脳死臓器移植が可能となったら、それは移植のために脳死を死とするのではないかと思って反対している。
↑原体験か ?
社民党代議士秘書にして人権擁護法に賛成し、セクハラ撲滅運動からセクハラ犯に転身し、脳死移植反対から陣痛促進剤反対ほか医療事故遺族や石川弁護士につながり ..... もっと怖いことに、氏から人脈をたどったら、数人で私に行き着いた .....
鑑定医にも、同時に何名かの専門家に鑑定してもらって、トンデモ意見は却下、トンデモを繰り返すやつは資格剥奪、てなシステムが出来ればいいんですけどね。
問題は脳出血を子癇と誤診したこと、これはCTで確実に診断できたこと、そこに絞ってくるのではないかと思います。したがって、鑑定は「CTをとれば脳出血と確実に診断できる」と言うものであれば十分で、「救命可能」はいりません。
で、判決は「救命は困難であったと考えられるが、過程において誤診があったことは明白であり(しかも原告側身内が診断確実な検査を再三求めたにもかかわらず)、ゆえに○○円を支払え」という線を考えているのではないでしょうか?
これは民事ですので、原告弁護士としては8800万円のうち数千万でも認められれば実質勝利だと思います。
もちろん、「真実が明らか」にはならんでしょうが。
一産科医 様
多分その辺りで落ち着くでしょうね。所詮、鑑定書だけで、実質的に相談できる医師のついていない判事なんて、医療紛争ではその程度の判断しかできませんから、原因究明・再発防止には副作用にしかなりません。民事なんて早い話、大人の喧嘩。情に訴えて演技で勝つ、学問や法律なんて2の次、その程度のものです。でも私は、3審制のうち一回でも不当判決が出れば、周産期医療は崩壊すると思っています。問題は、周産期医療関係者が絶望感を感じて転科・逃散してくれるか、または遵法精神闘争に入ってくれるかです。産科の同級生を見ていますとピラミッド構造が他科より明確で、どんな理不尽な事が起こっても甘受されておられますから、余計にDQNと換金業者・法曹の中の馬鹿が厨に乗っている様に思えますね。もーええで、何ぼでも脅してくれてええで、ただし結果は責任もってもらうでな、ふ、ふ、ふ。
所詮は民事なんてこんなもんやから、屁理屈ゆうて逃げ切ったもん勝ち。これ友達から聞いて知っとるけど、どないせーちゅうねん。脳外科も壊滅やな。くすのき大、無条件降伏。世界中のどんな名医が手術しても変わらんて聞いたわ。そもそも階保険制度に、請負契約じみた結果責任は合わん。階保険制度は、もうもたんやろ。現場がやる気なくして自由診療を待ち焦がれとるんやから。さあ、仕返しの開始や。ヤバイと思もた人はPCPを名乗らんと、そもそも診察拒否の世界やな。シッコの映画でも見てみい、誰とは言わへんけど。
>頭部の手術後、後遺症 神戸大に5200万賠償命令
>http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000586129.shtml
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>神戸大学医学部付属病院での頭部の手術後、失語症などの後遺症が出た神戸市須磨区の女性(67)が、慰謝料など約6200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が31日、神戸地裁であり、下野恭裕裁判長は病院側に過失があったとして、神戸大に約5200万円の賠償を命じた。
判決によると、女性は1998年、頭痛やめまいの症状が出たため、同年5月に同病院を受診。頭部に約6センチの腫瘍が見つかった。手術で9割以上が摘出されたが、一部の血管が腫瘍の中に埋まり、出血などもあったため、残りの腫瘍の摘出は断念された。女性は手術の直後に脳梗塞となり、半身不随や失語症などの後遺症が出た。
下野裁判長は、手術について「血管付近の腫瘍まで除去する必要はなかった。出血を考えて、血行の状態を確認する検査も怠った」として、医師の過失を認定。「脳梗塞は手術中の出血が原因」として、過失との因果関係を認めた。
春日雅人病院長は「判決内容を検討し、協議したうえで対応を決めたい」とコメントしている。
当時の教授は誰? かみどの&たまきペアやったら絶対負けてない。院長が世界で唯一の「北播王」モッちゃんやったらそれだけで勝てる。迫力が違いすぎますわ。かすやん迫力不足・・・というより、私の学生時代前後10年間は歴史上信じられないような強者ぞろいでした。それを耐えてきたんですから・・・卒試で平気で落とすし。
モッちゃん凄すぎですで学生の前でも研修医を罵倒しまくりでしたが、何かあったら絶対に部下(研修医も)を守りきったし、患者さんには親切、病院ボランティアには着替える前に挨拶するという、ある意味、熱血オーナー社長でした。だからあの頃は(阪神大震災の頃)から、全国の産婦人科入局者が急減する中、神大産婦人科は入局者数が多かったのです。かみどの院長、たまき教授も同じタイプでコンスタントに入局者があった。これからの医局は助け合い組織として生き残るしかないし・・・
脳外科の泰斗、ヤシャギル教授が私的な席で世界の現役脳外科医の月旦を行ったとき、ベスト5のうち三人が日本人でしたが、こんな状態で次代は育つのだろうか。
さすがにこのJBMができたら、逃散するかも・・・
かなり前にいなか小児科医様のところでコメントしたことがあるのですが、奈良事件の時の後の方の痙攣はマグネゾールで止まっているのです。以後、痙攣が起こったとの記録は無かったはずです。ではマグネゾールは脳出血の除脳硬直まで押さえ込むほどの強力な抗痙攣薬なのか議論がありました。
小児科医同士の議論ですので「そんな事はなかろう」で一応結論としています。そうなれば後の方の痙攣はマグネゾールで止まる子癇と見なせるのでは無いかと話は進みました。あくまでも推測ですが、死亡した産婦の脳出血は大淀病院で発生していなかった可能性も出て来るんじゃなかろうかという事です。